第4回通信産業本部定期全国大会を開催
安心して働ける職場と社会をめざそう
2019年9月7日〜9月8日
神戸市中央区神戸市勤労会館
 
 メインスローガン
組織拡大はまったなし、組合員の総力で成功させよう!
安心して働き続けられる職場と社会をめざそう!
   
 サブスローガン(抜粋) 
すべてのNTTグループ労働者の賃金を引き上げ、非正規雇用労働者の均等待遇など労働条件向上を勝ちとろう!
「成果・業績主義」賃金制度を廃止させ、生計費原則の賃金を実現させよう!
「ヒバクシャ国際署名」を旺盛に取り組み、政府に「核兵器禁止条約」の批准を迫ろう! 
 
 
 通信産業本部第4回定期大会に参加したみなさん=9月8日、兵庫・神戸市勤労会館
 
 
 組合員全員の力で組織拡大を

 JMITU通信産業本部は9月7、8両日、兵庫県神戸市内で第4回定期大会を開催し、一年間のたたかいを総括し、2019年度運動方針を確立しました。討論では職場要求実現のたたかいや新リーフレットの活用で組織拡大運動を行い、純増に向け取り組むことを固めあいました。
 あいさつした宇佐美俊一委員長は、9条改憲、10%消費税など労働者・国民生活破壊の安倍自公政権の暴走政治をストップさせようと呼びかけました。  

 非正規雇用労働者の均等待遇実現に向け全力で取り組み、安倍政権が成立を狙う「解雇の金銭解決制度」は断固阻止すると強調。業務集約による利用者へのサービス低下をやめさせ、国民のための電気通信事業を守ろうと訴えました。

 来賓には、JMITU中央本部三木陵一執行委員長、兵庫県労連の成山太志議長、日本共産党清水忠史衆議院議員より連帯のあいさつをいただきました。
 
  要求が実現できる組織をめざそう

 春闘要求アンケートでは、工夫をこらして職場労働者の声を集め、要求化する取り組みが発言されました。
憲法9条改悪阻止にむけて「3000万署名」の目標達成にむけて前進させていること、非正規雇用労働者のパワハラや無期雇用問題に取り組んだ経験や拡大につながった教訓が語られました。
 組織拡大では、旺盛な宣伝行動や地道な要求実現運動により、労働組合としての存在感と信頼が生まれていることが示されました。
 
  討論では、大阪支部の代議員が、「サービス残業がまん延し、労働者の意見を聞かない職場を変えようと通信労組に加入した。
職場改善を通信労組を通じ要求したら改善された」。

 京都支部からは、エリア社員について会社から説明があり、NTTグループを跨った形で社員流動させる。
賃金は社員の20%減より低く設定されています。
10月から募集予定というもの。

 業務の広域集約では、宮城の代議員が「業務が集約されたことで席を立つ間もないほど過密労働になっている」。
広島の代議員は、「県庁所在地以外の地域で保守・修理が外注化されている」と発言。

 北海道の代議員は、今年から「業務の標準化」で、どこでも仕事ができるように取り組まれている。「このままでは職場がなくなる」の声がある。
地元で働ける取り組みが必要と訴えました。

 静岡支部の代議員は「NTTファシリティーズはアーバンソリューションズ配下となった。
電話局などの不動産の利活用を目的としているが、電電公社以来の国民の共有財産だ」と発言しました。
 
 代議員の発言要旨

 労働相談やアンケートの声にこたえ仲間づくりを

 東北支部代議員
 宮城では雇用、実態に見合った諸制度が整っていないなどの労働相談が続いています。

 春闘アンケートは現在も返信があり、「何年も賃金が上がらない」(派遣)、「責任だけは重くなっているが、見合った給料ではない」(社員)等、切実な職場の実態、怒りの声が綴られています。

 労働相談の受付体制の充実を図り、県労連などの支援を受けて宣伝行動、仲間づくりを進めていきたい。
  人数は少なくても職場の信頼は勝ち取れる

 大阪支部代議員
 台風の時に通用口のカーブミラーが割れていたが、会社は事故が起こる可能性が高い人命にかかわる問題にもかかわらず一カ月以上も放置。

 通信労組が要求し改善された。
 通信労組は人数は少ないけれど、やることをやれば、認めてくれる人はいる。
 他労組から相談に来る人もいる。
あきらめずに頑張っていきたい。
 
 「組織拡大リーフ」を大いに活用し、組織拡大に全力で取組んでいきます

 兵庫支部代議員
 ビジネスフロントの団体交渉へ、無期雇用契約社員の勤務時間内参加を認めさせたことは大きな前進となりました。

 非正規雇用労働者との懇談会を毎月計画してきました。

 参加者がレクに家族と参加するなどつながりを深めています。
 毎週月曜日に労働相談受付を行ってきました。

 拡大リーフを力に、さらにこれらの取り組みを広げて組織拡大へつなげていきたい。
 
 高齢者への光回線のしつこい加入強要をやめよ

 京都支部代議員

 今年も自治体要請を行い、国民のための電気通信事業を行うようNTTに要請されることを申し入れました。

 NTT京都支店へは、京都総評などと共に、光回線を販売する代理店が高齢者に不要な光回線をしつこく加入させる被害が発生しており、工事の時点で、だまされたなどの疑惑があるときは顧客に意向確認を行うよう指導を求めた。

 非正規労働者との勉強会も取り組んでいます。
 
  機関紙コンクール
 ●月刊部門(応募24組織、入賞9組織)
 最優秀賞 「通信労組かおおさか」(通信産業本部・大阪支部)
 優秀賞 「とんび」(通信産業本部・中国支部広島分会)
 優秀賞 「おいでんか」(通信産業本部・四国分会)
 佳作 「通信労組かながわ」(通信産業本部・神奈川分会)
 佳作 「通信労組ひょうご」(通信産業本部・兵庫支部)
 佳作 「通信労組京都」(通信産業本部・京都支部)
 
  ●不定期部門(応募42組織、入賞25組織) 
 佳作 「通信労組あいち」(通信産業本部愛知分会)
 
 
 
  JMITU三木中央執行委員長より表彰を受ける組合員
 
 

 
 
  宇佐美俊一JMITU通信産業本部執行委員長あいさつ(要旨)
 
 すべてのたたかいを組織の拡大強化につなげよう
 
 第4回定期大会は、暮らしやすい社会にするための政治革新の取り組み、労働者・国民を中心にすえたNTTグループ経営の実現に向けた取り組み、組織を強く大きくするために全力をあげることを組合員のみなさんに提起しました。

 安倍自公政権は9条改憲にこだわり、アメリカの言いなりの軍拡路線を推し進めています。

 
 さらに来年の通常国会で成立を狙っている「解雇の金銭解決制度」は、「金銭さえ払えば解雇・雇止めは自由」の職場と社会をつくりだします。
 労働者の雇用と国民生活破壊の悪政をストップさせるたたかいをいっそうすすめましょう。

 NTTは東日本・西日本グループで約1万3千人を削減し数千億円のコスト削減を行うとしています。

 国内主要グループ会社共通のマネージメントシステム導入、通信業務や設備管理業務などの東日本・西日本一体化を進め、これらの動きとともに業務集約や委託・外注化による利用者へのサービス低下が進むことになります。

 国民のための電気通信事業を守る立場から、利用者サービスの低下を許さない取り組みと運動が重要となっています。

 本部は全労連の4カ年計画を活用し、組合員「拡大リーフレット」を作成しました。職場労働者や通信建設労働者、ならびに多くの未組織労働者にも声をかけ、手渡して、通信産業本部への加入を呼びかけてください。

 すべての支部・分会で、具体的行動計画をみんなで話し合って作り実行しましょう。

 この1年、この運動を通じて組織を強化し、拡大を実現させて組織を大きくするため、悔いのない運動をともに取り組もうではありませんか。
 

 
 
あいさつするJMITU三木陵一中央執行委員長
 
 
 支援を訴えるJAL不当解雇撤回原告団
 
 
夕食懇親会で団結を深める 
 

■大会宣言
 
 JMITU通信産業本部は9月7日〜8日、第4回定期大会を開催し、2019年度運動方針を採択しました。

 討論では、憲法9条改憲阻止、非正規雇用労働者の均等待遇、要求実現と組織の拡大強化に全力で取り組む決意を固め合いました。

 安倍政権は、「解雇の金銭解決制度」を来年の通常国会に提出し成立をねらっています。

 この制度は「金銭さえ支払えば.解雇・雇い止は自由」という職場と社会をつくりだします。通信産業本部は、解雇の自由化に道を開く不当な「解雇金銭解決制度」導入に断固反対し、解雇自由化阻止のたたかいに全力をあげるものです。

 安倍政権は、2020年改憲の動きを強め、改憲発議を企んでいます。「安倍9条改憲NO!憲法を生かす全国統一署名」3000万筆達成にむけて引き続き取り組み、安倍政権を退陣に追い込み、安倍9条改憲策動を止めさせるたたかいや、核不拡散条約(NPT)再検討会議に向け、被爆国日本が「核兵器禁止条約」を批准するように引き続き「ヒバクシャ国際署名」に取り組みます。

 10月からの消費税10%に対しても、「この経済状況で増税したら暮らしも経済も破たんする」「増税の前に、無駄な軍事費を削れ」などの批判や軽減税率に対する混乱が広がっています。10%増税は中止するしかありません。
 安倍政権によるくらし破壊、憲法と民主主義破壊の暴走がつづく中、安保法制(戦争法)とのたたかいを契機に、国民一人ひとりのくらしと人権、民主主義が大事にされるまともな政治をめざした「市民と野党の共闘」が、着実に前進しています。

 この間、パワハラに関する労働相談が相次ぐ中で、全労連の援助のもと「拡大リーフレット」を活用し、すべての支部・分会が組織拡大運動を展開し、この一年純増拡大に全力を挙げる決意を固めました。

 今大会であらためて要求を実現できる労働組合をめざそうと提起しました。そのためにも各職場に「働き手」をつくります。
 すべてのたたかいを組織拡大強化につなげ通信産業本部の展望を開くために全力をつくすことを誓い、宣言します。
   201年9月8日 
JMITU通信産業本部第4回定期全国大会
 
 
 

 ■2019年度通信産業本部役員決まる