3・7ストライキ総決起中央集会 NTT持株会社前 
非正規社員は20年近く時給は1円たりとも上がっていない
 
 
 シュプレヒコールをする参加者(3月7日=NTT持株会社前)
 
 全労連・国民春闘共闘会議第一次統一行動日の3月7日、JMITU通信産業本部は生活改善を実感できる大幅賃上げをめざし、東京支部が2時間のストライキに突入し、NTT持株会社前で3・7ストライキ総決起中央集会を開催しました。

 集会には千代田区労連、千代田区労協、JMITU東京南部・東部地区協議会の仲間など全体で約60人が結集しました。
 三木陵一JMITU中央本部委員長は「JMITUは3月6日の回答指定日で、組合員平均1万409円(3.49%)と、昨年水準を上回ったが物価高騰には見合ったものではない。
物価高騰に負けない賃上げをすべきだ」と強調するとともに、岸田政権は軍拡財源のためNTT株の売却を狙っているが「重要インフラである情報通信に責任を持つべきだ」と指摘しました。
 
 宇佐美俊一通信産業本部委員長は、24春闘要求アンケートの「仕事や職場の不満は」の問いに60%以上の労働者が「賃金が安い」をあげ1位となっている。

 非正規社員から「20年近く時給は1円たりとも上がらない」との声があり、社員からも「昨年の春闘結果は、ひどいものだった。
今年はストを実施してでも、大幅賃上げを」など、多数の声が寄せられていることを紹介。

 NTTの2022年度末、連結決算では、営業利益、当期利益とも増益で、いずれも過去最高を更新している。内部留保はトヨタ、三井住友に次いで、3番目に多い6835億円も積み上げ、9兆7279億円にまで増やしている。

 昨年の賃上げは成果手当分を含めても、本体社員一人平均3300円であり、経団連が示した大手企業の平均額、1万3362円の4分の1にも満たない超低額回答です。

 JMITU通信産業本部はNTTに対し、物価高騰から暮らしを守り、生活を向上させるための大幅賃金引上げを求め、3月14日の第2次統一行動日には、東京支部以外の全国の支部組合員が、ストライキをかまえ、要求実現にむけたたかうと訴えました。
 全労連黒澤幸一事務局長から激励のあいさつを受け、冨田啓二東京支部書記長が決意表明を行いました。