第35回定期全国大会(2010.8.28〜29)
通信労組 第35回定期全国大会
2010年8月28日〜29日
京都市中京区・松井別館花かんざし
 
NTTリストラに反対し、国民・利用者のための情報通信と労働条件向上を勝ち取ろう!
憲法を職場とくらしにいかし、「貧困と格差」をなくして平和で豊かな日本を実現しよう!
あいさつする
山田委員長
京都市内で開催された第35回全国大会

 第35回定期全国大会は8月28、29日、京都市内で開き、NTTリストラ反対や非正規雇用労働者の雇用を守るたたかいで前進する報告が相次ぎ、職場要求実現と組織拡大をすすめる2010年度運動方針を決定し、新役員を選出しました。
 112ヵ月連続で新たな組合員を迎え入れ、組織を拡大して大会を迎えたことが報告されると、大きな拍手がわきました。
 NTTリストラ反対、50歳退職・賃下げ再雇用制度の廃止、非正規雇用労働者の正社員化・均等待遇、情報通信の安心・安全、憲法を守るなど、運動方針を採択しました。
 来賓には全労連NTTリストラ闘争本部事務局長・寺間誠治氏、京都総評事務局長・梶川憲氏、、日本共産党参議院議員・山下よしき氏、NTT企業年金裁判担当・洪美絵弁護士、中労委行政訴訟弁護団団長・河村武信氏がお越しいただき連帯挨拶を受けました。
 その他、機関紙コンクールの発表と表彰、リストラ裁判原告団および争議支援の訴え、うたごえ祭典in東京への参加要請、全労連通信労組共済会の総会を開催しました。

■山田忍中央執行委員長あいさつ(要旨)
労働組合の力を発揮していこう
 
 通信労組第35回定期全国大会に御参集いただきました代議員、傍聴者のみなさんたいへんご苦労様です。アメリカいいなり、大企業優遇の呪縛から抜け出すことのできなかった民主党政権は、7月の参議院選挙で改選議席を大きく下回り、党首選出をめぐる新たな迷走状態に入っています。さて、NTTリストラとのたたかいで、私たちは大きな成果を勝ち取ってきました。2008年10月の中労委での勝利命令以降、大阪裁判の勝利確定、高松高裁での逆転判決、札幌裁判での勝利確定に続き奥村過労死労災行政訴訟での勝利確定。そして14万5千人の受給権を守り通したNTT企業年金行政訴訟での勝利確定であります。9月15日静岡・東京高裁判決、9月28日中労委行政訴訟・東京高裁判決の勝利へ向けての取り組み、これまでの勝利判決を武器に群馬の飯野さんはじめ、遠隔地配転の解消めざすたたかいが今後のポイントになります。
 NTT労働者にとって最大の苦しみの根源でもある「50歳退職・賃下げ再雇用」制度廃止の課題では、昨年大阪支部のアンダー50懇談会を通じて13人の方が通信労組に加入し、NTTに残る選択をしました。NTT労組での大阪総支部委員長選挙では対立候補が有効票数7762票中1074票を獲得しています。労働組合の違いを超えて制度廃止への共同を作りだそうではありませんか。
 組織拡大ではリストラ闘争の始まった2001年5月以降、本日の大会まで112ヵ月連続432人の組合員を迎えました。昨年大会後では72人の拡大で01年以降はじめての純増です。アンダー50懇談会や、非正規、60歳超え契約社員の待遇改善など要求実現運動を大いに進めましょう。最後にNTT健保・企業年金代議員選挙での大村美恵候補の勝利へ決意を固め合うことをお願いし挨拶とします。

討論で発言する代議員

■大会宣言
 
 通信労組は、この1年、リストラ裁判をはじめ中労委行政訴訟や企業年金裁判で画期的な勝利を勝ち取るとともに、「退職・再雇用」リストラや非正規雇用労働者との協同のたたかいで奮闘して、組織拡大でも前進を果たしてきました。
裁判闘争での相次ぐ勝利判決は、これまでのたたかいの正しさ示すとともに、多くの労働者を激励しています。不当配転とのたたかいでは、愛知、広島(島根)支部で長期にわたる遠隔地配転の是正を勝ちるとともに、埼玉、大分支部では新たな遠隔地配転を阻止しました。非正規雇用労働者との協同のたたかいでは、北海道で不法な転籍強要をはねのけ貴重な前進を勝ち取るとともに、各地の「雇用止め」とのたたかいでも成果をあげています。そして、組織拡大では2000年度以降最大の組合員拡大をやりあげ、連続拡大を112ヶ月に伸ばして増勢で本大会を迎えることが出来ました。
 国内政治では、昨年の政権交代で誕生した鳩山政権が国民の期待を裏切り、わずか8ヵ月で退陣に追い込まれました。後を継いだ菅政権は、「アメリカ言いなり、大企業優先」の政治を踏襲するばかりか、7月の参議院選挙で消費税増税を打ち上げ大敗し、国会はふたたび「ねじれ状態」となっています。
 こうした情勢のもとで、通信労組は、8月28、29日の2日間、京都市内で第35回定期全国大会を開催しました。大会では、この間のたたかいの成果を確認しあうとともに、NTTグループ労働者の苦しみの根源となっている株主優先経営によるコスト削減、委託費・下請け単価切り下げによる労働者収奪とのたたかいを強め、「50歳退職・賃下げ再雇用」制度の廃止と職場要求実現をめざして、職場に根ざした労働組合運動を強化する方針を決定しました。
第35回定期全国大会は、すべての組合員が本日決定した運動方針に固く団結し、NTTグループで働く労働者とともに勇躍・奮闘することを宣言します。
2010年8月29日
通信産業労働組合第35回定期全国大会

■2010年度通信労組中央役員決まる
中央執行委員長 山 田 忍 (再任)
副委員長 矢田崎賢一 (再任)
副委員長 菅原 淳子 (新任)
書記長 宇佐美俊一 (再任)
書記次長 飯澤 智美 (再任)
書記次長 重見 幸春 (再任)
執行委員 武田 清春 (新任)
執行委員 大村 美恵 (再任)
執行委員 阿部 幸子 (再任)
執行委員 岡田 光雄 (再任)
執行委員 青木  実 (再任)
執行委員 佐藤 完二 (新任)
執行委員 竹内 清文 (新任)
会計監査 大熊 光雄 (再任)
会計監査 岡本 雄二 (新任)

■2010年通信労組機関紙コンクール
 
 2010年通信労組機関紙コンクールの審査合評会が8月7日開かれ受賞作品が決まりました。今回は、14支部7分会、その他1団体の合計22点(一昨年27点、昨年23点)の機関紙とビラ号外1点の応募がありました。表彰は第35回定期全国大会で行いました。