12・6全労連・東京地評争議支援総行動
2つの裁判に勝利しよう
 
「NTT 西日本大阪継続雇用裁判」
「NTTコムウェア無期雇用逃れ裁判」
 
 
支援を訴える福岡支部石橋勇一郎委員長=NTTコムウェア本社前
 
 継続雇用と無期転換を
 
 全労連と東京地評による争議支援総行動が12月6日、東京都内でとりくまれました。

 JMITU通信産業本部から「NTT西日本大阪継続雇用裁判」と「NTTコムウェア無期雇用逃れ裁判」の二つの原告団が参加し、
他の争議団と共に社前集会及び要請行動を終日展開しました。
 
 通信産業本部の宇佐美俊一執行委員長は、NTTコムウェア本社前で行われた集会あいさつで「NTTコムウェア無期雇用逃れ裁判」について「原告組合員の無期転換権の行使を妨げる目的で行なった、不当行為を認め、元の嘱託社員として無期雇用契約への転換をNTTコムウェアに強く求める」と述べました。
 
 NTT持株会社前集会では「NTT西日本大阪継続雇用裁判」について「グループ会社を指導・統制する立場にある持株会社NTTは、NTT西日本が、今も行なっている改正高年法違反や雇用や生活権を奪う、不当な人権侵害や雇用差別は、直ちに中止させ、原告3名の雇用継続を認めさせるべき」だと述べ、二つの裁判への大きな支援と協力を訴えました。
 
 
 
あいさつする通信産業本部宇佐美委員長と原告団(手前)=持株会社前 
 
「無期雇用逃れ」のコムウェアを提訴
 
 NTTコムウェアはJMITU通信産業本部福岡支部の組合員(60歳男性・原告)に対し、改正労働契約法18条の無期転換権取得まであと1年と迫った昨年3月に突如雇止めを強行し、60歳定年制が適用可能な「地域限定正社員」への雇用替えを行いました。

 1年後の今年3月に定年退職扱いとし賃金が半減する「60歳超え契約社員」へ雇用替えを行いました。

 組合員は「無期雇用が求められる権利を妨げた」として、従前の雇用契約の地位確認と差額賃金の支払いを求め、6月15日福岡地裁に提訴しました。

 福岡から駆け付けた石橋勇一郎福岡支部委員長は「コムウェアは団体交渉の中で原告個人の労働条件については論議できないと団体交渉を無視する態度を取っている」

 現在契約社員として60歳の男性一人が生活保護並みの賃金しかもらっておらず、担当課長から平社員へ3段階降格、社内メーリングリスト外しなどの不当行為もあわせて訴えています。

 無期転換逃れ裁判へのご支援お願いします」と訴えました。
 
 
継続雇用を認めない不当判決は許さない 
 
 大阪地方裁判所は11月14日、NTT西日本を60歳で定年退職した原告3人(満了型社員)が就業規則の規定で継続雇用を認めないのは高年法に違反するとして提訴していた「NTT西日本大阪継続雇用裁判」で、原告らの訴えをいずれも棄却する不当判決を言い渡しました。

 「NTT西日本大阪継続雇用裁判」原告の宮崎正光団長は「地裁はNTT西日本を全面的に擁護し、改正高年法の趣旨をゆがめてまで、大企業NTTと政府厚労省に対して、忖度判決を下し、無年金者を切り捨てました。
私たち原告3人は、不当な地裁判決を到底認められず、高裁において地裁判決の間違った判断を正し、勝利判決を勝ち取るために、引き続きがんばる」と決意を述べました。

 各争議団は要請にもとりくみ、NTTコムウェア及びNTT持株会社に対し「要請書」を手渡しました。