グローバルコムサービス支部結成
安心して働ける職場めざして
 JMITU東京地本南部地区協議会で
 
グローバルコムサービス支部組合員のみなさんと通信産業本部(右列)の参加者= 10月29日
 
 NTTコミュニケーションズが全国のコンビニに設置している回線の運用保守業務を請け負っているグローバルコムサービス社(本社・東京都中央区、従業員130人)で働く6人の労働者が10月29日、JMITU東京地本南部地区協議会傘下で労働組合を結成しました。
 
 通信産業本部への労働相談をきっかけに 
 
  結成のきっかけは今年2月、通信産業本部への労働相談でした。
 24時間年中無休・2交代制(8時〜20時、20時〜翌日8時)の職場で、2人の労働者は、長年夜勤勤務を専門に担いつつ、昼間は家族の介護を行ってきました。
 しかし会社から日勤専任職場への配転が提案され「介護ができなくなる。
 家族への負担が増えることから撤回させたい」「夜勤手当以外に何も無く、各種手当や夏冬一時金、退職金を支給して欲しい」「夜勤2人では休憩も取れない」
「業務量が増えているのに賃金や人員が見合っていない」などの要求を実現したいと、3人が組合に加入しました。
 
 介護との両立めざし団体交渉を重ねる 
 
 通信産業本部は2月28日、組合員の配転撤回を求める要求書を緊急に提出しました。

 会社はH組合員の日勤職場への配転を3月1日に強行、T組合員の異動は中止しましたが夜勤と日勤を交互に入れた勤務を指示してきました。

 通信産業本部は宇佐美俊一委員長を先頭に団体交渉を重ね、会社は希望日を週休にするなどの一定の配慮を行ってきました。

 しかし本人と家族への負担の増加については「会社が一方的に配慮するものではない」「スキルの公平化」などを理由に、夜勤専任の勤務や夜勤可能な職場への異動を拒否しています。 
 
  学習を重ね新たに組合員を拡大
 
  組合結成をめざし、JMITU中央本部田倉光義特別執行委員の援助を受けながら学習を重ね、3月に新たに3人が加入しました。

 しかしコロナ禍で結成は一時中断をせざるをえませんでした。
 
  職場要求実現めざして支部結成
 
  結成総会では、「育児や介護等を抱える従業員が安心して働き続けられることをめざし支部を結成します」
 とした経過報告、職場シフト作成には介護を抱える従業員への配慮を基本にすること、H組合員の勤務は夜勤を基本とする職場配置を行うこと、業務内容の改善、年末一時金要求などの要求実現をめざす運動方針、予算、役員などを全員一致で採択しました。

 役員はK委員長、T副委員長、S書記長のほか全員が任務を分担しました。

 総会には通信産業本部から宇佐美委員長、土方書記次長、阿部執行委員が参加しました。