憲法変えずに政治を変えよう(2019年5月3日) 
9条改憲許すな6万5000人
 
 
 「改憲許さない」とプラカードでアピールする参加者=5月3日、東京都・江東区
 
 日本国憲法が施行されて72年になる5月3日、安倍政権による9条改憲に反対する集会が全国各地で開催されました。

 東京・江東区では「平和といのちと人権を!5・3憲法集会」に昨年を上回る6万5000人が参加しました。
 
 会場の東京臨海広域防災公園メインステージでは、著名人や4野党1会派の党首らがスピーチし、「安倍政権の改憲許さない」と訴えました。
 市民と野党の共同で改憲勢力を倒そう
 
 主催者あいさつをした高田健さん(総がかり行動実行委員会共同代表)は「安倍政権の改憲策動を私たちの運動で跳ね返してきた。市民と野党の共同の力で改憲発議を阻止し、参院選で改憲勢力を打ち倒そう」と呼びかけました。

 作詞家の湯川れい子さんは「戦争体験者として、憲法9条守るために残りの人生をかけたい。憲法に自衛隊を書き込むというインチキを許してはいけません」とスピーチしました。

 「安保法制の廃止と立憲主義の回復を求める市民連合」の広渡清吾さん(東京大学名誉教授)は「日本国憲法は、個人の尊厳、自由と権利を約束している。
 これこそ私たちがめざす新しい政治の選択肢を導くもの」と述べました。
 
 3000万人署名をやりきろう
 
 行動提起として5・3憲法集会実行委員会の福山真劫さんが、「3000万人署名」をやりとげ、参院選では市民と野党の共闘の力で改憲派を少数に追い込み、安倍政権を退陣させるために奮闘しようとよびかけました。
 
 世論調査は過半数が9条「変えない」
 
  新聞各社が3日に報じた世論調査結果は、憲法9条を「変えないほうがよい」「これまで通りでよい」とする回答が過半数に上りました。

 「朝日」では「変えない方がよい」64%、「変える方がよい」28%でした。

 安倍政権のもとで改憲を実現することについて「朝日」が反対52%、賛成36%、「毎日」が反対48、賛成31%といずれも反対が上回りました。