2月7日、2015年春闘方針を決める第48回中央委員会を大阪市内・エル大阪で開催しました。
賃上げ要求を月額3万円以上、時間賃金250円以上を求め「生活改善と雇用拡大、非正規雇用労働者の正社員化、『退職・再雇用』労働者の労働条件向上、60歳超え契約社員の均等待遇、被災者本位の震災復興、原発ゼロ」などを重点課題としました。
宇佐美俊一中央執行委員長は「NTTの莫大な内部留保を取り崩しすべての労働者へ賃上げを」と訴えました。
来賓は全労連川辺和宏副議長、日本共産党辰巳孝太郎参議院議員があいさつをしました。
討論では、全国各支部から選出された中央委員が職場での賃上げを求める声や、正規社員と非正規雇用労働者との格差の報告、組織強化・拡大について等の発言をしました。
NTTグループで働く仲間に「要求実現にむけてともに立ち上がろう」と訴える『15春闘アピール』を採択し、閉会しました。
スローガン
●かちとろう大幅賃上げと雇用、なくそう賃下げ・格差と貧困!
●「戦争する国づくり」の具体化を許さず、平和と憲法を守ろう!
●実現しよう原発ゼロ・被災者本位の震災復興、めざそう国民のための情報通信!
宇佐美俊一中央執行委員長あいさつ(要旨)
政治改革と大幅賃上げで生活向上を
15春闘は、国民生活破壊を許さず、生活改善と向上を目指す重要なたたかいです。同時に4月に行われる統一地方選挙は、国民・労働者の要求を実現するための重要な政治闘争でもあります。15春闘でのたたかいと共に、政治への関心を盛り上げ、勝利に向けて奮闘しようではありませんか。
NTTの2014年3月末決算は、営業収益10兆9252億円を計上し、純利益も6年間の内で最高益の1兆2941億円となり、内部留保は9兆1403億円も溜め込んでいます。しかしNTTでは14年以上も、まともにベースアップが実施されていません。
昨年は、十数年ぶりの有額回答でしたが、内容はおよそ半数程度の、上位職能者だけに「評価部分に上積みを行う」という、成果主義賃金制度での「差別と評価による格差」だけを拡大させた不当な回答でした。60歳超え労働者及び、非正規雇用労働者への賃金改善には一切ふれず、NTTの経営状態や、取締役等への報酬からしても、不当極まりない内容でした。
第48回中央委員会では、NTTグループに働く全ての労働者の生活向上を目指し、月額3万円以上、時給250円以上のベースアップ要求を提案しました。
NTTが労働者に一切還元せずに溜め込んだ、莫大な内部留保から、わずか3.88%を取り崩すだけで、全社員への月額3万円、非正規雇用労働者への時間額250円と特別手当の引き上げが可能となります。
怒りを力に、職場労働者とともに、要求実現に向け立ち上がりましょう。
同時に、組合員の拡大運動に積極的に取り組みながら、労働者が「信頼し頼れる」通信労組をめざし、更に大きな一歩を踏み出しましょう。
15春闘は、国民的要求課題とも結合させ、要求実現に向けてたたかう意志を示すストライキを含めた、諸行動に奮闘する決意です。
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