第34回定期全国大会(2009.9.12〜13)
通信労組 第34回定期全国大会
2009年9月12日〜13日/京都市北区・然林房
 
NTTリストラに反対し、国民・利用者のための情報通信と労働条件向上を勝ち取ろう!
憲法を職場とくらしにいかし、「貧困と格差」をなくして平和で豊かな日本を実現しよう!
あいさつする
山田委員長
京都市内で開催された第34回全国大会

 通信労組第34回定期全国大会は9月12日から13日にかけて京都で開催されました。
 開会挨拶に続き大会成立宣言、議長副議長選出、山田中央執行委員長挨拶、来賓には全労連根本副議長、京都総評岩橋議長、衆議院議員穀田恵二氏、の連帯挨拶、大会役員選出、議案提案、機関紙コンクール表彰、リストラ裁判原告団及び争議の訴え、うたごえ祭典in神戸の訴え、共済会総会と忙しい一日目を終えました。
 2日目は新入組合員の紹介、1・2号議案の質疑討論、昼食後に河村弁護士の挨拶、3から6号議案の質疑討論・採択、スローガン確認、各種投票、大会宣言の提案と採択、新旧役員挨拶、顧問・特別執行委員の委嘱提案と確認。要員の皆さんへの感謝決議、議長・副議長の解任、閉会挨拶、団結ガンバローで予定どおり閉会しました。

山田忍中央執行委員長あいさつ(要旨)
 
 冒頭、今回の選挙の結果にふれ、「通信労組は今回の総選挙を労働者の雇用と暮らしを壊し続けてきた自公政治を退場させ、ルールある経済社会、憲法が生きる日本へのてんかんへ展望を切り開く歴史的な選挙である事を位置づけて、全国の仲間の奮闘を呼びかけてきましたが、国民自身が政治を変える大きな第一歩としてこの選挙結果を歓迎するものです」と述べ、更に「国民生活が中心」を掲げた民主党政権には「構造改革」路線からの明確な転換を求めた国民の審判を受け止め、その政策の具体化を求めていく事が重要」と強調しました。 
 そして「7月の完全失業率が5.7パーセントになりました。これ以上「雇用なき景気回復」を繰り返してはなりません。これまでに民主党や連合も含めて合意がなされていた「少なくとも99年以前に戻す」という「労働者派遣法の抜本改正」を始め「後期高齢者医療制度の廃止」「生活保護の母子加算の復活」「障害者自立支援法の廃止」などはこの秋の最大の課題」としました。
 又「最低賃金一律1000円」の実現は多くの野党の一致した公約でもあり、縮小しつづける内需を拡大させる景気対策としても、その具体化を求める事が必要です。
 とはいえ、民主党には大企業への応分負担を求める事、米軍への思いやり予算を改めること、ムダな大型公共事業ではなく、地域密着型の公共事業への転換など根本的な政策の転換には怪しいモノがあり、改憲論議や消費税増税、衆議院の比例定数の削減、国家公務員の2割削減など、見過ごせない問題もあります。今回の総選挙結果を政権交代にとどまらず、国民生活中心の政治に転換させる扉を開くためにも定期大会を契機に要求実現の大運動で、平和と「ルールある経済社会」実現のために大いなる奮闘を」よびかけました。
 要求実現の闘いでは「OS会社や地域会社の退職再雇用制度の矛盾による制度見直しの再検討の機運が高まっています。最大労組の中でもここ数年の間に対策をしないと職場矛盾の爆発寸前の状況が表面化しつつある事、非正規雇用問題や同じ仕事をしながら雇用形態が6段階にも分かれている不満など要求実現の課題は多い。
 職場労働者の気分や感情に寄り添い、要求実現の旗を高く掲げ、通信労組は全力でたたかう」事を力強く宣言しました。

大会で選出されあいさつする新中央役員

大会宣言
 通信労組は、政治情勢が大きく変化するもと、9月12・13日の2日間、京都市内で第34回定期全国大会を開催しました。
 大会直前に行われた総選挙は、自公政権を退場に追いやり、新しい政治状況を作りました。これは、弱肉強食の新自由主義路線をおしすすめてきた自公政治に国民が審判を下したもので、行き詰った国民生活の打開を期待する民意の現われに他なりません。
 新自由主義・構造改革路線は、ワーキングプアと呼ばれる「働いても生活できない」非正規雇用労働者を大量にうみだし、働きたくても働けない「派遣切り」や「非正規切り」まで無慈悲に行ってきました。それに抗する労働者は「物扱いするな」、「人として扱ってほしい」と立ち上がり、労働組合に結集してたたかいを広げています。NTT職場でも11万人リストラを契機に非正規雇用労働者への置き換えが急速に進められ、「50歳退職・賃下げ再雇用」制度とともにその深刻さを増しています。総選挙で作り出された新たな政治状況のもとで、こうした事態の打開が求められています。
 大会は、このような歴史的情勢のもとで開かれ、この間のたたかいの成果を確認しあいました。NTTリストラ闘争における中労委の画期的勝利命令をはじめ、名古屋配転を断罪した大阪高裁判決、育児・介護休業法の積極的運用を明らかにした札幌高裁判決は極めて大きな成果です。さらに、大阪北分会を結成してたたかいに立ち上がった取り組みの他、各地の労働局申告や直接雇用を求める裁判提訴も大きな前進です。
そして何より、たたかいの中で101ケ月連続して組織拡大を続け、通信労組の存在が新たな広がりを見せていることに確信を深めました。
 大会は、株主優先・労働者収奪のリストラに反対し、要求実現のために職場に根ざした労働組合運動を進めることをはじめとする運動方針を決定しました。この運動方針を着実に実践するなら、たたかいは必ず前進し、NTTグループ労働者の要求実現に資することは間違いありません。
 第34回定期全国大会は、すべての組合員が、本日決定した運動方針に団結し、NTTグループで働く労働者とともに勇躍・奮闘することを呼びかけるものです。
 以上、宣言します。
2009年9月13日
通信産業労働組合第34回定期全国大会

 2009年通信労組機関誌コンクールの審査合評会が8月7日、通信労組本部で開かれ受賞作品が決まりました。今回は、14支部8分会、その他1点の合計23点(昨年27点)の応募があり、表彰は通信労組第34回定期全国大会で行われました。