通信労組3・13ストライキ(2008.3.13)
全国179事業所で523人が怒りのスト
持株会社前の突入集会に150人
 
宣伝カーから訴える山田中央執行委員長
 
 通信労組は13日、前日のNTTグループ各社の誠意のないゼロ回答に怒りを込めて、35都道府県、28支部、179事業所で523人の組合員が始業時から10時までストライキを決行しました。
 午前9時すぎ、大手町のNTT持株会社前に、「スト決行中」の看板や横断幕、のぼり旗がはためき、ストライキ突入集会が開かれ、国公労連、同各単組、自治労連、全教、東京地評、全労連、地元千代田区内の労組などの仲間が激励に駆けつけ150人が参加しました。
 主催者あいさつで通信労組の山田委員長は「2月末までに持株会社と関連45社に、@一律3万5000円以上の賃上げ、A派遣・パートなど非正規労働者の時間賃金を250円以上引き上げ、B成果・業績主義賃金の廃止、C50歳退職・賃下げ再雇用制度の廃止、D情報通信の公共性を守れなどの要求書を提出したが、『要求に応じられない』とゼロ回答」と報告。闘争報告に立った武田書記長も「NTTは1兆1380億円の利益をあげ、内部留保は8兆6988億円も溜め込んでいる。その1.3%を取り崩すだけでグループ20万人に3万5000円の賃上げが可能だ」と訴えました。
 国民春闘共闘の中島事務局員が、「本日は22単産で統一ストライキや職場集会、抗議行動が決行され、47都道府県でもスト支援や重税反対の統一行動が取り組まれている」ことを紹介しながら、たたかう仲間を激励しました。全労連・生熊茂実NTTリストラ闘争本部長、東京地評・伊藤副議長や、国公労連、全教、生協労連、金融労連などの代表がつぎつぎ激励にたち、「止めようNTTリストラ。3万5000円以上の賃上げを」「カローシなくせ!50歳定年制やめよ」「遠隔地配転・成果主義やめよ」などの要求をかかげて座り込む通信労組・組合員の奮闘を称え、ともにたたかう決意を表明しました。
 「千手観音」の衣装をまとい、各々の手に要求を書き込んで登場した東京地域グループ会社分会の冨田書記長は、「1000本の手にはそれぞれの願いをかなえてくれる1000の眼があるという。NTT労働者の多くの要求を実現するために頑張ります!」と力強く決意表明。組合員、支援の仲間の暖かい拍手に包まれました。

 
NTT持株会社前スト集会