JMITU通信産業本部
宇佐美 俊一委員長に聞く(要旨)
すべての仲間に大幅賃上げを
 
 
  いよいよ春闘が始まります。
  昨春闘では「満額回答」の報道が相次ぎましたが、物価高騰や税・社会保険の負担に苦しむ日々が続いています。

  25春闘では、すべての労働者の大幅賃上げ・底上げ、軍拡・増税ではなく社会保障の充実を実現しましょう。
 
 
  新年おめでとうございます。
きびしい生活が続いていますが、25春闘はどのようなたたかいとなるのでしょうか。 
■物価高騰を上回る大幅
賃上げを実現するには 
 
  25春闘で大幅賃上げを実現するには、何より要求が大事です。

  労働者の生活実感を重視し物価高騰を加味した生活改善の要求額を出すことです。

  そして決めた要求は実現できるまでたたかう姿勢と気概を示し、  全国の労働者が一斉にストライキを構え、要求に届かない場合は、ストライキを実施してたたかうことです。

  このたたかう力を示し会社に迫れば、昨年NTTが報道発表した3万9300円の虚偽賃上げではなく、職場労働者が誇れる大幅賃上げを実現することが可能です。 
 
■ジェンダー平等の実現
には何が必要ですか
 
 
  JMITUはジェンダー平等宣言案の論議を職場ですすめています。
  1月25日の臨時大会で確認されますが、宣言では「仕事、雇用、賃金、昇格など性差によるあらゆる差別をなくす」などの取り組みを会社に求めています。

  NTTは性別による賃金格差はありませんが、社員と同等の業務を行っていても雇用形態の違いや評価で賃金差別が行われ、様々なハラスメントは依然として残されており、、実態を記録し会社に示し是正させることが必要です。 
 
■1月から始まる国会でNTT
法見直しが論議されますが
 
 
  通信産業本部は総務省に提出した意見書で、国民の共有財産である全国通信網と設備や施設を保有するNTTがその責務を担うこと、政府が株式の三分の一を保有することを規定するNTT法の定めの維持を求めています。

  最終報告書で示されたNTTへ緩和をすべきではない事項もあります。

  電話サービスを必要としている加入者に、サービス低下につながる緩和はすべきではありません。

  総務省が最終報告書と意見書を受け答申にどう反映させるかを見極めながら、法案審議にむけて日本の通信主権を守る立場で要請行動や意見提起を行っていきます。 
 
■働くものの生活を守り向上
させる政治を実現するには
 
 
  25年度予算案は防衛費が前年比9・5%増の8兆6691億円と過去最高。

  国債費も4・5%増の28兆2179億円と過去最高の異常な予算案です。

  医療・介護の現場では過酷労働と低賃金が是正されず、低所得者には高負担の消費税の減税も、高額所得者優遇の税制見直しもありません。

  野党の結束で軍備拡大予算の削減を求めることです。

  労使自治を名目に労働基準法の労働者を守る規制を外し、企業に有利な条件で労働者を自由に使うために、現行法を骨抜きにする検討が進められています。

  すべての労働者が法規制で平等に守られ働けるように見直させることこそ必要です。 
 
■職場のみなさんとともに
労働条件を向上の実現を
 
 
  政治情勢が大きく変化したもとで、2025年は政治の力でどこまで生活改善が実現できるのかが試される年です。

  一方、NTTグループの職場はジョブ型人事・処遇制度で基本賃金が抑えられ、会社の一方的な評価で賃金の大きな部分を占める成果手当額が決まります。

  NTTは基本賃金を毎年700円相当しか上げないとしていますが、これを跳ね返し返し大きく上積みさせるのは、職場の皆さんのたたかう決意であり、妥協を許さない声です。

  一人ひとりの力に確信を持ち、労働条件向上を実現させましょう。