提  言(機関紙『通信労組』第317号)
定期支部大会の成功で労働組合機能の発揮を
2007年10月5日
 
 安倍首相の突然の政権投げ出しで福田新内閣が誕生しましたが、格差と貧困を拡大する大企業優遇・国民生活破壊の「構造改革」路線の継承と、改憲への野望は隠しておらず、国民世論との乖離に全く無反省な自公政権に未来はありません。
 切実な国民・労働者の要求実現運動こそ平和を守り、政治を変える原動力です。何よりも数の力を結集できる運動の構築こそ、その原動力としての生命力を発揮します。通信労組第三二回定期全国大会は、この1年間のたたかいについて、@リストラ反対、NTTの社会的責任を果たさせる運動を進める。A職場に根ざした労働組合運動、次世代役員の育成と組織強化拡大をめざす。B情報通信の公共性を守る。C憲法9条を活かし、国民諸要求の実現をめざす。という4つの重点課題を決定しました。
 NTTグループ内の非正規雇用労働者の要求実現の課題を始め、私たちの活動領域は格段に広がっており、「変化の時代」が確実に訪れています。
 課題は多く、私たちの人数と持てる時間は限られています。しかし、要求は職場・地域に満ち満ちています。
 日本の全労働者を視野に、昨年の「暮らしのアンケート」に寄せられた四千人の労働者、はたまた健保組合会・厚生年金基金代議員選挙で通信労組候補者を支持してくれた一万人に依拠した取り組みを思い切り進める観点が必要です。九月二七日以降、各支部の定期大会が開催されますが、労働組合は恒常組織であり、労働者階級が存在する限り要求実現をめざす労働組合は存在し続けます。その労働組合が一層生命力を持ち続けるためにも、各専門部活動を始めとする日常的な労働組合機能の再確認とともに、それを根底にしてこそ、集中した課題解決・要求実現運動が展開できます。
 全組合員参加の組織拡大運動を軸に、要求実現運動の確かな前進に向けて、定期支部大会の成功を勝ち取りましょう。