2009年国民春闘アピール
NTTグループで働く仲間のみなさん!
 アメリカ発の世界的な金融危機が日本経済にも深刻な影響を及ぼし、「ハケン切り」や就職の内定取り消しなどが相次ぎ、年の瀬に放り出されるなど、大きな社会問題になりました。自らの失政の「ツケ」を労働者・国民に押し付ける自公政権と財界・大企業に対し、「年越し派遣村」やいすゞ自動車などをはじめとする労働組合の結成などによって、労働者・国民の連帯による反撃が開始され、政治を動かすまでになっています。09国民春闘は、こうしたたたかいを社会的連帯に大きく発展させて、政治を変える展望の下でたたかわれます。
 私たち通信労組は、1月31日・2月1日に、第42回地中央委員会を京都市内で開催し、09国民春闘を政治の歴史的転換に発展させることをめざし、大幅賃上げ、働くルールの確立と雇用確保、社会保障の充実と国民諸要求の実現、憲法改悪を許さず守りいかすたたかいを重点課題として、全労連第2次全国統一行動(3月12日)では、全組合員がストライキでたたかう方針を決定しました。

NTTグループで働く仲間のみなさん!
 1月15日、NTTリストラ裁判で大阪高裁は、大阪から名古屋への遠隔地配転の違法性を認め、一審判決を大きく上回る原告17人の慰謝料の支払いを命じました。この大勝利判決は、昨年10月の中央労働委員会命令に引き続いて、NTTを断罪するものであり、大きな確信となりました。
 NTTは、財界の先頭に立って推し進めてきた「NTTの構造改革」について、これらの審判を真摯に受け止め、明らかとなった新自由主義路線の破綻に伴う反省に基づいた施策の見直しが求められています。
中労委命令や大阪高裁の大勝利判決を力に、東京の最高裁をはじめ、全ての裁判の勝利をめざす大胆な取り組みと、「なくせ50歳定年」の大運動とNTTのリストラとのたたかいを結合した運動を全国で大いに展開する09春闘にしようではありませんか。

NTTグループで働く仲間のみなさん!
 麻生政権は、これまですすめてきた財界・大企業優先、アメリカ言いなりの自民党政治に対する反省も、その打開の方向も示せず、支持率低下と経済的低迷のもとで混迷を深めています。一方で、「海賊対策」を口実にしたソマリヤ沖への自衛隊派兵や消費税増税など、さらに国民に負担を押し付けようとしています。
 「構造改革」路線が作り出した「格差と貧困、雇用問題、後期高齢者医療制度をはじめとする社会保障問題、食の安全と農業、経済の危機」等々の国民的諸課題の大きな前進とともに、解散総選挙で政治の転換を図る取組みを強める09国民春闘にしようではありませんか。

NTTグループで働く仲間のみなさん!
派遣や短期の契約で働く仲間のみなさん!
 規制緩和や民営化を進めてきた新自由主義政策の転換、投機資本の暴走を許さない新しい経済秩序の構築、が諸国民の一致した要求です。大量の非正規雇用労働者を生んだ派遣法の見直しや憲法改悪反対の声が大きな世論となっています。
 通信労組は「まもろう雇用と生活、なくそう貧困と格差、いかそう憲法きずこう平和」「とめようNTTリストラ、めざそう信頼・安心の情報通信」のスローガンを掲げ、政治の転換を目指して09春闘をたたかいます。
 通信労組は、皆さんが共にたたかいに立ち上がることを心から呼びかけます。
2009年2月1日
通信産業労働組合 第42回中央委員会

総選挙アピール