提  言(機関紙『通信労組』第338号)
労働組合の真価は雇用を守ること
大会成功へ通信労組運動を全力で
第34回定期全国大会は8月29・30日京都(然林房)
2009年7月5日
 
 6月末、大阪北分会の非正規雇用組合員(契約社員D)の継続雇用が確定しました。
 組合を公然化した団体交渉で、1ヵ月更新の契約期間を3ヵ月に改善させたものの、「3ヵ月でBフレッツ販売40件以上」の過酷な条件を付記したことに「こんな雇用契約は無効」と、団体交渉での継続案件としつつ、「契約が切られれば裁判も辞さず」との構えで、3月末はOBも含め広く組合員の販売協力を得て雇用更新を勝ち取り、6月末では少なくない組合員の目標到達が困難な状況のなかで、6月24日の大阪労連の争議支援総行動では、この問題に集中してNTT西日本本社とNTT西日本―関西本社への要請行動を展開し、団体交渉での「40件は絶対必要だ」とする態度から、「40件は一つの基準、契約更新は総合的に判断する」との回答を引き出し、6月26日、全員の契約更新が実現しました。
 この間、派遣法違反を問う札幌、大分、福岡での労働局への申告による是正指導。二重・三重の偽装請負と業種偽装による摘発による契約打ち切りを不当とする提訴、産前休暇を求めたことによる契約打ち切りを撤回させて育児休職まで認めさせたたたかいなど、グループ内での非正規雇用組合員の公然化したたたかいが果敢に展開されています。
 NTT11万人リストラ強行を前後して、大量の非正規雇用労働者へ雇用の置き換えが進められてきたNTTグループ内での、数々の違法・脱法行為による労働者使い捨ての構図に対する新たな挑戦が開始されたのです。
 通信労組第34回定期全国大会は8月29日〜30日に京都で開催します。今、働くものの生活と権利を守る労働組合の真価は、まず、雇用を守ること。
 総選挙も3ヵ月以内に確実に実施されます。
 大企業中心の政治を変え、雇用を守り、働くルールを確立させる政治実現のために全力で奮闘しましょう。