NTT健保組合会選挙等の結果とご支援のお礼
NTT健保組合会選挙等の結果とご支援のお礼
 
2008年9月18日
通信労組書記長 武田清春
 
日夜のご奮闘に敬意を表します。
9月1日より投票で行われた「NTT企業年金基金代議員選挙」「NTT健康保険組合組合会議員選挙」が16日、17日の両日にわたって開票され、同日結果が発表されました(別紙pdf)。残念ながら、通信労組の推薦する候補者(私・武田)は当選することができませんでした。
選挙結果は、有権(加入)者数・健保25万9459人(基金は25万4799人)中、総投票数・健保19万7550票(基金19万3339人)、武田への得票は健保5968票(基金5825票)でした。みなさんの大きなご支援ご支持に感謝を申し上げます。本当にありがとうございました。
今度の選挙は、NTT健保保険料の大幅値上げを加入(被保険)者に一切知らせず、NTT議員とNTT労組議員ぐるみで強行されたなかで行われました。通信労組と候補者・武田は、この値上げ強行に対し、第1に保険料負担を現行の折半から会社側7割・労働者側3割負担にすれば保険料の値上げは必要ないこと。第2に高齢者いじめの法律である「後期高齢者医療制度」を廃止(衆議院で廃止法案が可決されれば廃止)させれば値上げは必要ないこと。第3に健保財政がきびしくなっているのはNTTとNTT労組ぐるみの11万人リストラによる3割賃金カットと社員の削減・非正規化にあり、大幅賃上げと正規社員化によってこそ安定的運営が可能となること。
この3点を訴え、2回の全国ビラ(14万枚)、通信労組各支部ニュースなどを全国で配布し、健保保険料値上げをストップさせる候補者を当選させよう、とがんばってきました。
この動きに危機感をもったNTTとNTT労組はまさにぐるみで不法選挙を行ってきました。健保組合は「規定」で候補者の主張を訴える、会社内でのビラ配布などを候補者にのみ1事業所1回に限り認め、各会社も認めてきました。しかし、会社は今度の選挙では、候補者・武田の局舎使用申し出に対し「一切許可しない」と最低の「規定」すら守りませんでした。さらに、NTT労組は厳秘と書かれた文書で「職場労使間において投票配布状況についての情報共有を図り棄権防止について双方で対策する」として、やってはならない不法行為を行っていることが明らかになりました。今回の選挙でも公正・公平であるべき職場上長(投票用紙交付者)がNTT労組候補者の名を書くよう強要する行為が明らかになっています。
そして、選挙事務局は「投票用紙作成数は公表しない、余った投票用紙は事業所で廃棄処分とする」として、仮に廃棄せず不正投票が行われても不正の調査すらできない状況を放置しています。これらの不法行為については是正させるためにねばり強く追及していきます。
さて、社会保険庁による厚生年金の標準報酬月額の改ざん問題が明らかになっていますが、NTTは大丈夫なのか9月11日に基金事務局に確認したところ、NTT企業年金基金でも標準報酬月額が改ざん(不一致)され、支給が減額されるという重大問題が発覚しました。基金事務局はこの事実を当事者に通知しただけで公表していません。通信労組は@改ざん(不一致)された加入者数Aその原因と対策について、明らかにするよう追及しています。
以上のように問題は山積みです。当選はできませんでしたが、大幅賃下げと物価値上げというダブルパンチを受けているNTT労働者の立場に立ってみなさんとともに、健保大幅値上げを許さず、保険料引き下げめざして今後もがんばります。さらなるご支援・ご協力お願いをするものです。
書記長 武田清春
通信産業労働組合