2017年JMITU通信産業本部旗開きあいさつ
組織の拡大を最優先に、着実な前進が行なえる年へ
 
 
 2017年通信産業本部旗開きであいさつする宇佐美俊一委員長 1月13日
 
 皆さん、「あけましておめでとうございます」。
本日は、お忙しい中、通信産業本部の「旗開き」に、お越しいただき、ありがとうございます。
 昨年はこの場で、良い意味での「激動の年」を望みましたが、現実は逆に「大変な年」でありました。

 この間の、安倍政権の暴走は、国民を「うそとごまかし」で欺き、悪法を強行採決で次々と成立させる、国民不在の「ごり押し政治」が進められました。
 この政権は、自らの権力拡大と、露骨な財界への利益供与推進を、国民生活の犠牲で推し進めています。
 世界平和でも核兵器廃絶でもなく、武器売買と戦争を求め、沖縄では、民意を踏みにじって、米軍のための侵略基地の拡大強化に奔走するという、とんでもない政権です。

 昨年、「NTTの職場」では、「改正」労働契約法により、有期契約の通算期間が5年を超えると、無期雇用への転換を求める権利が、与えられたことに対し、西日本会社がまず、この法のルールを踏みにじり、3年目で「評価」や「面談」を口実に、「無期雇用化」を「選別」する、違法な制度を強行実施しました。
 そして、2013年10月に実施された「処遇体系の再構築」による、賃金減額への暫定措置の終了で、当時48歳以下の者へ、実質的な賃下げが始まり、移行時45歳で、60歳定年までに、534万円の減収が進行します。

 2017年は、「新たな希望に満ちた、未来を切り開く年」とするために、「非正規雇用労働者と60歳超え労働者、そして正社員労働者」に、宣伝と対話で問題点を示し、「声をあげて、共にたたかえば、改善ができることを訴え」、職場で「どれだけ信頼を得て、仲間を増やすことができるか」が、問われる年でもあります。
 同時に、
 @ 国民犠牲で戦争への道を突き進む、安倍自公政権と、それを全面的に支持し、悪法成立に手を貸すことで、国民の前に馬脚を現した、「維新の会」を含む政権支持与党を、来る衆議院選挙で、過半数割れに追い込み、国民のための政治を、取り戻す運動に、どれだけ多くの労働者・国民と共に取組めるかです。

 そして、
 A2017春闘では、実質賃金を改善させるために、まず、職場に「学習の友」を活用した、「学ぶ気風」を、支部を中心にして定着させることと、「かんたん家計簿調査」を活用して、自らの生活実態をつかみ、職場で対話と宣伝を進め、「17春闘パンフ」で論議を進めながら、生活実態の改善をめざし、交渉で会社を追い込むことです。

 B NTT持株会社は、金融投資や「異常なほどの自社株買い」で、湯水のごとく資金を使いながらも、前年度では2639億7300万円も、内部留保を増額させています。莫大に溜め込んでいる「内部留保」から、国民・労働者にも還元させる運動を、広げていくことも、私たちが担う大きな運動です。

 同時に、現在、闘われている、岐阜での「雇用止め撤回を求める」裁判と、大阪・大分での「60歳雇用継続を求める裁判」並びに、IBMでのロックアウト解雇撤回闘争を始めとする、JMITUで闘っている、全ての裁判闘争の勝利にむけた、支援を広げる運動に、全力をあげることです。

 今年は、JMITUがかかげている「学ぶ気風」の定着と、組合員が、多くの労働者との、対話を積極的に楽しみ、気軽に、「組織加入の訴え」ができる運動づくりをめざし、「組織の拡大を最優先に、着実な前進が行なえる年」とするために、皆さんと共に様々な課題に、奮闘することを申し上げ、「新年のあいさつ」とさせていただきます。
 
 
 JMITU通信産業本部 執行委員長 宇佐美 俊一