「通信労組」第531号(2025年8月10日)

 
 
被爆80年・原水禁世界大会は日々感動
大村美恵通信産業本部執行委員
 
  「提言」
唯一の被爆国日本は
核廃絶の先頭に立つべき
   
 
参議院選挙結果
参院でも与党過半数割れ自民党政治からの転換を
 
  「鳴動」
 
   
「2面」

 
 
  27年度までに1万人以上削減を計画
DX/AIによる通信オペレーション改革

 
   
  定年後再雇用賃金差別解決報告集会
賃下げなしの定年65歳延長を実現
 
   
 
   
  2025年原水爆禁止国民平和大行進
   
 
 
 
 
 
 
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読者からのお便り

 
 
 
被爆80年・原水禁世界大会は日々感動
大村美恵通信産業本部執行委員


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参加者全員で合唱する原水禁世界大会ナガサキデー集会のフィナーレ=9日、長崎市 
 
 
アメリカ、フィリピンの代表らと=4日、広島市
 
   私は8月3日、4日に広島で開催された国際会議に初めて参加しました。

 15カ国から222名が参加、その多さにびっくりしました。
彼らがそれぞれの言語で自国の非核の取り組み等を語る姿に、日本だけでなく多くの国々で非核の運動が進んでいることにうれしくなりました。

 6日のヒロシマデー集会で、岡山県内を通し行進された佐藤庄平さんにお会いでき、互いの労をねぎらいました。
 6日のJMITU代表団の交流会には多くの若い組合員が参加。

 長崎原爆資料館を初めて訪れた組合員は「やっぱり原爆は無くさなければならないと思った」と語り、胸が熱くなりました。
9日の長崎市平和祈念式典で、93歳の被爆者西岡洋さんのスピーチは感動的でした。

 「絶対に核兵器は使ってはならない、使ったらこの世はおしまいです」と車椅子から力強く訴えられました。
ナガサキデー集会のフィナーレでは次々と参加者が舞台にあがり、ウィ・シャル・オーバーカムを全員が合唱し盛り上がりました。

 私自身がとても励まされた原水禁大会でした。
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唯一の被爆国日本は
核廃絶の先頭に立つべき

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   アメリカが広島と長崎に原爆を投下して被爆・戦後80年となります。

 核兵器廃絶をめざし2021年に発行した核兵器禁止条約の批准国は74、署名国も93カ国となっています。
 残念ながら唯一の被爆国である日本は、未だ条約に参加していません。
 核兵器の非人道性を知るなら、使用もありうる「核抑止」など許されるものではありません。

 先の参議院選挙で核兵器を保有すべきだと訴えていた候補者が当選しました。
 SNSを利用した選挙戦がたたかわれましたが、「日本人以外は排除」など、その根拠も内容も良くわからないまま「賛同」が拡散され単純に広がることで、世論を形成するのは非常に危険な兆候だと言うべきです。

 総務省が「2025版情報通信白書」を公表しました。
そこではネット接続端末は高齢者層を含めPCからスマホへ移行しつつあり、SNS利用は全世代に拡大しているとしています。
 情報収集手段はインターネットが重要な手段で、ユーチューブはどの世代でも約3割がニュース源としているが、利用者の信頼度は低いと指摘しています。
 2015年の安保法制で集団的自衛権行使を容認し、日米ガイドラインで日米合同司令部を作ることで共同軍事行動の具体化が進んでいます。

 「戦争する軍隊づくり」にむけ、長距離ミサイルの保有・配備、南西諸島へミサイル部隊の配備、全国に130棟の弾薬庫建設、次期戦闘機の3国共同開発と輸出計画や、在日米軍基地も強化されるもとで、戦争をさせない運動の前進が重要です。
 
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  参議院選挙結果
参院でも与党過半数割れ自民党政治からの転換を
 
 
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   7月20日投開票の参議院議員選挙では、自民・公明の与党が昨秋の衆院に続いて少数に転落しました。

 衆・参両院で自民党を中心とした政権が過半数割れとなるのは1955年の自民党結党以来初めてであり、日本の政治にとって大きな変化です。

 市民と立憲野党の共闘で候補者を一本化した17選挙区のうち12選挙区で勝利したことは今後の展望につながります。

 一方では、外国人差別や排外主義を公然とかかげ、国民主権・基本的人権を否定する参政党や、与党の補完勢力・極右的潮流が得票と議席を伸ばしました。

 消費税減税、物価高や米価の高騰、暮らしを壊す8・7兆円もの軍事費などの重要な争点がそらされ、「核兵器は安上がり」などの発言、差別や排外的なヘイトが政治の場から広がる異常な事態となりました。

 参議院はこれまでも改憲勢力が議席の3分の2を占めてきましたが、この選挙で、より右翼的な勢力が議席を確保したことになります。

 日本の政治は今、大きな歴史的岐路を迎えました。
排外主義の大本には、非正規雇用の拡大、暮らしの困窮、先が見えない閉塞感があります。

 財界とアメリカいいなりの自民党政治に代わる、憲法が生きる政治の実現へ向けた市民と野党の共同の広がりがいっそう求められています。
 

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鳴動

 
 
 
「2面」

  
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27年度までに1万人以上削減を計画
DX/AIによる通信オペレーション改革


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   NTTの新中期経営戦略(23年〜27年)の基本的な考え方に、5年間のNTTグループ経営方針や目標値が定められており、成長分野に5年間で約8兆円の投資計画が掲げられています。

 今年度で中間点を向かえ、成長分野への投資の拡大と、「戦略」達成のためのコスト削減目標としてDX・AIを全面活用した人員削減計画が明かになっています。 
   
DX・AIの全面活用で
効率化と人員削減を計画渉
 
   
   具体的には、116や113等業務の通信オペレーション分野で、人手中心のフロント・バックヤード有人対応業務を、DX・AIを全面活用し徹底的な効率化とゼロタッチ化(無人化)計画です。

 フロント業務では650人の人員削減で20億円の利益効果を見込み、さらに、バックヤード業務では5500人の人員削減で160億円の利益効果を見込んでいます。

 また、オンサイト業務ではAI画像診断等の技術を活用することで業務を高度化し、故障修理による問診・故障切り分けをWeb・AIで無人化を行い1650人の人員削減を計画。

 さらに、NW装置の定型反復業務をDX・AIを全面活用したゼロタッチ化(無人化)で、2800人の人員削減計画と、110億円の利益効果とし、27年度には、10600人の人員削減と290億円の利益改善を達成するとしています。
 
   
ジョブ型人事制度導入で
賃金抑制とコスト削減狙
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   NTTの主要子会社の大半で、2020年7月から部長級以上にジョブ型人事制度が導入され、21年10月以降、対象を管理職全体に広げ、23年4月から全社員に拡大導入で、諸手当等が廃止され、大半の社員の年収が減収となっています。

 純利益が示す様にジョブ型制度導入以降、4年連続で1兆円超えの利益効果をあげています。

 NTTはコスト削減と毎年の春闘賃上げ抑制の労務政策を改め、人減らし「合理化」でなく安定した雇用の確保とすべての雇用形態で処遇改善を行うべきです。 
   
事業再編コスト削減
株主優先経営の見直し
 
   
   NTTは7月1日、「電信電話」の名が事業内容と隔たりがあるとして40年来の「電信電話」の名称を止めました。4・3兆円を投じたドコモ完全子会社化に続き、9月には2・4兆円を費やしたデータ完全子会社化が行われます。

 NTTの40年は事業再編とコスト削減の連続です。
今日のNTTグループ労働者の矛盾と困難はそこにあるといっても過言ではありません。
 
   
   
   
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  定年後再雇用賃金差別解決報告集会
賃下げなしの定年65歳延長を実現
 
   
   
 
 和解の喜びと早期解決の決意を述べる杉野原告
   
   JMITU日本IBM支部主催の「定年後再雇用賃金差別事件キンドリルジャパンとの解決報告集会」が7月21日、東京労働会館ラパスホールで行われ組合員、弁護団、支援者、争議をたたかう仲間など78人が参加しました。

 開会で三木陵一JMITU中央本部委員長は「3月18日、会社分割でキンドリルジャパンに承継された裁判が金銭解決しました。
 組合員が裁判に取り組むなか、賃下げ無しで定年の65歳まで延長を勝ち取りました。
 本日の集会はたたかいの成果を確認するとともに頑なに要求を拒否し続けている日本IBMとの勝利解決をめざす決起の場です」と挨拶しました。

 原告の杉野憲作さんは、裁判傍聴、署名へのお礼を述べつつ、「この勢いを力にIBMに勝ちたい」と決意を語りました。

 大岡義久IBM支部委員長は、「不当労働行為の毒見役」と言われるIBMを相手に20件以上の争議を連続してたたかってきたことに触れ、「たたかう労働組合」とは職場で感じた疑問や不安を「声」にし「力」に変えていく場所です。
 「誠実な交渉と正当な主張によって現実を変えていく。それは私たちの誇るべき姿勢です」と挨拶。

 支援のお礼とともに引き続き協力を訴えました。
集会はすべての争議の早期解決をめざす決起の場となりました。 
   
 
   
 
  2025年原水爆禁止国民平和大行進

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■兵庫(尼崎) 
 
 
尼崎中央商店街入口付近=7月9日 
 
   7月9日、尼崎市役所から東灘区役所と阪神御影駅前で集会及び行進をおこないました。

 冒頭、松本眞市長が「危険な情勢の中大切な行動を成功させて下さい」と激励されました。

 西宮市役所では石井登志郎市長から激励のメッセージが紹介されました。

 また、西宮市職労からTシャツを送られました。

 その後東灘区へ引き継ぎました。(兵庫支部大森新吾) 
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■兵庫(神戸)
 
 
 JR六甲道駅から出発=7月10日
 
   7月10 日、8時30分にJR六甲道駅に集合。
 集会前の時間を利用して「青い空は」に替わる被爆80周年記念ソング「生きてゆくために」を歌って紹介しました。

 集会で、世界が評価する非核神戸方式をないがしろにする、アメリカと日本政府、神戸市の対応に怒りの声明を上げました。
 その後「生きてゆくために」をスマホから流しながら歩きました。(兵庫支部増田二郎) 
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■岡山(全県) 
 
 
 川気一杯岡山から広島まで完歩した佐藤さん
   
   国民平和行進(東京ー広島)で7月16日〜26日まで岡山県内通し行進を完歩できました。

 岡山県内82%の自治体から核兵器禁止条約の要請賛同議決の影響で、各地で歓迎のあいさつや支援金をもらい元気一杯、核兵器廃絶の願いを広島に届けることができました。

 参議院選挙の最中、戦前回帰、排外主義の政党の躍進には平和運動の強化を痛感しました。(岡山佐藤庄平) 
   
■広島(尾道) 
 
 
 尾道市役所出発式前の清水さん=7月28日
   
   7月27日、「国民平和大行進」が尾道市浄土寺下に到着、午後4時から尾道市役所に向け行進しました。

 翌28日は、尾道市役所前で出発式が行われ、平谷祐宏尾道市長から激励のメッセージが寄せられました。

 行進団は「核兵器のない世界に向け、一歩でも二歩でもいっしょに歩きましょう!」と呼びかけながらJR尾道駅前まで行進しました。(広島OB 清水康幸)
 
 

  
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  第回 byけいこ

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