機関紙「通信労組」
「通信労組」第341号(2009年10月5日)

《1面》
ストップ!「NTTリストラ」/なくせ!「労働者派遣法」
  働くものの熱い連帯と期待、通信労組の出番
NTT奥村過労死訴訟弁護団 通信産業労働組合が声明
 安全配慮義務違反は明確
    ―最高裁の上告不受理決定について 9・18―
新組合員の声 モ〜だまっていられない!!
 労働組合は何をすべきか
NTTグループ 4000人分の年金一部未納
 
全容公開と再発防止策は不可欠
鳴動
《2〜3面》
ワクワク、ドキドキ、組織拡大に弾みをつけて!
 「構造改革」を転換する政策の実行を迫っていく
委員長あいさつ(要旨)
「派遣法」の抜本改正へ
  繰り返される雇い止めの不安 加入してたたかう非正規労働者
もはや廃止しかない「50歳定年制」
  各地の懇談会は元気の源 NTTは人権侵害やめよ
均等待遇の実現へ
  職場の改善に取り組む 進む非正規への置き換え
要求実現へ
  憲法改悪反対・9条の会 職場の労働者の気持ちは
来賓あいさつ(要旨)
早期公正判決を最高裁に要請
 大阪・札幌リストラ裁判 企業年金裁判
裁判日程とお詫び
09秋闘全国統一行動へ
 「11・8国民大集会」 NTT総行動、組織拡大月間
良くぞ作ってくれた
 映画 「沈まぬ太陽」
《4面》
第54回電通のうたごえ全国祭典inKOBE
 仲間との絆、合唱で確認
  合唱構成曲「虹をかけよう」大盛会、大成功
国際オペレーター通話を守る
 たたかうKDDIエボルバユニオン
フクちゃん コウちゃん
  
第141回 byけいこ
読者からのお便り

《1面》
 
ストップ!「NTTリストラ」/なくせ!「労働者派遣法」
  働くものの熱い連帯と期待、通信労組の出番

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通信労組第34回定期全国大会 9月12〜13日IN京都
 
 自公政権が崩壊し、新政権を迎えた歴史的政治情勢の中で通信労組第34回全国大会は開催されました。連続101ヵ月の組織拡大をする中、大会は一年間のたたかいの成果を確認しあい、運動方針を決めリストラとたたかい、NTTグループ労働者の要求実現にむけて奮闘することを意思統一しました。
 
気持ち一つにいざ秋闘へ
 
 山田委員長は総選挙の結果について、「労働者の雇用と暮らしを破壊してきた自公政治を退場させ、国民自身が政治を変える第一歩となった。大いに歓迎するものである」と述べ、「国民生活中心の政治に転換させるため奮闘を呼びかける」と訴えました。非正規雇用労働者については「この一年で組合員を増やした。過酷なノルマと雇用止めの恐怖から通信労組に入ってきている」。また、2010年のNTTの組織問題と地域子会社における対策を強めたいとしました。最後に新しい情勢の下で組織の総力を上げて引き続き奮闘しようと訴えました。
 大会来賓の全労連根本隆副議長、京都地評岩橋祐治議長、日本共産党穀田恵二衆議院議員、河村武信大阪裁判弁護団団長が挨拶しました。
 大会では、第1にNTTグループにおける非正規雇用労働者の過酷なノルマの押し付けによる労働実態や、繰り返される雇用止めの不安が報告され、労働者派遣法の抜本改正へむけたたかいの重要性が問われました。
 第2に地域子会社の60歳越え契約社員のフル稼働による使い捨ての実態と技術とスキル継承困難。さらに職場の将来展望が見えない告発が相次ぎ、国民の情報通信を守る上でも雇用形態の違いを克服し均等待遇の実現をはかることと要員要求と職場改善に取り組むことが大事であること。
 第3に「50歳退職・賃下げ再雇用」制度は、もはや廃止しかないことが強調されました。
 第4に成果主義賃金制度が職場の団結と協業を著しく阻害していることが報告され、「儲けさえすれば」という風潮の中で公正取引委員会からの「排除命令」(116職場)があっても改善指導がなされない実態にモラルの醸成と法令順守のためにも成果主義の廃止を求めていくことが確認されました。
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NTT奥村過労死訴訟弁護団 通信産業労働組合が声明
 安全配慮義務違反は明確
    ―最高裁の上告不受理決定について 9・18―

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 NTT奥村過労死裁判について、最高裁(9月18日)は、上告不受理を決定しました。損害賠償に対して、NTTの責任を軽減した判決を是認したことは、容認し得ないものです。なお、労働者の安全配慮義務違反は明確に断罪されています。
 奥村喜勝さんの02年当時の長期「研修」は、NTTが自ら定めた健康管理規程にも反し、宿泊出張をさせたことが要因となり、精神的・身体的ストレスが「ガラスの心臓」を壊し死に追いやりました。
 今後もNTTに対して同じ過ちを犯させないために、労働者が大事にされる職場環境を整えるよう強く求めていく決意です。(声明文はホームページに記載しています)
 
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新組合員の声 モ〜だまっていられない!!
 労働組合は何をすべきか

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大阪支部
前田英也さん
 私は通信労組への加入を決意しました。その動機となったのが「50歳退職・再雇用」制度です。
 今年度関西圏で退職再雇用を断った方の5人が遠隔地配転で、その全員がNTT労組の方でした。「子育てや、老いた親の介護が必要な方もおられたのでは?」「その労働者のために労働組合は何をすべきか?」と色々と考えました。
 職場が抱える諸問題に対してもNTT労組は前向きではなく、このままでは職場の仲間も大変な状況に追い込まれると思います。
 通信労組のニュースはいつも帰りの電車で読んでいました。
 後に残されている仲間のためにも『労働者のための労働組合』に少しでも貢献できたらと思います。
あなたも通信労組へ
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NTTグループ 4000人分の年金一部未納
 全容公開と再発防止策は不可欠

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年金一部未納を報じる
8.22朝日新聞
 NTT厚生年金の4000人分の保険料が会社の事務処理ミスで国に納められず6月までに年金記録の訂正を申し立てていた―と8月22日付朝日新聞に報道。
 これは97年4月から03年6月までの6年余りの間、基金加入者4000人分の年金記録が社会保険庁の年金記録台帳と食い違い、うち約20人分は記録すらなかったというもので、昇給などで標準報酬月額の変更が起こった際の国への変更届けの記載ミスや漏れが大半だと報じました。
 通信労組は昨年10月この問題で事態の全容公開と原因解明、再発防止策を強く求めNTT各社に対し再三要求書を提出していましたが、会社の回答は単なる人的ミス、届出モレ等と誠意のない回答で問題の詳細も再発防止策も未だ明らかにされていません。
 将来の年金給付の根拠となる年金情報に問題があったことは看過することのできないことであり問題の全容公開と再発防止策が強く求められています。
 
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鳴動

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 文化芸術の秋まっただ中、今年もうたごえ祭典が各地で開かれています▼〔京都〕長岡京リストラ合唱団『ダニーボーイズ』は、昨年石川県金沢市で開催された第53回電通のうたごえ祭典に出場しようと2年前に結成されました▼京都マーケティングセンタ(長岡京市)は50歳退職を拒否し、NTTに残ることを選択した社員の見せしめ嫌がらせの職場として、3年前に近畿各地はもとより、静岡、愛知、岐阜、石川、富山、九州各地から集められスタートしました▼月に1〜2度今までほとんど楽譜と縁のない労働者が、地域の学習センターを借りて練習しています▼単身赴任の悲哀を歌った『単身赴任の男の部屋は』フレッツ光の販売の様子を歌った『ポスティングソング』は、自分たちの生き様として地域労連の「旗開き」や各種集会でNTT11万人リストラのたたかいを歌い広めてきました▼10月に日本のうたごえ祭典が京都で開かれますが歴史のある合唱団の多い京都で、長岡京地域予選と京都府の予選を突破し、合唱発表会(職場の部)に出場します▼人が生きていく中での喜怒哀楽の感動の表現も文化のひとつだろう▼マスコミや商業主義に乗せられるのではなく自分たちの文化を楽しむ秋を満喫したい。(青)
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《2〜3面》
 
ワクワク、ドキドキ、組織拡大に弾みをつけて!
 「構造改革」を転換する政策の実行を迫っていく

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真剣な討議と活発な発言=第34回定期全国大会・京都
 
 
委員長あいさつ要旨
 中央執行委員長 山田 忍

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中央執行委員長
山田 忍
 通信労組は、国民自身が政治を変える大きな第一歩としての総選挙結果を歓迎するものです。民主党政権には「構造改革」路線からの明確な転換を求めた国民の審判を受け止め、政策の具体化を求めていく事が大切です。
 7月の完全失業率が5・7%になりました。これ以上「雇用なき景気回復」を繰り返してはなりません。少なくとも「99年以前に戻す」という「労働者派遣法の抜本改正」を始め「後期高齢者医療制度の廃止」「生活保護の母子加算の復活」「障害者自立支援法の廃止」などの実現と、「最低賃金一律千円」が景気対策として極めて重要です。とはいえ、民主党には大企業への応分負担を求める事、米軍への思いやり予算など曖昧なモノがあり、改憲論議や消費税増税、衆議院の比例定数の削減、見過ごせない問題もあります。「平和とルールある経済社会」実現のために大いに奮闘しましょう。
 NTTグループの非正規雇用労働者を組合に迎え入れていますがたたかいは極めてし烈です。この間、業種偽装の告発、直接雇用を求め労働局への申告、ノルマが雇用継続の条件とされた非正規労働者が組合を結成し、たたかう中で継続雇用を勝ち取っています。
 昨年秋、中央労働委員会より画期的な勝利命令を勝ち取りました。この命令は労働基準法、労働組合法に保障された権利を明確にするものでここに確信を持って運動を進めていく必要があります。
 経営責任を放棄する委託化や来年の経営形態の見直しについて、私たちは公共通信を守るにふさわしい労働条件でしっかり維持できる運営体制を主張していくことが大切です。
 職場労働者の気分や感情に寄り添い、要求実現の旗を高く掲げ、共に奮闘することを訴えます。
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「派遣法」の抜本改正へ
  繰り返される雇い止めの不安 加入してたたかう非正規労働者
 
阿部 峰子さん
大分支部
(大分)県労連議長に再選。世界のキャノンとたたかうなかで、41人が組合に加入してきました。お金がなくて「死のう」とした労働者が、労連のチラシを見て人生を変え、みんなでトン汁とおにぎりで歓迎会。現在3人の子持ちの女性は就活中です。がんばっています。
 
 
新 健治さん
北海道支部
(北海道)川村さんは、地域労組と共同で、NTTインフラネットと親会社責任を追求。東日本は労働局指導に対し「これから守ればいい」「論議するつもりはない」と不誠実な態度です。金銭解決提示に対し労働審判も視野にたたかっています。また、116北海道テレマートでパワハラを受け、うつ状態になり労働相談で加入の労働者。会社は「病気を治してください」と解雇を前提とした回答に対し配置換えを要求中です。
 
 
清水 康幸さん
広島支部
(広島)県労働相談で雇い止めを心配して加入、会社に指名を公然化してたたかっています。派遣社員からは、機関紙「とんび」への期待が高まっています。コンクールで表彰され今後も力を入れたい。
 
 
土方 春樹さん
神奈川県支部
(神奈川)雇い止めを通告されてから労働相談で加入、現在、団交を要求中です。神奈川のIPセンタでは受付「完了率が88%だが、80%が適当それ以上は余剰」と「コストに見合う派遣社員の適正化」を強調(支店長)して、派遣きりが起きています。
 
 
芹川 和広さん
福岡支部
(福岡)組合員が契約途中に解雇通告、たたかいが始まりました。支部は派遣元との団交や県労委への斡旋。派遣先の地域交渉で業種偽装を指摘、派遣法40条2号違反で中途解雇は不当と追求し、記者会見なども活用しています。
 
 
森西 武志さん
大阪支部
(大阪)一人の組合員の「雇い止め」から9人の組合員が立ち上がり、会社を追求。支部機関紙での門前宣伝とマスコミへの記者会見などで不当性を訴え攻勢的な運動を展開。このなかで「全組合員の契約更新」を勝ち取ってきました。大きな成果だが正社員化への要求にはまだ多くの道のりがあります。会社は新たに組合つぶし攻撃をかけてきています。断固反撃する決意です。
 
もはや廃止しかない「50歳定年制」
  各地の懇談会は元気の源 NTTは人権侵害やめよ
 
博多 雅一さん
大阪支部
(大阪)西淀川では機関紙中心の活動をすすめています。それは、機関紙が大事に読まれていることです。かばんに詰め、電車の中で、実は私もその一人でした。
 この機関紙が50歳以下にも呼びかけた「アンダー50懇談会」でした。和気あいあいとした懇談会で私も昨年加入しました。今、この懇談会に誘うなかで、職場の相談にのり、家族の状況も聞きながら、中村分会長の組合への親身な訴えと相まって、彼から、「組合に入りたい」との声を聞きました。
 
 
飯田 栄さん
愛知支部
(愛知)50歳を語る会をこれまで続けて開いています、拡大にはなかなか結びつきませんが「一人で悩まず気楽に相談を」として次回は10月に予定しています。
 永井さんを7月に大阪に帰らすことができました。署名集めに狂奔し、支部分会からも根古谷支店長に申し入れ、要請しながら、「戻せ」の横断幕などで宣伝を強め、1の日行動なども含め、6400筆を超える個人署名が集まりました。全国のみなさんの支援の成果です。
 
 
海妻 秀福さん
兵庫支部
(兵庫)「50歳問題懇談会」を開催し、ホームテクノやネオメイトの職場状況や業務の問題などが報告されています。次回へ積極的な取り組みを作ります。
 昨年、一昨年と福岡PTへの配転示唆が行われ、強制配転は免れたものの、NTT労組組合員も含め2名が心身症と診断されました。福岡PTへ配転させられた兵庫の2名の組合員と竹内書記長を、「早期に地元へ戻せ」と兵庫センタへの抗議、申し入れとともに、宣伝カーや駅頭ビラ宣伝に取り組んでいます。
 
 
飯野 純一さん
群馬支部
(群馬)「50歳退職・賃下げ再雇用」を強いる見せしめの遠隔地配転に対して、飯野は埼玉まで往復4時間の通勤を7年続けて病気休職に追い込まれています。
 地域を巻き込んだ宣伝行動やハガキ要請も続けています。
 早期の地元復帰と、同制度の廃止のためにたたかいます。
 
 
横山 幹雄さん
千葉支部
(千葉)組合員の拡大については、学習会や支部レクの参加呼びかけ、拠点ビルへの定期的な機関紙、ビラ配布などの地道な取り組みと具体的な働きかけをしています。
 今年度は、50歳退職再雇用選択者からと派遣労働者からの労働相談。退職再雇用を迫られた労働者からは「会社から新潟への配転が内示されているが、まだ子どもが高校生と中学生がいる」との相談。残念ながら新潟への不当配転を阻止することは出来ませんでした。派遣労働者からは正社員になりたいとの相談があり、切実な要求を実現させることが求められています。
 
  (広島)病気治療中の大橋組合員を出雲から浜田へ転勤させよと要求書を今年も提出しました。
 2月のNTT広島支店の要請行動でも、NTT西日本−中国を指導せよと申し入れ、出雲労働基準監督署にも相談しています。
 
均等待遇の実現へ
  職場の改善に取り組む 進む非正規への置き換え
 
工藤 郁夫さん
岩手支部
(岩手)東日本の地域会社では、トータルマンパワー施策で職場集約化が進み通信サービス低下と雇用確保も困難になっていると指摘しています。契約社員として残っても集約で職場がなくなり先行き不安な状況。盛岡へは2時間以上かかり、40代はすでに盛岡にシフトされ委託化は時間の問題になっています。
 
  (宮城)派遣社員が加入、原因は劣悪な労働条件が問題に。60歳超契約社員は時間給(885円、1100円、1300円)で働き、フルタイムは夏期休暇もない、月給との格差もひどい。職場で6段階の雇用形態は仕事がやりにくいなど、非正規への置き換えが進むなかで職場改善に取り組んでいます。
 
 
西 五朗さん
三重支部
(三重)40人の職場だが正社員と非正規の比率が2011年には逆転すると指摘し、派遣社員の正社員化を要求していますが、ホームテクノ東海では派遣を切離す態度です。
 
 
小林 基幸さん
岐阜支部
(岐阜)マンション営業部門の派遣社員が雇用止めで労働相談を受けました。
 問題点は派遣元が変わることによって期間がゼロクリアされ、現在、通勤費も出ず、自家用車で営業活動しているが自分のガソリン代や携帯で応対しているため割りがあわないと語ります。会社の狙いは、契約社員への声かけを進め、3年を超えさせないための契約社員化を進め、派遣社員へは「迷惑をかけた」などとして2年9ヵ月で解雇と聞いています。
 
 
鈴木 文男さん
福島支部
(福島)113が宮城に9月集約、正社員は残れるが派遣13人や契約社員10人中2人もやめざるを得ない事態に追い込まれています。均等待遇の実現をはかること早急に求められています。
 
  (神奈川)アクセス系217人職場では5年後で正規と非正規が逆転し、正社員は20人。それでも会社は「新入社員は見込まず、契約社員100%見込み」の態度で職場からは「会社は身勝手すぎる」の声が沸きあがっています。
 
要求実現へ
  憲法改悪反対・9条の会 職場の労働者の気持ちは
 
高杉 辰男さん
東京支部
職場「9条の会」発足(東京)分会代表者を中心に「東京9条の会」を発足しました。映画「ラストゲーム」を見て平和を語ろう、松代や国会見学したいなど抱負が語られました。
 
  いのちと健康をまもる(兵庫)いのちと健康を守るたたかいを重視して行こう。精神的な病気では厚労省プログラムもあるが、兵庫では産業医が病人に対してパワハラする実態もみられ、医者としてあるまじき行為があった。アクトやNTTの責任を問いたい。
 
 
細川 晴良さん
京都支部
民主党政権が誕生(京都)総選挙で民主党政権が誕生。「社会が変わる」と職場では積極的に受け止められ、60歳超契約社員の期待は大きい。要求実現を迫るたたかいをつくろう。
 
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来賓あいさつ(要旨)
助け合うことこそ労働組合の真価
全労連副議長 根木 隆氏
 「仲間を路頭に迷わせない」助け合うことこそ労働組合の真価の発揮です。昨年のいすゞ自動車の派遣や期間工労働者が組合を結成したことで全国の解雇された非正規雇用労働者が立ち上がり、全国36都道府県で組織化したたかっています。日本の労働組合運動のなかで歴史的な活気を作るたたかいです。新政府に雇用対策・失業対策を突きつけていく必要があります。「11・8国民大集会」に結集し、秋の要求実現のたたかいを強めましょう。
 
次の社会を開けるのは私たちです
京都総評議長 岩橋祐治氏
 総選挙では構造改革、規制緩和路線に国民の審判が下りました。次はNTTの構造改革に対する審判を我々の力で下す時です。年収200万以下の労働者が1700万人で全労働者の1/3が貧困で苦しんでいます。毎年3万8千人が自ら命を落とし、小さな地方都市が毎年消え、日本では貧困という戦争が起こっています。次のページを開けるのは私たちです。
 来年の京都府知事選挙は「日本の夜明けは京都から」を合言葉に勝利に向け頑張る決意です。
 
「働く労働者と権利」を守るたたかいを
日本共産党衆議院議員 穀田恵二氏
 総選挙では構造改革、規制緩和路線に国民の審判が下りました。次はNTTの構造改革に対する審判を我々の力で下す時です。年収200万以下の労働者が1700万人で全労働者の1/3が貧困で苦しんでいます。毎年3万8千人が自ら命を落とし、小さな地方都市が毎年消え、日本では貧困という戦争が起こっています。次のページを開けるのは私たちです。
 来年の京都府知事選挙は「日本の夜明けは京都から」を合言葉に勝利に向け頑張る決意です。
 
現状の問題と裁判をどう活用するか
NTTリストラ大阪裁判弁護団団長 河村武信氏
 現状の問題と裁判をどう活用するか。第1に大阪高裁判決の進んだ部分、業務上必要性の無い配転は「人事権濫用」より酷いこと。第2に中労委命令に対する東京地裁でのたたかいは「支配介入」。経営協議会をどう考えどう活用できるのか。第3に今日の貧困と格差をもたらした原因は@民営化施策A労働戦線の右翼的再編であります。統一戦線が再編されなければ上部構造を変えることは出来ません。大きな変化を評価しどう変革していくかが重要です。
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早期公正判決を最高裁に要請
 大阪・札幌リストラ裁判 企業年金裁判

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 9月17日、現在最高裁で係争中の大阪リストラ裁判、札幌リストラ裁判、企業年金裁判らの早期最高裁で公正判決の要請行動を行いました。要請団には、全労連NTTリストラ闘争本部長の生熊氏、大阪リストラ反対支援共闘会議議長の森井氏、通信労組山田中央執行委員長、鎌倉原告団長、大阪裁判原告木村氏ら3人、企業年金訴訟参加人ら4人が加わりました。
 生熊氏・山田氏らは、NTTの11万人リストラが社会正義に反し、国民に痛みを押し付けた構造改革を土台にしていることを強調し、現在、構造改革の全面見直しが社会的に進められている状況のなかで最高裁が正義を貫く判決を一日も早く出されるよう強く要請しました。そして、参加者等から、大阪裁判では「17人の慰謝料支払いの確定・4人の口頭弁論の開催、札幌裁判では「石黒氏の慰謝料の確定、5人の口頭弁論の開催」、企業年金裁判では「NTTの上告の棄却」をそれぞれ訴えました。要請では、大阪裁判に対する上申書700筆を提出し早期の公正判決を訴えました。
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裁判日程とお詫び

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各地裁判の日程
 
京都地裁/雇用確認裁判
 結審:12月17日
大阪地裁/雇用確認裁判
 第6回口頭弁論:10月6日
NTTリストラ裁判
大阪裁判/最高裁
札幌裁判/最高裁
松山裁判/高松高裁
 第7回控訴審:10月26日
静岡裁判/東京高裁
 第4回控訴審:9月30日
中労委/東京地裁
 第5回口頭弁論:11月5日
60歳定年延長裁判
 ・大阪/大阪高裁
  第2回口頭弁論:11月20日
 ・東京/東京地裁
  判決:11月16日
企業年金裁判/最高裁
        
訂正とお詫び
東京での60歳定年延長裁判9月3日は東京地裁の結審日でした。お詫びします。
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09秋闘全国統一行動へ
 「11・8国民大集会」 NTT総行動、組織拡大月間

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 通信労組は「11・8国民大集会」成功に向けた取り組みを進めるとともに、秋のNTT総行動及び「秋の組織拡大月間」に取り組みます。
 「11・8国民大集会」に全支部の積極的な集会参加、労働者派遣法の抜本改正を求める国会請願署名、「憲法改悪反対署名」と核兵器廃絶を求める「新国際署名」の二つの署名に取り組みます。
 秋のNTT総行動の取り組みは、11月9日(月)〜17日(火)をNTT総行動ゾーンに設定し、NTT支店等への要請、駅頭・繁華街等での宣伝行動に取り組みます。首都圏では、ゾーン最終日の11月17日に「秋の争議総行動」としてNTT持株会社前集会・要請行動に取り組みます。
 「秋の組織拡大月間」の取り組みで組織の飛躍をめざします。
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良くぞ作ってくれた
 映画 「沈まぬ太陽」

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 一般公開に先立ち、沈まぬ太陽の試写を見ました。山崎豊子原作の沈まぬ太陽(日本航空の不条理に立ち向かう恩地さんの生き様)は、私たちが受けたあの1970年〜80年にかけての電々公社の前時代的な労務管理そのものを浮き上がらせています。信念を決して曲げない主人公に、これでもか、これでもかと会社は追い討ちをかける。しかし、会社の攻撃に負けることは組合員を裏切ることになるとたたかう恩地。いまもこの時代の労務政策を続けるNTTに、この映画はあたかも「NTTさんもう変わらなければ社会からとり残されますよ」と言っているようです。すばらしい作品です。すべての組合員・労働者のみなさんにお勧めします。(岩崎)
 一般通常価格1800円を、いま通信労組に申込いただければ「1100円」で特別鑑賞券(全国どこでも見られます)をお渡しします。
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《4面》
 
第54回電通のうたごえ全国祭典inKOBE
 仲間との絆、合唱で確認
  合唱構成曲「虹をかけよう」大盛会、大成功

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「虹をかけよう」をテーマに第54回電通のうたごえ祭典が9月26〜27日神戸(ピフレホール他)で開催され、労働者のうたを仲間との絆を合唱構成曲にして響かせました。会場はあふれんばかりの人と熱気に包まれ、延べ950人の参加でした。
 
職場のたたかいを励まし、勇気をあたえる音楽祭典
9・27神戸ピフレホール
 
全国の仲間が合唱に加わり、解雇撤回の
たたかい、仲間の絆をうたう
合唱構成曲「虹をかけよう」
 祭典「虹をかける音楽会」は、兵庫のうたごえ合同の「被爆ピアノ」からはじまりました。広島で被爆し修復されてよみがえった「被爆ピアノ」を歌ったもので、爆風でガラスが突き刺さりながらも、被爆後64年を生き抜いた美しい音色を思い、心打たれ、平和への確かな証を見たようです。アコーディオンと合唱、ザ・ナッツ、音楽9条の会によるマリンバとピアノと続きました。
 そして、合唱構成曲「虹をかけよう」では、劣悪な労働条件の中でバラバラにされている非正規雇用労働者の問題にスポットをあて、うたごえを響かせて「仲間の絆」で虹の橋をかけようと、神戸から全国に発信しました。
 この曲は、今年5月に通信労組大阪支部北分会を結成した平田謙二(契約社員)さんを軸に、成績不振を理由とした解雇撤回のたたかいを、兵庫で解雇された若者も交え、冷酷・非常な首切りや雇用破壊が繰り返されている職場状況を構成劇で語りました。全国の仲間が合同合唱に加わった「腹の底から響かせる」うたごえの奥深さは、労働者の連帯感溢れるものでした。
 地域の仲間と心をひとつにして作り上げた団結力に拍手を送ります。
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国際オペレーター通話を守る
 たたかうKDDIエボルバユニオン

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 エボルバユニオンは、KDDI国際電話センターで契約社員として働くオペレーターで結成した組合です。彼女たちは世界の国と地域を結ぶ架け橋として働き、「9・11NY同時多発テロ」の時は家族の安否確認で重要な役割を果たしました。
 組合は、交通費カット、契約期間の短縮などの労働条件の切り下げが実施されるなかで、深夜の諸手当カットを撤回させ、就業時前の5分間ミーティングを業務と認めさせました。しかし、「院内集会」の職場報告が会社を誹謗中傷し就業規則違反に当たるとし「懲戒処分」をちらつかせ、恫喝するなど、度重なる不当労働行為を行ってきました。今、国際電話を守るために「国際オペレーター通話を守る会」を作り力強く運動を進めています。
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読者からのお便り

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増生きたお金の使い方
 兵庫・望月一裕
 TVで、管理職のいない業績のいい会社を紹介していました。創業者の話では、内部留保はなく、すべて、商品の値下げと、社員に還元。生きた金を使えば、社員のモチベーションも業績もあがるという事です。
 
成果主義は廃止を!
 大阪・岸本満栄
 はじめて、D評価を受け、2次相談窓口まで受けましたが、責任のがれの様な理由ばかり。根本の所をもっとキチンと説明してほしいのに。とっても悔しく涙がでました。ほんとにいやな制度ですね。
 
やっとのんびり…
 千葉・坂尾正勝
 退職により14年におよぶ単身赴任が解消された。目の前が海のため忘れていた釣りを始めた。
潮を見てから釣りに行くが、釣れたり、釣れなかったりである。ラジオを聴きならがのんびりしているこの頃。
 
変化、NTTにも!
 大阪・ヒロ
 政権交代が実現しました。政界の構図を我が社に例えると、国(官僚)=NTT、自民党=NTT労組?それ以上に、NTT=NTT労組、とも見える昨今の我が社。だとしたら今の民主党になれる組合は?とりあえず今の状況がオカシイと思った場合に、先ずはNTT労組を辞める事かも知れません。
 
気になるエコCO2削減
 福岡・堀 謙治
 民主党政権が「高速道路の無料化」をマニフェストにあげています。無料化は助かりますが「CO2」削減との関係の矛盾が気になります。
 
地元復帰願いハガキ送付
 千葉・山田淳子
 家族の会の野中さんより、連絡をいただき、早速「飯野さんを地元へもどせ」ハガキを送りました。NTTが大企業の誇りも、品性もなく、理不尽な事を強行する事に憤りを感じます。一日も早く飯野さんが元気を取り戻し、地元で働く事ができることを願います。
 
エンゲルスを本紙にも
 千葉・山崎 章
 「蟹工船」の空前のヒット、エンゲルスはもっと前に労働者の生活を書物にしている。本紙にも少しずつ紹介していただけたら、資本家の本質がさらに見えてくるのではと思います。
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フクちゃん コウちゃん
  第141回 byけいこ

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