機関紙「通信労組」
「通信労組」第322号(2008年3月5日)

さあ 08春闘勝利へ
 東で西でNTT本社要請
春闘要求書提出(西日本)
 原油高騰に伴う要求で論戦
新組合員の声
 モ〜だまっていられない!!
奥村さん過労死裁判 最高裁上告審
 3月27日判決!
鳴動
今国会で派遣法の抜本改正を
 衆院議員会館で集会(2.27)
 与野党6党から参加、青年が訴え
見たくないものを見ない判決
 松山地裁判決(2月20日)
提言
 流れは確実に変わっている
  08国民春闘勝利へ奮闘を奮闘を
憲法9条を守ろう
 シリーズD
もうけを株主でなく労働者に
 当たり前の要求実現を
シリーズ人 十人十色 10
 歌うということ
最近のとりくみ・動き
3・1ビキニデー
 平和の願いバラに託して
読者からのお便り
フクちゃん コウちゃん

 
さあ 08春闘勝利へ
  東で西でNTT本社要請(2.27東京、2.29大阪)

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NTT持株本社前で座り込み
 
 全労連リストラ闘争本部と通信労組は、2月27日終日にわたり「NTTは人権侵害をやめ信頼と安心の情報通信を守れ」と「2・27NTTリストラ反対総行動」を取り組み、東京高裁前で集会と座り込み、「公正判決」を求めて要請をしました。その後、NTT持ち株会社前で集会と要請のあと座り込みを15時まで行いました。29日は大阪で「2・29大企業・府庁・NTT包囲行動」が大阪労連主催で取り組まれ、NTT西本社前で集会と要請をしました。また各地で同様に29日まで取り組まれました。
 
NTTリストラ反対中央行動始まる
NTT西本社前でシュプレヒコール
 2月27日朝、東京高等裁判所前で、全労連リストラ闘争本部(以下、闘争本部)と通信労組の「NTTリストラ反対総行動」中央行動が始まりました。裁判勝利をめざし東京高裁前に8時過ぎからチラシ配布を開始し、その後続々と首都圏組合員を中心とした支援者が駆けつけ、座り込みをしました。
 主催者を代表して寺間誠治闘争本部事務局長や盛永雅則闘争本部副本部長のあいさつがあり、全労連翼下の女性部や新日本婦人の会によるリレートークが続き、11時まで座り込み行動を貫徹しました。
 また、10時から東京高裁へ「十分な審理と東京地方裁判決を破棄し、原告らの請求を認める」要請を、11人の女性で行いました。
 
このたたかいを日本の未来へ
持株会社へ要請
 引き続く12時15分からのNTT持株会社前抗議行動では、生熊茂実闘争本部長が「大企業が大もうけを上げても労働者に国民の生活は改善されない。国民の批判は高まっており、暮らしや人権、雇用を大切にすることに日本の未来がある。この世論を盛り上げ、たたかいの勝利を通じて流れを大きくしよう」と挨拶しました。
 通信労組武田清春書記長は、この間の地裁や高裁でのたたかいと、3月26日が東京高裁、翌27日が最高裁の判決という重要な裁判の勝利に向けたたたかいを報告し、「女性で長時間通勤の飯野さん金子さんを一刻も早く地元に戻させる闘争と、今春闘での賃上げ・労働条件改善にむけて全力で闘う」決意を述べ、持ち株会社への要請と15時までの座り込みを開始しました。
 
裁判勝利と春闘で奮闘を
 2月29日16時30分からNTT西本社前で08春闘「2・29大企業・府庁・NTT包囲行動」が開催されました。植田保二大阪労連議長は大阪府議会へ生活関連予算を要請したことを述べ「年齢による賃金差別が広がり、世代をこえた労働条件改善の要求が共通になっている。そのためにもNTTの闘いは重要。世論を背景に裁判勝利と春闘での奮闘を」と訴えました。
 
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春闘要求書提出
 原油高騰に伴う要求で論戦(西日本)

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春闘要求書を提出する宇佐美交渉副団長
 2月26日10時からNTT西日本本社との団体交渉が持たれ、「08国民春闘要求書(1次、2次)」を提出、趣旨説明を行い誠実回答を要請しました。交渉では、緊急要求として寒地手当の復活や中期経営に関わる要求について論議をしました。
 「原油高騰に伴う要求」で寒地手当の復活とマイカー通勤費の見直しについて論議。灯油は04年当時の2倍の1680円、ガソリンは1・5倍化の実態について「原油高騰は認めるが見直しの判断にはなってない。廃止したのはエアコン普及による電気代でフォローできると判断した」「労働の対価として支払っている成果賃金だから寒地手当はなじまない」と労働者の生活実態をまったく無視する態度。一時的な措置についても切り捨て態度に終始しました。
 業務集約で職場がなくなり地方の切り捨てと50歳以上の約束違反になり、50歳退職再雇用制度に矛盾する実態があるので、中期経営に関わる施策を中止すべきではないかとの組合指摘についても「収入は右肩下がりの赤字で配当できない。リストラはしないが、事業改善は必要」と回答。株主擁護と労働者切り捨ての極悪非道の攻撃的リストラを実施する姿勢を鮮明にした。
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最高裁上告審 奥村さん過労死事件
 3月27日判決

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 2月21日「奥村過労死裁判」の上告審が、最高裁判所で行われました。06年7月20日に、札幌高裁で会社側の『控訴棄却』判決が出されて以来、1年7カ月後の最高裁での異例の裁判となります。
 会社側の「過失相殺の審理をせよ」との主張について、高崎暢弁護士は「スコップを使用したなど証拠もない話」として、高裁判決破棄を求める会社側の言い分を批判しました。
 報告集会で原告の奥村節子さんは「支援に感謝しつつ最高裁の完全勝利にむけ更に頑張りたい」と決意表明しました。
 判決は3月27日です。
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新組合員の声 モ〜だまっていられない!!
 まっすぐ正直に

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埼玉支部
上田 緑さん
 50歳選択の面談で、満了型では特殊な仕事と言うだけの不透明な説明。まじめに働いてきて25%賃下げの仕打ちかと無性に腹立たしくなってきました。その晩、どこか相談できるところはないかと、通信労組のHPを見て、思いの内を打ち込み、返事を期待して待っていたその日に電話を頂き、勇気がみなぎりました。
 N労に対しては以前より不信感と疑念を抱いており、納得いかぬことだらけ。通信労組は時折配布される新聞で活動を知っていましたが、実際にお会いし、楽しく人間らしく生きるために活動していることが伝わってきたのです。本音で話せ、自分で決めたこの道をまっすぐ正直に生きていけると確信してはればれとした気分です。娘も応援してくれ、これが本当の労働組合なんだと実感しています。真の仲間となれるよう頑張ります。
あなたも通信労組へ
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鳴動

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 2月に船橋の中央委員会で、首都圏青年ユニオンの河添さんの話しを聞く機会がありました。河添さんのもとに寄せられた相談内容は生々しい▼就職が決まったが「前の会社の退職金も支払われず、手持ちの現金はない。親にも頼れない。1カ月後の給料がでるまで、自宅から会社に通うための交通費がないので、お金を貸して欲しい」というその日暮らしの青年の状況です▼「朝6時に家を出て、帰ってくるのは、10時、11時」「年休は有るには有るけど、取るには主任、課長、営業所長それぞれの許可が必要。実質ないと同じ」食堂で昼食後、息子、娘の労働条件の悪さに話しがはずむ。非正規労働者ではなく、正社員の話です▼労働基準法違反が疑われる話がそこいらじゅうに転がってます。千葉労連・門間金初労働相談センター所長に寄せられる相談もこの問題が多いという。もうひとつ問題なのは、何年働いても正社員になれず、未来が見えない不安定な生活を強いる「使い捨て」の派遣労働という形態も改善すべき問題です▼多くが未組織の非正規雇用労働者。この人たちを組織し、正社員の要求も非正規労働者の要求も共にかかげてたたかう労働組合の存在は重要です。春闘でぜひ前進をめざそう。(美恵)
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今国会で派遣法の抜本改正を
 与野党6党から参加、青年が訴え
  衆院議員会館で集会(2.27)

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衆院議員会館で開かれた集会
 
発言する山田委員長
 全労連の主催で2月27日、今国会で労働者派遣法の抜本改正を求める集会が、衆院議員会館で開かれました。日本共産党、民主党、社民党の議員があいさつし、自民、公明、国民新党の議員秘書らも出席しました。
 青年からは「薬品工場でやけどをしても病院にも行けず、日雇い派遣では手取りは月2万しか残らず苦しい」など生々しい実態や窮状が語られ、場内から驚きや怒りの声があがりました。
 「直接雇用を申し出てきたが、派遣より時給が安いと断ったら解雇された」など違法派遣をしても派遣先に正社員化の義務がない現行法の欠陥や、通信労組山田忍委員長は派遣労働者をNTTの関連会社へ直雇し、短期契約社員として、賃金は以前の派遣元のままの実態を「非正規雇用の変遷」として告発しました。
 日本共産党の小池晃参院議員は「世論と運動で政府・財界を追い詰めている。さらに運動をすすめて、今国会で抜本改正を必ず実現しよう」とのべました。民主党の山田正彦衆院議員、社民党の近藤正道参院議員も「日雇い派遣禁止など改正法案のつめを急いでおり、四月にも法案を提出したい」(山田氏)とのべました。
 主催者あいさつした全労連の小田川義和事務局長は「世論は改正を求めている。組織やこれまでの経過を超えて、労働組合間の共同を強く呼びかけたい」とのべました。連合加盟労組などでつくる、格差是正と派遣法改正を実現する連絡会、全労協、労働弁護団の代表らが「今こそ改正を実現するチャンスだ」と訴え、脇田滋龍谷大教授が抜本改正の課題を報告しました。
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見たくないものを見ない判決
 2月20日 松山地方裁判所判決

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判決報告する原告団
 
 2月20日、NTTリストラ裁判の松山地裁において山本剛史裁判長はNTTの「構造改革」による不法・脱法を是認し、会社側主張を全面的に容認、原告側の請求をすべて棄却する不当な判決をしました。
 原告団、弁護団など5団体は判決後に会見し、報告集会で中川創太弁護士は「NTTの言い分をうのみにし、それを全面にした判決で、見たくないものを見ない判決」とし、これまで原告側が提出した「脅しで退職を迫った」「業務上必要性のない配転」の事実には触れないことの不当性を列挙しました。判決は「先に判決ありき」の不当なもので、社会に受けいれられないものです。「このようなNTTの横暴を許せば、日本の働くルールはないがしろにされるだろう」と強調しました。
 裁判を支援する会会長の金澤彰さんは、「落胆することはない。運動を続けてきたことで意義があり、NTTの不法・脱法を社会的に知らせることになり、社会を支えている労働を不法に扱うと大変なことになるぞと、抗議したかったのが私たちだったのです」と話されました。この日、地元や各地から150人余りの支援の皆さんが駆けつけ、2月29日控訴をしました。
 
裁判所は5年間なにを審理したのか
 松山裁判原告団長 重見幸春
 2月20日、松山地裁の山本剛史裁判長は、「原告らの請求をいずれも棄却する」との判決を言い渡しました。これが、提訴以来5年4ヵ月にわたる松山地裁での審理の結論でした。
 判決は、NTT西日本が行った「構造改革」リストラを「経営政策上、合理的な必要性がある」とし、報復・見せしめの配転についても「不法な動機・目的があったとすることはできない」と会社主張を全面的に認めました。賃金の3割カットを、全国配転を脅しとして押し付けた手法についても、「社員が同意し、退職・再雇用されたことをよって賃金が減額になるというものであるから」一方的不利益変更にはあたらないと、卑劣な脱法まで是認してしまいました。
 私たちは、法を無視したリストラにやむなく裁判に訴えましたが、その最後のよりどころとなる司法の場までもが、真実から目をそらして企業の論理を押し付けることは許されません。
 違法が違法と裁かれるまで、私たちはたたかい続けます。
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提言
 流れは確実に変わっている 08国民春闘勝利へ奮闘を

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 通信労組は、2月28日までに164項目に渡る「2008国民春闘要求書」を各NTTグループ企業に提出しました。
 「新自由主義」のもとに進められた「構造改革」は「日本の隅々まで格差と貧困を広げ、膨大な失業者と不安定雇用労働者を生み出し続けています。総務省の調査では、非正規雇用労働者は2007年で1732万人、実に全雇用労働者の3分の1を超えました。そして、働いても生活保護以下という「ワーキングプア」や「ネットカフェ難民」などという言葉を生み、社会問題となっています。
 その一方で大企業はこの5年間で経常利益を2倍の32・8兆円へと伸ばし、内部留保も217・8兆円(資本金10億円以上)も溜め込んでいます。しかし、労働者の年間賃金はこの5年間で19・1万円の減額です。
 NTTグループでも06年度連結決算で1兆1380億円の税引き前利益を上げ、内部留保を8兆6988億円としました。株主配当は毎年の増額で今期は9千円としています。
 このままでは、日本の未来も、NTTの未来も見えてきません。しかし、今国会での日本共産党・志位委員長のキヤノンの非正規雇用労働者の実態追及で一気に流れが変わりました。
 2月27日、全労連主催で開催された労働者派遣法の抜本改正をめざす院内集会に共産・民主・社民の国会議員をはじめ自民・公明・国民新党議員の秘書も含め14人が参加し、かつてない集会となりました。
 この08国民春闘では、リストラ裁判勝利と結び、NTTに残る選択をした労働者への見せしめ・報復の遠隔地配転を解消し直ちに地元へ戻すこと。60歳超え契約社員の賃金引上げ。地域子会社賃金のNTT準拠。非正規雇用労働者の均等待遇と正規化を明確にして、国民・利用者サービスの充実・発展とは相容れない究極の「あら探しと脅し」の成果主義賃金廃止に向け思い切り奮闘しましょう。
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憲法9条を守ろう シリーズD
 「9条の会NTT兵庫」が発足
 大阪・平野でも「9条の会」が

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 あいさつする正垣勝義代表(兵庫)
 全国で草の根9条の会が広がる中、私たちNTT兵庫の職場にも9条の会を作ろうと、有志による数回の準備会の後、昨年10月に結成総会をもって「9条の会NTT兵庫」を立ち上げました。総会には各職場やOBなど34人が参加し、第1部で日本高等学校教職員組合前副委員長の工藤毅さんを招いて「憲法9条を守る事業は新しい日本を作る」と題した記念講演で学習し、第2部で会則と役員を決め、結成アピールの承認が行われました。
 会の目的と活動内容は2004年6月に発表された著名人9氏による9条の会アピールに賛同し、あらゆる立場の違いをこえて憲法9条の改定に反対し憲法を守るという1点で手をつなぎ、兵庫県内NTTグループ職場・OB・OGの中で世論と運動を広げるために宣伝と会への参加を働きかけていくというものです。
 12月18日には、大阪平野ビルの有志で、労働組合の所属や思想信条の違いを超えて運動を進めようと「NTT平野九条の会」が設立されました。
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もうけを株主でなく労働者に
 正規月額35,000円 非正規時給250円アップへ
  あたりまえの要求実現を

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 格差と貧困化の拡大ストップを掲げ08春闘が闘われています。大企業のボロもうけを役員・株主への不当な優遇ではなく、社会への還元を求める課題です。通信労組が集約した春闘アンケートから生活改善要求額や「成果・業績主義賃金」制度に焦点をあててみました。
 
 
これから先が不安
 春闘アンケートの「生活実感」の社員集計では全体では「かなり苦しい」と「やや苦しい」合わせて80%が回答していますが、50歳代になると84・1%に上がっています。「生活が苦しくて死にそうです」「退職再雇用で目減りした賃金補填のため老後の蓄えはなくなりました。これから先の暮らしのことを考えるととても不安です」など切実な「声」も寄せられています。「50歳退職・賃下げ再雇用」制度が社員の生活を圧迫している状況が現れています。非正規雇用労働者ではどの世代でも60数%となっています。
 生活改善要求額ではトップが3万円で22%、1万円20%、5万円18%です。図表1は大企業の利益の推移を見ていますが、NTT持株会社の内部留保も約8兆7000億円(2007年3月期)になっています。
 私たちの要求する正規社員3万5000円、非正規雇用労働者250円の賃上げや、待遇改善は十分可能なものです。
 
 
株主だけ優遇はCSRをないがしろに
 図表2では1990年度と比較して株主の配当金は4・17倍に急増している一方、従業員1人当たり給与は同時期に1・08倍と低迷していることがわかります。
 08年国民春闘白書では「こういう変化の背景には外国資本による株式保有の増加がある。日本企業の経営姿勢が株主の利益をより尊重する方向へ変化している。日本に進出したアメリカ資本が大もうけすることができるように、労働法制のいっそうの改悪をアメリカ政府が要求するようにもなっている。株主尊重という『株主』資本主義は、短期的な利益を追うあまり、企業の長期的戦略をないがしろにしたり、企業にかかわる従業員、地域経済などに対する企業のCSRを軽視することにつながる危険がある」と警告しています。
 
 
納得できない評価
 「成果・業績主義」賃金制度についての、さまざまな弊害は、経済産業省の研究でも日本経団連の報告でも認められており、成果主義の見直しを提起せざるを得なくなっています(図表3)
 アンケートでも「やめるべき」の回答は20代までは少なく、30代になると半々、40代では62%を超え、50代は88%と年齢に比例して高くなっています。
 「評価査定」ではすべての世代にわたり約90%の労働者が、評価の正当性に疑問や不信感を持っています。「成果・業績主義」賃金制度を認めていても、評価の納得性は得られていないことがわかります。ストレスも年齢に比例して高くなっています。
 総額人件費削減の枠内で行われる限り、差別と格差が拡大され、ライフサイクルによる生計費から切り離され、賃金上昇は抑えられます。またストレスの増幅はいのちと健康を蝕んでいます。
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シリーズ 十人十色
 歌うということ

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増田 誠さん
NTT西日本
名古屋支店勤務
OH!人生男声合唱団他2合唱団
愛知支部委員長
 私が今も歌い続けているのは、今から30年以上も昔、電電公社の電報局に入社した時、職場の先輩に誘われて、「電通名報コーラス」という職場サークルに入りました。それ以来、電通のうたごえ祭典には第14回の横浜祭典から一度も絶えることなく参加しています。名報コーラスは職場がなくなって今はありませんが、職場で電通なごや合唱団とザ・ナッツ、地域ではOH!人生男声合唱団で歌っています。
 私が歌うということは、やはり創作曲があるからだと思います。仕事の歌や日々の生活の歌を自分たちで創り、それを発表するということは、オリジナリティーがあり、受身でなく、自分の歌があるということは大変素敵です。今年電通祭典は第53回で北陸金沢です。不当配転に負けず働く仲間を中心に、全国ポスティング合唱団が立ち上げられ、創作曲で参加する予定です。乞うご期待!
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最近のとりくみ・動きシリーズ

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京都支援共闘会議結成
  C型肝炎訴訟のように
総会で決意を語る岩橋さん
 1月30日、「北陸から名古屋・京都へ単身赴任のたらい回しは許せない」と5人の組合員を北陸へ戻すための支援共闘会議が結成されました。
 結成集会には京都総評、地区労協の仲間、大阪からも参加をしました。議長の岩橋裕治(京都総評議長)さんは「C型肝炎被害者の命をかけたたたかいは、厚労省を乗り越え国会を動かし、国民の支持を取り込んだたたかいでした。NTTのたたかいも、もっと創意工夫を尽くし相手を世論で追い込み、3月末までに5人を北陸に戻す目標で頑張ろう」と訴えました。
 
「誰もが人間らしく働きたい
  2・15スクラムコンサート」に参加
栗栖副委員長(右)と八木書記長(左)
 「2・15争議支援広島行動実行委員会」に通信労組も参加し、リストラ裁判、松山地裁の高野原告が「誇りを持って30年も働いていた仕事を取り上げられて、家族や地域とのつながりも絶たれて、遠隔地へ配転」の現状と、裁判支援を訴えました。
 第2部ではナッパーズのコーナーで、NTTリストラを取り上げ、寸劇と名古屋が作った、「おまえに」を歌いました。組合員は全員がステージに立ち、まさにスクラムコンサートだと思いました。
 
北陸支部学習会が開催
  送別会もかねた集中学習
 2月15日から1泊で、世界遺産・白川郷の近くの五箇山で、石原中執を含む9人の参加で、北陸支部学習会が開催されました。通信政策と春闘、NTTの財務問題、中央委員会報告、労働法学習と盛りだくさんでしたが、集中した学習でした。
 懇親会は3月に退職する中島満さんの送別会も兼ね、盛況で元気の出る良い内容でした。(残念ながら骨酒はなし)雪が一晩で50センチも積もるおまけ付でした。
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3・1ビキニデー
 平和の願いをバラに託して
  
平和集会1500人、墓参行進1300人参加

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墓前で献花
 
遺影を先頭に行進
 アメリカの水爆実験によるビキニ被災事件から54年を迎えた3月1日、被災したマグロ漁船「第五福竜丸」の母港だった静岡県焼津市で、「献花墓参平和行進」や「3・1ビキニデー集会」がおこなわれました。
 「原水爆の被害者は私を最後に」の言葉を残し、ビキニ被災事件で亡くなった久保山愛吉さんの遺影を掲げ、久保山さんが愛した深紅のバラの花を手に強風の中、市内を平和行進しました。
 
通信労組から10数人参加
 通信労組からは現役・OBが10数人参加しました。
 地元のOBは、大会要員として会場警護の任にあたりました。参加者が昨年よりさらに増えて、墓参行進には1300人が、集会には1500人の参加でした。昼には美味しい焼津の海鮮丼でお腹を満たしました。
(静岡支部発)
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読者からのお便り

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ひとすじの光
 広島・清水司朗
 通信労組は、NTT労組が労働組合であることを放棄してしまった現在、ひとすじの光だと思っています。
 
巻頭詩「新年」に感動
 新潟・広川 悦
 西山正一郎さんの「新年」。読みすすんでいくうちに涙がにじんできた。何回も読んだ。明日、リストラ裁判の傍聴に行く夫に読み聞かせた。涙がにじんでこないように間をとって、ゆっくり読んだ。読みすすんでいくと声がふるえそうになった。
 
日々生き甲斐持って…
 秋田・S K
 入社して2年目、嫌なことも多々ありますが日々生きがいを持って仕事をしています。
 
要員不足に悲鳴!
 愛媛・H 美樹
 何処の職場も一緒だと思いますが、社員の人数が足らなくて悲鳴をあげている状態です。
 
私の情報源
 岐阜・F N
 いつも機関紙《通信労組》を私の貴重な情報源として拝見しております。
 
後輩がんばれ!
 福岡・東 泰之
 グッドウィルなどに見られる派遣会社の違法や不正が明らかになり、これらの事から思うことは「NTTリストラ反対」のたたかいの正しさです。「労働者を物扱いするな」「労働者の権利を守れ」の訴えが、今ほど大事な時は無いです。「通信労組よ頑張りぬけ」一人のOBの声です。
どこかで歌いたい
 大阪・土井 薫
 新年号の「金の減る丘」が面白い。そして、うまく変えたものだと感心。本当に、歌詞通りです、この世の中。どこかで歌いたいものです。
生存権、国が責任を
 千葉・山田淳子
 本当に弱い者いじめの政治だと、どこを見ても思います。働かせ方もそうです。特に若者が健康を害するしかない生活を見ていられません。憲法25条にある「健康で文化的な最低限度の生活を営む…」が保証されるように。雇用主に国が責任をもって指導、監督することを望みます。
政治を変えて…
 兵庫・沓掛晴赴
 「ワーキングプア」は他人事では無い。自分の子どもも含め、今の子どもは可哀相だ。政治をかえなければと思う。
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フクちゃん コウちゃん
  第122回 byけいこ

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