機関紙「通信労組」
「通信労組」第326号(2008年7月5日)

雇用・働かせ方の改善こそが急務
 116集約・委託化でサービスも労働者も切り捨て
 「NTTの顔」がないている
「なくせ!50歳定年」
 全国で運動広がる
新組合員の声
 モ〜だまっていられない!!
鳴動
九条の会が世論を変えた
 憲法九条こそ世界平和へ貢献
  NTTグループで働く仲間のつどいから
提言
 労働者の人間的営み復活へ
  働くものの連帯こそ必要
NTT三浦惺社長 偽装請負・二重派遣を謝罪
 株主総会 6月25日
岩手・宮城内陸地震、中国四川省大地震、
ミャンマーサイクロン被害救援募金受付
ユニバーサルサービス不在 株主優先経営のひずみ
 NTT決算報告を斬る A
シリーズ人 十人十色 14
「話が違う」の連続ですが
最近のとりくみ・動き
平和行進リレー日誌
 5.27静岡→7.1大阪
結成20周年記念CD
  全国電通労働者合唱団 ザ・ナッツ
フクちゃん コウちゃん
読者からのお便り

 
雇用・働かせ方の改善こそが急務
 116集約・委託化でサービスも労働者も切り捨て
 「NTTの顔」がないている

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 「この会社本当に大丈夫かしら。お客様をないがしろにしていてはもたないよね」(派遣社員)。「NTTの顔」として116センタ受付注文業務を、横浜から北海道へ移行すると同時に横浜の廃止を強行。新宿116も山形・熊本へと移行しましたが、ともに、利用者からは「かけてもつながらない」と、一時大混乱に陥りました。そこで働いていたベテランの派遣労働者を追い出しての移行です。116旭川センタでは、新しい研修に取り掛かった契約社員に突然の解雇を告げるなど、労働者切り捨ての「契約違反」を行っています。
 
電話オペレータの募集案内(本文と関連はありません)
 
116がつながらない 緊急策で再び元へ
混乱を伝える神奈川支部の機関紙
 116受付呼の分散施策は、クレームによる大混乱で、見通しの甘さを露呈し、お客様への信頼を大きく損なってしまいました。
 NTT東日本―神奈川は、5月末で116の受付業務(アナログ系)を北海道(札幌・旭川)へ移行すると同時に横浜116受付センタの廃止を強行しました。横浜が受付を中止した5月中旬以降、利用者からは「3日間続けてかけたが繋がらなかった」「もっと人を増やせ」などのクレームが続出し、大混乱に陥りました。お客様にどう責任を取るのかが鮮明にならず、北海道から横浜への戻り(呼)や取次ぎも減る事なく、何も対策が取られませんでした。
 「移転を注文しようとして116に何度もかけたが出ないので、引越しに間にあわなかった」と113へも苦情が飛び込む始末でした。会社は施策を変更して横浜IPサポートセンタなどで受付を開始したところ受付業務は除々に回復しました。新宿116は、4月末から業務を熊本・山形に広域集約・委託を始めました。山形でも旭川と同様に「育成が不十分」と受付業務者の離職率が高く、サービスレベルが低下し、緊急の処置で新宿に再び116センタを設置し、山形・熊本、新宿の3センタで受付業務を実施していくとしています。
 
集約・委託化でベテラン担当者を追い出し
 横浜116受付センタの派遣社員も含めて10数人が営業部門へ配転になり、受付業務から企業法人担当の業務に異動しました。
 この横浜センターでは、2年前にはスキルのある社員を追い出して、NTTソルコへ委託し、今度はそこで働いていたベテランの派遣社員を追い出して北海道へ集約したのです。利益だけ追求するやり方では、質の良いサービスの提供はできません。
 116は「NTTの顔」として、お客様の受付相談窓口です。問い合わせや各種注文受付などを行い、幅広い知識とスキルが要求される職場です。短時間の研修で簡単に出来る仕事ではありません。
 116の電話受付業務には、お客様の信頼や期待に応えられる受付体制や従業員の労働条件の向上が求められています。
 
合理的な理由なしの解雇は無効
 お客様(利用者)に迷惑をかける一方で、労働者に対して、「使い捨て」のやり方が横行しています。
 116旭川センタに契約社員として採用になり2カ月間研修を受けていたAさんは、突然「業務遂行能力がない」「明日からあなたの仕事はありません」として就労を会社から拒否されました。Aさんのように契約期間満了を待たずに解雇された労働者は他に10人以上いると聞いています。
 有期雇用の場合でも、やむを得ない事由、@人員整理の必要性A解雇回避努力義務の履行B被解雇者選定の合理性C手続の妥当性、など4要件を満たさなければ、一方的に労働契約を解約(解雇)することは出来ません。
 交渉では、会社は誠意がまったくありません。契約違反を繰り返し、労働者を物扱いしては、「NTTの顔」が泣いてしまいます。
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「なくせ50歳定年」
 全国で運動広がる

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駅頭での訴え(大阪) 4時間の街頭宣伝(福岡)
 
 6月20日、福岡支部は「宣伝カーで4時間半、福岡市内のNTTビル周辺を中心に、本部作成のテープで、違法の「50歳退職・再雇用」をやめ、非正規労働者を正社員化し、安心・安全の公共通信を行うこと、見せしめ≠フ遠隔地強制配転の解消を訴えました。また福岡県労連等は、福岡支店に発注元の責任として、グループ会社への詐欺的な営業やサービス残業の問題などで、調査・指導するよう合わせて要請しました。(福岡)
 7月1日には兵庫支部が2台の宣伝カーで宣伝。大阪支部の各分会も月1回、近くの駅頭などで、京都支部も長岡京駅を中心に「なくせ50歳定年」を訴えています。
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新組合員の声 モ〜だまっていられない!!
 理不尽な制度に強い怒り

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北海道支部
佐藤完二さん
 今年の9月で50歳になります。退職再雇用制度を目前に控え、このままでは充実したサラリーマン生活を送ることが出来ない、そして、人生の中で最も支出が多いこの時期に退職再雇用という理不尽な制度に強い憤りを感じ、通信労組に加入するとともに、NTT本体に残ることを決意しました。
 「N労としては除名処分を課すことになる。考え直さないか」との申し入れがありましたが、躊躇することなく、今後充実したサラリーマン生活を送るために、通信労組を選択したことを説き断り続けました。
 今後も、会社やN労からの様々な干渉に対して揺らぐことなく、微力ながら、通信労組の一員として頑張って行きたいと思います。
あなたも通信労組へ
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通信労組第33回全国大会
1泊2日で下記日程で開催します(予定)
●日時 8月30日〜31日
●場所 ホテル然林房
(京都府京都市北区鷹峯北鷹峯町40)
 
鳴動

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「平和なくして音楽はなく、また音楽はつねに平和に奉仕すべきもの」。日本のうたごえ運動の指導者として活躍されたチェリストの故・井上頼豊さんの言葉です▼53回を迎える電通のうたごえ祭典は、この伝統を守り、働く仲間の闘う姿とともに、労働者の誇りを歌い継いできました。その原動力の一つは、職場の喜怒哀楽、生活要求など思いをうたにする意欲的な活動だったと思います。どこでどんな歌を歌っても「歌」なのでしょうが、日々の出来事の辛さや悩みを語り合い曲をつくり合唱していく過程は、発表会場での予想外の感動からも伺い知れます▼労働者がうたった歌は労働現場の切実な問題が取り上げられていて、その中でも「単身赴任の男の部屋は」が良かった。会場内に一瞬どよめきがおきて、過酷で冷徹な企業での実態が一瞬で伝わった▼合理化で引き裂かれる友に送られた曲「お前に」。競争万能社会に追い詰められた仲間を、きっと夜明けが待っていると励ます心情を、抒情ゆたかに歌ったのが印象的でした▼9月20・21日、北陸・金沢で開かれる祭典のテーマは「ひとつの空を見上げて」です。涙や争いで見えなくする空ではなく、みんなが響き合う空にとの思いでしょうか。楽しみです。(長)
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九条の会が世論を変えた
 
憲法九条こそ、世界平和へ貢献
  
NTTグループで働く仲間のつどいから
特別記念講演  小森 陽一さん

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 NTTグループ仲間の集い2日目の6月22日、「憲法をめぐる情勢と九条の会の課題」と題して、「九条の会」小森陽一事務局長が講演をしました。「九条の会」発足以後、全国的な広がりと、草の根の活動の前進が世論を変え、改憲派を押し返した。また自民党新憲法草案の憲法9条2項の削除の狙いや、国連憲章に基づく「自衛権」について述べ、今後の世論を「(九条を)変えてはならない」ものにするための奮闘を呼びかけました。
 
小森陽一さん 東京大学教授・「9条の会」事務局長
 
草の根から広がる九条の会
 小森さんは「九条の会」設立に触れ、2004年4月の読売新聞の世論調査で65%が改憲賛成になり、「70%を超えると間に合わなくなる」として設立を相談し決意。当時マスメディアなどは「九条の会」を無視していました。会場をあふれさせる講演会を全国で展開し続け、ついに「55年体制」の崩壊以来、15年ぶりに改憲反対が多数をしめました。これは毎年2000を越える会の設立と運動の成果だと強調しました。
 
戦争への道開く「自民草案」
 湾岸戦争で、日本が軍隊を出せないのは「九条があるから」だと世界に知られました。
 今イスラム圏ではトヨタ、広島・長崎、九条が日本の代名詞となっています。
 米軍の再編を背景にして発表された自民党新憲法草案では、9条2項を削除し戦争放棄ではなく、「安全保障」として、個別的自衛権と集団的自衛権を認めています。
 「九条を変えない」の声をもっと大きくするには、新憲法草案の狙いを語り、九条の持つ力を語ることが重要です。
 
「自衛権」はアメリカ追随の海外派兵
 国連憲章では、国権による戦争の放棄をうたっています。しかし、51条では個別的自衛権と集団的自衛権の行使を認め、これまでアメリカが進めてきた戦争は、国連決議以外を除けば、軍事同盟に基づいた集団的自衛権の行使として遂行されました。現在のイラクでも、武力攻撃の予測される事態として先制攻撃をかけました。日本では同様の有事法制法が成立しています。
 また13条では自衛軍の任務として「公の秩序の維持の活動」があり、守る国民とは、憲法前文で「国を守る責務」を自覚した人を対象としています。また、76条の軍事裁判所の設置も同様で、戦前の治安維持法と同じ発想です。
 
活かし使うために
 朝鮮の6カ国協議は共同安全保障条約の締結に進むなら、非核化は全世界の要求となり、新たな平和への道筋が開けてきます。九条を守ることが平和を守ることに貢献することとなります。紛争の現実的な解決のあり方は武力にたよらない紛争解決であり、9条の思想が世界の規範として証明されつつあります。
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「掛け金値上げやめて!」3万6千円もの負担に
 健保組合組合会議員・企業年金基金代議員選挙(9月投票)
  武田清春さん(通信労組書記長)立候補予定

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通信労組 武田書記長
 NTT健康保険組合は、6月18日、9月からの保険料の値上げ(10月から徴収)を決定しました。
 ガソリンや食料品の一斉値上げという非常事態の中での保険料値上げは、NTTグループ労働者の生活を直撃する重大問題です。
 差別的な仕組みが社会的な批判を浴びている高齢者医療制度への負担を前提に固定化し、年間3万6千円もの保険料掛け金値上げを労働者に押し付けることには道理がありません。さらに来年から3年連続で毎年3万1500円の値上げが計画されています。
 9月1日に予定されている「年金基金代議員会」と「健保組合会」の議員選挙に立候補予定の武田清春さん(通信労組書記長)は、組合員に何も知らせず、論議もなく決定したことに怒りを持ち、来年以降の値上げをさせない取り組みとともに、会の民主的でガラス張りの運営と健保保険料の会社負担による軽減を訴えています。
 後期高齢者医療制度の廃止を実現し、医療制度を抜本的に見直すことは国民的な課題です。
 年金基金代議員会と健保組合会議に新風を吹き込める、武田清春さんにご支援をお願いします。
(福岡・川野)
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提言
 労働者の人間的営み復活へ 働くものの連帯こそ必要

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 「『国民のもの』という言い方はやめていただきたい。今は株主ものです」。2006年3月22日、「通信・放送の在り方に関する懇談会」(竹中懇談会)のヒアリングでの当時NTT持株・和田社長の発言です。
 そして今年、NTT株主総会では、株主配当を1万1千円(2割2分)と決め、2007年度収入では「レガシー系とIP系及びソリューション・新分野等の比率がおおよそ半々」で、「2010年はレガシー系以外の新しい分野が3分の2、2012年度には4分の3」という見通しも示しました。「海外の売り上げ高は配当金収入を含めて2010年度には倍増の4千億円規模にもしたい」と。一方でNGNの目標は2012年までに2千万加入。とても国民全体に責任をもつネットワークではありません。
 NTT経営幹部に、「NTTの持つ情報通信設備・サービスは国民の共有財産」であるという認識はなく、ひたすら株主利益の確保に狂奔し、アメリカ式の新自由主義的経営にまい進しているのです。
 かつては、職場内で技術力や理解力の差があっても職場全体でフォローしあい、協力しあって相互に技術力を高めながら、公共通信の担い手としての誇りを持って働き続けられました。そこに労働者としての人間的営みの原点もありました。しかし、今では成果主義と雇用形態の複層化によって個々の技術力や理解力、売り上げ高の差が評価の対象であり雇用止めの危機です。協業体制による遅滞なきサービスの維持・運営と、技術やスキルの継承にとっての根本的矛盾を抱えています。
 しかし、この間の偽装請負や派遣法違反の告発、非正規雇用労働者自ら立ち上がることによって、与党でさえ労働者派遣に対する規制強化を打ち出さざるを得ず、確実に潮目は変わっています。「人間らしく扱え」という要求は、正規も非正規も、生産現場も求めており、その実現のために働くものの連帯こそ必要です。
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偽装請負・二重派遣を謝罪 NTT三浦惺社長
  株主総会 6月25日

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株主総会出席者へ宣伝
 6月25日東京で開催された総会は、国分武さん(全労連顧問)、四野見正敏さん(千葉支部書記長)の2人が代表して発言しました。
 国分さんは「経営に素人の私が、どう考えても理解に苦しむ無駄遣い」として、遠距離通勤でポスティング業務をしている飯野・金子さんを例に「地元でもできる業務であり、不合理な『働かせ方』の是正」と、50歳定年制の問題、偽装請負・二重派遣の見解や、「3分の1が派遣労働者で、これまで蓄積されてきた通信技術はきちんと継承されるのか、派遣労働者から正社員への雇用転換」などについて質問しました。
 答弁で三浦社長は偽装請負、二重派遣について「社会的にご迷惑をかけた。株主の皆様にお詫びしたい。現在は是正されている」と謝罪しました。
 四野見さんは、リストラ裁判の争議の解決や情報漏洩問題、ひかり電話停電対策などについて、CSRを果たす経営をと追及しました。
 総会前の宣伝は、労組共同で実施しましたが、昨年とは大きく様相が変わり「道交法違反だ。やめるよう」と、官憲の不当な妨害で9時45分頃、全てを撤収せざるを得ない状況でした。
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岩手・宮城内陸地震
中国四川省大地震
ミャンマーサイクロン被害
 救援募金受付

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 通信労組は支援カンパを要請しています。支援カンパは、全労連を通じて内陸地震は岩手・宮城各県労連に、中国中西部の地震被災者へは中華総工会に、ミャンマーのサイクロン「ナルギス」被災者へは国連機関に送ります。
 
口座名: 通信労組支援する会
口座番号: 00100―2―317822
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ユニバーサルサービス不在 株主優先経営のひずみ
 NTT決算報告を斬る A 新・中期経営戦略

   特別執行委員 鬼山敏雄

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 前号では、NTT持株会社の平成19年度の連結決算が4期ぶりの増益を計上したこと、労働者犠牲と株主優遇について述べました。今回、同時に公表された「新・中期経営戦略」2012年を見据えた「サービス創造グループを目指して」に焦点をあて、NGNや、移動系のスーパー3Gでブロードバンド・ユビキタスサービスの展開、既存の固定網(PSTN)についての方向性の不透明さなどの問題を探ります。
 
地域会社には還元されず NTT幹部の発言から
 NTTは地域会社をどう見ているのか、記者会見や報告では
●それぞれの子会社が内部留保を抱える事が当分必要ないので吸い上げました(2007/05/11高部東社長)
●地域会社は内部留保を抱える必要は無い。0着地が望ましい(2008/05/13三浦持株会社社長)
●業務の抜本的アウトソーシングと退職再雇用の仕組みによる人件費の削減、人員のスリム化、物件費の効率化、資産のスリム化等あらゆる費用を対象に効率化に努めてきている。平成20年度も昨年と同様、対前年度比マイナス7%(東129億円、西101億円)の効率化を行う(「平成20年度における基礎的電気通信役務に係る設備利用部門の費用の効率化の計画について」総務省総合通信基盤局長へのNTT東・西の報告書)
 これらの言動から見える地域会社への「事業運営戦略」は、通信の最前線で一生懸命働く大多数の労働者が、いくら利潤を上げても、地域会社の従業員には還元されず、内部留保が溜まれば、持株会社に吸い上げられるシステムになっています。ここにも株主優先の経営戦略のひずみが潜んでいます。
 
株主優先を強いる株主構成
 NTTグループの事業戦略における株主重視経営が持株会社の使命そのものとなっています。戦略的課題の一つが、政府保有株式の自己株式取引を介した円滑な放出にあり、長年の株価下落の不安要因を解消しました。政府株の比率の低下に伴って、その比率を上昇させてきたのは外国法人、自己株式です(表―1)。外国法人の比率は2007年度22・55%(1995年比+19・22%)と政府保有株に次ぎ個人株主を上回っています。自己株式13・37%(1995年比+13・37%)で、両者が政府放出株の受け皿となっています。株主構成の変化は、持株会社に株主優先経営を強いるいっそうの圧力となっています。
 
「サービス融合時代」の展開と問題点
 決算報告と同時に公表された「サービス創造グループをめざして」と題する「新・中期経営戦略」は、現行の「中期経営戦略」を2012年までとしました。NTT持株会社は@光アクセスが、2010年2,000万が見えてきたA次世代基幹網となるNGNとスーパー3G(注1)を視野に、固定・移動を融合した本格的ブロードバンド・ユビキタスサービスの展開戦略を判断しました。
 具体的方策は@2011年には光サービスの収支を単年度黒字とする(光APRU(注2)のアップ、設備投資の効率化、販売関連コストの削減)A光加入者のNGNへのマイグレーションを2012年までに完了するB連結売上高ベースでIP系比率を3/4とし2012年に向けた財務目標として連結営業利益1兆3、000億円、設備投資を売上高比15%にすることを明示しています。NTT事業の当面の経営課題は、このインフラの上に、いかに新しいサービスを開花させていくかに移ってきました。
 しかし、NGNがスタートしたといっても、現状では既存の光サービスとの違いがはっきりと見えず魅力のある商品とは映っていません。PCがらみのユーザーはすでに光に移っており、今後2,000万加入の達成は山場にさしかかっており、追い込まれた状況におかれています。
 しかも既存の固定網(PSTN)については、方向性はだされておらず既存のケーブル、D70交換機がいつまでもつのか現状任せという無責任な経営姿勢は変わっていません。ユニバーサルサービスの在り方、固定電話サービスの在り方の方針が決まるまで、保守は手抜きで、現状のままなんの手もうたない姿勢も明らかで、現場からの声をいかに強めるかが重要になっています。

(注1)「スーパー3G」
次世代の4G(第4世代)携帯電話の中間世代。
下り100Mbps以上/上り50Mbps以上の高速通信の実現を目指す。
(注2)APRU
通信事業者が使う経営指標の一つで加入者一人当たり売上高のこと。
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シリーズ 十人十色 M
 「話が違う」の連続ですが

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松葉正之さん
NTT西日本−岐阜
サービス推進部門
パートナーセンター
通信労組岐阜支部
副執行委員長
 昭和47年、岐阜電報有線外務職(電報配達)で採用になりました。
 電報一筋28年9ヶ月勤務しましたが、名古屋に集約になり、岐阜・美濃加茂市のパートナーセンターに配転となりました。
 50歳の雇用選択時「今の職場で、今の仕事を」との思いがあり、苦渋の選択で退職再雇用を選びましたが、ロケーション移転で岐阜市へ(話が違う)。今年7月には岐阜のパートナーセンターは、またまた集約で名古屋となりました(話が違う)。異常なほどに組織を変える、こんな会社はありません。今のNTTの職場は「安心して働けない」「誇りを持って働けない」こんな声ばかり耳に入ってきます。みんなから「元気がよくて、いろんなところに気をつかい、面倒見がいい」とおだてられ、いま頑張る時と思っています。
 とにかく健康第一。朝6時から1時間、愛犬バーディと散歩することから一日が始まります。
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最近のとりくみ・動き

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各職場の問題交流 女性代表者会議開催
武田書記長も参加
 6月20日から2日にわたり、女性代表者会議が大阪で開催され、15人が参加しました。菅原女性部長から昨年の活動報告と、今後の第54回母親大会や働く女性の中央集会への参加と活動などが討議されました。
 活動の交流では、集約が進み、働きにくくなっている現状や、116ではADSL撲滅運動が取り組まれ、受注を受けると理由追求されたり、山形で東京呼の受付に問題が発生している問題。女性の輪を広げる石鹸作りの経験も話されました。
(宮城・熊谷)
 
目・味「山崎」に酔う 兵庫支部ハイキング
酔う前に一枚
 6月7日、梅雨の晴れ間の一日、大山崎ハイキングにでかけました。
 大山崎は、明智光秀と豊臣秀吉が天下取りをかけた合戦の地、また、ウィスキーの「山崎」でも知られたところです。「大山崎ふるさとガイドの会」の方に案内をお願いし、通信労組OBの7人を交えて、史跡めぐりや山荘美術館などを訪れました。新緑がとても美しく、サントリー工場見学での「山崎」の味も格別でした。
(兵庫・唐崎幸夫)
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平和行進リレー日誌 各地でもらう励ましの声を力に
 5.27静岡 → 7.1大阪

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【5月27日(火)】快晴
日差しが暑い中、マイクロバスを乗り継ぎ掛川へ。途中、旧小笠町内では交通量の多い中交通整理で苦労する。このコースは、浜岡原発ができたときからで、変則的なコース。全部歩けば3日はかかる所、バスに乗ったり歩いたり、忙しいです。(浅井)
 
【5月31日(土)】小雨のち曇り
鷲津の駅前出発時には、雨がぱらついたが、歩くほどに雨も上がり曇天ながら行進にはもってこいのコンディション。湖西市役所前で市長や労組委員長などの歓迎と励ましを受け、長い道程ながら南上ノ原公園で、愛知に引き継ぐことができた。(大場・澤根・鈴木真裕・米子)
 
静岡から愛知へ
 
【6月4日(水)】曇り
後期高齢者の仲間入りで怒っています。元気でやっています。(竹内)
 
【6月5日(木)】曇り
出発集会後名古屋市役所前を出発。途中、北区の志賀公園、西区の庄内公園で小休止を取りながら、12時30分頃、北名古屋市西春町の勤労福祉会館に到着。13時40分〜すぐ隣の永遠の塔広場で集会後、一路岩倉市役所を目指すわけですが、あいにく私は所用の為、集会に参加せずにここでお別れです。心地よい疲れを感じながら…。(望月)
 
【6月8日(日)】曇り
名古屋市内、集中行進
去年は大雨でしたが、今年は曇り、元気の行進したいと思います。(増田・及川)
 
【6月11日(水)】晴れ
今年も犬山から各務原まで奥田とOBの村田・近田さん3名で通信労組の旗を掲げ、核廃絶と自衛隊を戦争に参加させない平和な日本を願い、元気に平和行進に参加しました。特に、名古屋高裁で自衛隊のイラク派兵は憲法違反の判決が出され、日本が戦争に加担しないようおおいに宣伝しましょう。今年も犬山在住OBと雑談と近況報告ができましたので、又職場で頑張っていこうと気持ちを新たにしました。(奥田)
 
愛知から岐阜へ
 
愛知、奥田さん・村田さん・近田さんより旗を受け取る。引き継ぎ式、原爆の灯の採灯があり、感動的だった。蒸し暑い日だったが、降らなくて良かった。(岐阜・小林)
 
【6月16日(月)】晴れ
8時05分、大垣城公園到着。早くも委員長が来て、のぼりの用意をしてくださっていた。ありがたい。はじめは少なくて、30人程度だったと思うが、11時25分、垂井町文化ホールで70名の参加となっているとのこと、嬉しい限りだ。ゆっくり休んで、頑張って歩き続けよう!あわてたわけではないのに、色鉛筆を忘れて思うような絵が描けなくて残念。何とか歩いた。ほぼ20000歩。(戸川)
 
【6月21日(土)】曇り
今年もやってきました。今のところは、雨は大丈夫。頑張って歩きます。私は、この平和行進の前に「奥の細道」コースを完歩。この6月17日に帰ってきたばかり。少々足は張っていますが、心は爽やか、頑張ります。
 
大阪・柏原市から始まり
 
河内長野の出発模様
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結成20周年記念CD
 全国電通労働者合唱団 ザ・ナッツ

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 混声合唱団のザ・ナッツは全国各地のNTT職場で働く労働者によって1987年に設立された結成21周年。
 現在、団員は北海道から九州まで58名が登録。
 すべての人々の想いを結び合いたいと願う音楽集団。
 ナッツは「結び目」
問合せ先 増田 誠
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フクちゃん コウちゃん
  第126回 byけいこ

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読者からのお便り

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呆れることばかり
 京都・坂本藤男
 私の職場はNTTネオメイト関西支店・京都事業所・サービス運営担当。7月から組織が大きく変わります。団塊の世代の大量退職時代が到来するとして、またまた会社の名前がかわります。何回変わればと良いのか呆れます。
 私もこの3月にNTTを退職し4月から契約社員として今までどおりの職場に勤めていますが…。4月の給与なし。5月給与も社会保険料と所得税を控除されて手取りは7万円、本当に安い賃金には呆れるばかりです。最低賃金も満たない賃金を打破していってほしいと思っています。新しいスキームの契約社員も分断を持ち込むもので反対です。
 
9条は世界の流れ
 大阪・中川芳美
 9条世界会議in関西が5月6日大阪市の舞洲アリーナで開かれました。この歴史に残るイベントにどうしてもかかわりたいという思いでボランティアを志願しました。当日の担当は9条会議のグッズ販売で売店で、呼び込みをしながら多くの人たちに品物を買っていただき、大会の財政に役立ったかなと思うとうれしかったです。憲法24条に男女平等の草案を書かれた当時22歳のベアテ・シロタ・ゴードンさんの話も聞くことができて感激。8000人を超える参加者で用意した資料も足りなかったほどの大成功でした。まさに「世界は9条をえらび始めた」のです。
 
与野党逆転で希望が
 広島・栗本慣之
 5月15日〜18日と「沖縄平和行進」に行ってきました。「南コース」を歩いて、戦跡、戦闘機の騒音、右翼団体街宣車の騒音を体感して来ました。その後行われた、沖縄県議選の「与野党逆転」で希望が沸いて来ました。
 
今後の介護が心配
 匿名
 退職再雇用の4年目です。88歳の母親が居り、デイサービス2回、配食の依頼4回で乗り切っていますが日ごと認知症が進み今後の介護が不安です。再雇用の賃金では介護老人ホームへ頼むにも費用が気になります。子供2人は、自分達の生活で精一杯。
 社会の仕組みが間違いだと思うのですが、今後の高齢化社会に向けて頑張りたいと思っています。皆様のご健闘をお願いします。
 
 
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