機関紙「通信労組」
「通信労組」第311号(2007年4月5日)

NTTリストラ裁判
 大阪 慰謝料支払い命じる
 東京 ルール破壊の不当判決
  原告を即ちに地元に戻せ
 
新組合員の声
モ〜だまっていられない
 
「鳴動」
 
07国民春闘全国統一行動
 3・15 スト決行 全国170ヵ所で
 
「提言」
大阪・東京での不当判決は
 五千万雇用労働者への攻撃
 
生計費原則の賃金めざして(中)
 
最近のとりくみ・動き
 
シリーズ人 3 十人十色
 
安全配慮義務を果たせ
 周知せずアスベスト除去工事
  愛知・瀬戸ビル
 
53年を迎えた3・1ビキニデー
 核兵器ノー、九条守れの想い深めて
 
私たちはモノじゃない
 なくせ偽装請負・サービス残業・ワーキングプア・地域格差
 
フクちゃん コウちゃん
 
読者からのお便り

 
NTTリストラ裁判
  大阪 慰謝料支払い命じる
  東京 ルール破壊の不当判決
   原告を即ちに地元に戻せ

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    NTTリストラ裁判の地裁判決が、大阪3月28日、東京29日にありました。大阪では「配転が違法であった」として、原告の3人に200万円の慰謝料の支払いを命じ、地元に戻っていない後藤原告についても、「適切な配慮」を求めました。東京判決はNTTの「構造改革」のリストラを容認し、配転には「業務上の必要性があった」として、原告9人全員について、「請求を棄却する」判決でした。どちらも配転については、会社の言い分のみを認める不当な判決です。
 
◇職権の濫用認める 大阪
   大阪裁判は、原告23人のうち、後藤原告を除く22人が運動の広がりのなかで、結審間際の2006年7月までに、地元や近隣勤務地に戻したため配転無効確認請求を取り下げ、慰謝料請求だけをした。
 名古屋への配転命令時に、介護の問題や本人の病気があった原告に、配転が権利濫用の違法として、神野・村上両原告に80万円、市田原告に40万円の慰謝料の支払いを命じました。
 また発病すると命にかかわる状態の後藤原告に対しては、異例の「時宜にかなった適切な配慮」を求めました。

▼会社の不誠実さに怒り
 後藤さんの奥さんは、「個人や家族の生活に配慮しない会社の不誠実さに怒りをおぼえる」「人を大切にすることを認められないことは残念です」と述べました。
[3.28大阪] 「配転は違法」とし、原告の3人に200万円の慰謝料の支払いを命じた大阪地裁の判決
 
◇怒りを力に変えて 東京
 不当判決の怒りを胸に全労連会館で、200人の参加で「NTTリストラ裁判・東京地裁判決報告集会」が開催されました。全労連の坂内議長は「労働法制の先取りともいえるこの判決は、労働者に対する全面挑戦である。組織の存在価値をかけて全力で支援する体制をとる」と決意をこめた挨拶をしました。
 志村弁護士は「国家の行うリストラに、文句をいうなというべき内容は、法理を超えて権力に屈したものであり、労働者側の証言を一切取り上げず、会社さえ言わなかった内容を補完する反動的な判決だ。断じて容認できない」と、怒りを込めて報告をしました。原告の闘う決意の後、NTTリストラ闘争本部の寺間事務局長が「不当な判決の中身を広く知らせ、労働法制改悪を許さない体制を構築しよう」と提起、怒りを力に変えて頑張る決意を固めました。
[3.29東京] 「選択は『自由な意思』に基づく」などとし、9人の原告全員に「請求を棄却する」不当判決を示した東京地裁
◇東・西原告団怒りの声
▼労働者・原告の一分
   大阪地裁原告団長 田井 活夫
 「慰謝料の支払い」と「適切な配慮」は裁判所が、NTT11万人リストラと配転の非人道性を全面的には容認できなかったということの証です。NTTは真摯にこれを受け止め、後藤さんを一刻も早く大分に戻すこと。配転に業務上の必要性などなく、圧倒的多数の50歳以上の労働者を退職・賃下げ再雇用に追い込む目的でしかないことを明らかにし、この制度をなくすまで、最後まで闘います。それが「労働者、原告の一分」だと大阪原告の誰かが言いました。これまでのご支援に心から御礼申し上げます。
 
▼NTTを世論の包囲で
   東京地裁原告団長 佐藤 清
 裁判の公正判決を求める個人署名は12万筆を超え、裁判所に提出しました。判決は、被告NTTの主張がそのまま引用され、結果が先にありきの不当なもので、心の底から怒りが湧いていす。司法が「大企業・財界のいいなり」の不当判決を出したことを広く知らせ、いまだに「50歳退職再雇用」制度が実施され、人権侵害で苦しんでいる多勢の労働者がいることを訴え、NTTを世論で包囲するために決意を新たにし奮闘したいと思います。
 ご支援ありがとうございました。
 
  原告 怒りの声
▼もっと大きな組合に
   大阪原告 児玉 雅敬
 4年前、通信労組の団結が強化され、大きくなれば良いと思い原告になる決意をしました。大企業相手に勝利することは難しく、闘いの中で大きく、力をつけていくことこそ働くものが報われる社会に近づくと確信しています。この間260人の仲間が増え、高裁の判決まで、また大きな組織になるよう、新たなスタートを切りたいと思っています。
 
▼「道理と正義」は私たちにあり
   東京原告 飯野 和子
 私たち労働者の生活・気持ちなんてわかってないでしょうね。こんな裁判長に裁かれたくないと思いました。首都は大変と聞いてましたが、裁判長を呼んで判決について言いあいたい。道理と正義は私たちにあり、めげてはいません。腹がたって、元気です。社員の「リストラ」への思いと運動の広がり、この二つを胸に「頑張らねば」気を引き締めています。
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鳴動

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 季刊「働くもののいのちと健康」誌、一月発行が、精神障害認定基準(判断指針)の特集をしています。その「巻頭言」でも述べていますが、労働の規制緩和や成果主義賃金のもとで、自殺を含む精神障害が激増している。まさに労働者のメンタルヘルスの悪化にストップをかけることが緊急の課題になっています▼自殺を含む精神障害での労災申請は2005年度が656件、ここ5年間で2・5倍と急増。そして、「過重労働ストレス」により数10万の労働者がうつ病等の精神障害を発症し、その頂点に少なくとも毎年5000人を超える人が自殺に追い込まれていると予測しています▼精神疾患の判断指針は、環境的要因と個体的要因の相関で発症するという「ストレス―脆弱性」理論が採用されているそうですしかし環境的要因、労働ストレスは、発症前6ヵ月が評価期間で、慢性的な労働ストレスが評価されない等の問題点が指摘されています▼2005年の認定件数は127件、認定率は20%でしかありません。業務上外を区分するハードルは高く、被災者と家族の法定補償はされていません▼労働法制の更なる改悪が目論まれている今、労災補償制度の改訂とも連動した運動が、さらに重要になっています(矢)
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07国民春闘全国統一行動
 3・15 スト決行 全国170ヵ所で

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 賃上げ要求に対するNTTの「ゼロ」回答に抗議し、通信労組は3月15日、全国36都道府県・28支部・170事業所で、始業時から10時(東京は正午)まで、怒りのストライキを貫徹しました。
 
 寒風の中、8時から持株会社前のストライキ決起集会で、山田中央闘争本部長は「株主には6割増の配当をしておきながら、社員に「ゼロ」回答は許せない。非正規社員に大きな責任を負わせながら労働条件があまりにも低すぎる。持株会社の内部留保の1・37%で3万5000円の賃上げは可能」と訴えました。
 全国各地では、春闘共闘会議や各労連・OBの支援を受け、岩手の宮古では新入組合員だけの初参加、宮城では「闘いでNTTの職場は変わった」と支援者の声。
 大阪では、地域会社の事業所4ヵ所で突入集会が開催され、山口ではスローガンが話題になるなど、「ビラまき」「横断幕」を掲げ元気に闘いました。
広 島
 
埼 玉
 
雪の青森
 
京 都
 
福 岡
 
兵 庫
 
岩 手
 
持ち株前
 
山 口
 
千 葉
 
愛 知
 
岐 阜
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提言

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大阪・東京での不当判決は
 五千万雇用労働者への攻撃
 3月28日、大阪地裁は原告23名中、後藤組合員を除く22名がすでに退職もしくは地元に再配置されているもとで、配転時に家族介護・看護の必要があった神野・村上組合員と病気を抱える市田組合員の3名に、慰謝料支払いを命じ、配転が違法であったと断じました。後藤組合員についてはその申し立てを却下したものの、会社に対し「健康上の状況を確認し、その状況を十分に踏まえて、時宜にかなった適切な配慮」を求める判決を下しました。
 しかし、全体としては会社の主張する配転の業務上の必要性を安易に認め、高年齢者の遠隔地配転の不利益性を軽視する不当判決というほかありません。続く29日の東京地裁判決は、原告九名全員の請求を却下する不当判決そのものでした。NTTリストラそのものを当然の経営判断として簡単に認めるとともに、配転の業務上の必要性を「業務を外注化したのだから配転は当然」と言い放ち、雇用形態選択それ自身も本人同意を強調して、「自由な選択」が保障されたものとして積極的に容認しました。
 いま、財界の異常な強要のもとに「残業代ゼロ法案」「解雇の金銭解決」「就業規則の一方的不利益変更の合法化」が画策され、労働者の働き方、働かせ方が極端に歪められようしている時、この大阪に続く東京での不当判決の流れは、日本の5000万人の雇用労働者全体にかけられた攻撃にほかなりません。通信労組はこの攻撃に対し徹底してたたかうことを決意するものです。
 さらに東京地裁判決は「構造改革」の合理性と必要性を認めるその決定的後押しとして社員の圧倒的多数を組織するNTT労働組合が了承していることを持ち出しており、不当判決の根底には、少数組合の権利を認めない立場があります。通信労組の最重要課題として、目に見える組織拡大の旺盛な展開で展望を切り開きましょう。
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生計費原則の賃金めざして(中)

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「頑張れば報われる」って本当ですか
 労働者を苦しめる「成果・業績主義」賃金
 2001年に持ち込まれた「成果・業績主義」賃金は、50歳「退職・再雇用」制度を実施する準備として、こんなひどい制度をNTT労組に提案させるシナリオを書いたのがNTTです。
 
狙いは労働者犠牲による利益の最大化
 「成果・業績主義」は、人件費コストを抑え、利益の最大化をはかるために、労働者を極限まで働かそうとするものです。そして、評価制度は、「労働者を支配し、団結を阻害する」道具として使われているのです。
 
成果主義で賃金は
 50歳を超えるとNTTでも地域会社でも、A以上の評価をもらっている人は、きわめて少ないまれな状況で、最近では主査や課長代理が50歳「退職・再雇用」の選択時に「評価されなくてもNTTに残る」と考えはじめているのが特徴的です。まさに、50歳以上の賃金を抑制するのが評価制度の役割といえます。
 
評価制度に対する不満
 この評価制度のもとでは、50%の労働者が評価(CおよびD)されず、SA〜B評価の人をつくり出すための犠牲にされています。評価制度に対する不満は、大別すると3つあります。
 @まじめに仕事をしているだけでは評価が低いこと。
 A管理者と仲の良い人よりも「仕事はできる」にもかかわらず、公正に評価されないこと。
 BSAやAの評価をもらう人は、配属や担当によって最初から決まっていることなど。
 公平性も透明性も確保されない評価制度の本質に不満が高まっています。
 
労働不安は評価制度にあり
 8年ぶりの賃上げが「扶養手当の上積み」とは!生活を守るために真剣にたたかわない労働組合にいっそう不満をもっています。自らの生活を守るために「高い評価を取り続けようとして働くと心の病気になる」「どうせ公正な評価が期待できないならば適当に働こう」など、どちらを選択すればいいのかと、労働不安の毎日です。
 
団結してくらしを守るたたかいに立ち上がろう
 今、必要なのは、50歳「退職・再雇用制度」を廃止し、労働者を苦しめ、働き甲斐を阻害している原因をとりのぞき、労働者が生きいきと働け、国民のための情報通信を発展させる方向を示すことです。
 また、評価の如何にかかわらず賃金が大きく低下している現実。「成果・業績主義」には、公正な評価が存在しないことを明らかにすることです。
 家族の暮らしを保障する賃金を求めて団結してたたかうこと以外にありません。
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最近のとりくみ・動き

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不当配転の闘いさらに
駒井さんを訪ねて12人が交流
 愛知・知多半島から京都へ昨年7月に強制配転させられた駒井清美さんが地元へ戻れて2ヵ月。毎日家族と生活できるようになり、「戻す会」の女性たちが、駒井さんを訪ね「知多半島・日間賀島の旅」を2月に開催しました。関西の仲間12人が参加し、駒井さんの案内で、自宅のある名鉄河和駅へ。「いすず旅館」では料理に舌鼓をうち、多くの助けを借り、地元に戻れた想いや、今も不当配転に苦しむ仲間に思いをはせながら、夜遅くまで話は続きました。
 
女性部「菜の花春闘」行動
リストラ裁判勝利へ決意表明
   07春闘前半のヤマ場として、3月6日に、「なくせ!ワーキングプア、格差と貧困、安心できる雇用と賃金を!」をスローガンに、パート・青年・女性の賃金底上げをめざす「中央行動・菜の花春闘」が取り組まれました。昼の中央集会には、のべ8000人が参加。通信労組女性部の菅原さんが代表して、リストラ裁判の支援も含め決意表明。厚生労働省要請や、銀座デモ・日本経団連前では大幅賃上げ、均等待遇実現などをアピールしました。
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シリーズ人 3 十人十色 

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嫌がらせ「配転」に負けない
 1972年名古屋搬送通信部へ入社。仕事の思い出では、入社時に宿泊勤務で、先輩は寝ているのに警報を止めるのに機械室の中で待機し、寝させてもらえなかったこと。1976年長良川の堤防決壊で、床上浸水の先輩の家へボートで向かったことや中間中継所の防水壁を作るため苦労したことなどです。スポーツが好きで、中学校は野球・高校では柔道をしていました。
 通信労組へはNTT労組のやり方に疑問を持ち、大きくしなければと思い加入しました。嫌がらせの遠隔配転地(大阪)平野ビル。「いじめに意地でも」との想いで3年間、新幹線(年間170万円、片道2時間)の通勤をしています。分会長になってから5カ月、47人の組合員分会です。「要求を大事にした活動が大切」を基本に活動していきたいと思っています。「年1回ぐらい海外旅行も」と話される頼もしい分会長です。
やまおか あきら
山岡 朗 さん
NTT西日本技術部情報体系化システムセンタ勤務
1953年岐阜県美濃市生まれ
伝送試験課・設計・専用線・PAS−Cの初期構築を経験
古本記
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安全配慮義務を果たせ
 周知せずアスベスト除去工事
  
愛知・瀬戸ビル

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 アスベスト問題は、その除去が社会問題化したときから、通信労組愛知支部は当時のネオメイト愛知と交渉案件として扱ってきました。広域会社ネオメイト発足後も、ネオメイト本社は通信労組に対し「NTTの環境調査の見直し」を提示していました。今年に入って、京都南ビル(耐火貫通口の撤去)や愛知瀬戸ビル(脱衣所及び浴室天井面)でアスベスト除去工事が行われたことが明らかになりました。
 重大な問題は、瀬戸ビルの除去作業が労働組合にも、ビル内で作業する関係者にも周知されず、たまたま作業にでかけた社員からの情報(2月7日)で判明したものです。作業は「立ち入り禁止区域」の表示はあったものの、施錠も無い状況で行なわれていました。通信労組はNTT―東海会社に対し、アスベストの残存状況や撤去計画の開示、健康診断などを求める要求書を提出しました。
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53年を迎えた3・1ビキニデー
核兵器ノー、九条守れの想い深めて

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 3月1日、焼津市で「原水爆の被害者はわたしを最後にして欲しい」と言い残した故久保山愛吉さんの墓前祭と「3・1ビキニデー全国集会」が開かれました。嬉しいことに年々参加者が増え、約1000人が焼津駅前から墓前まで平和を訴えながら行進し、静岡支部からは、現役2人とOB8人が参加をしました。今年は晴天に恵まれ焼津駅前から墓前までの行進は少し汗ばみました。
 第五福竜丸がビキニ環礁の水爆実験で死の灰を浴びてから、53年を迎え、被災から半世紀が経過したにもかかわらず、私たちは核兵器のない「真の世界平和」を実現できていません。
 午後からは焼津文化センタで集会が開かれ、第五福竜丸を題材にした絵本を書いたアーサー・ビナードさんは、「第五福竜丸が戻れたのは不思議なことで、ペンタゴンが被災の事実を知れば、軍事機密を見られたとして撃沈するのが当然。この事件を調べるきっかけになった」と話され、元漁労長の見崎さんは「被災の事実を帰港するまで久保山さんが傍受を恐れ無線を打たなかった」ことを聞き二度ビックリしました。
 韓国代表からは「日本には憲法9条がある。徴兵制がないことも羨ましい」と言われ、いまさらながら第9条の価値を知りました。
墓前に献花する松岡静岡支部委員長(右)
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私たちはモノじゃない
なくせ偽装請負・サービス残業・ワーキングプア・地域格差

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 「偽装請負・サービス残業などの無法を一掃し、雇用と地域経済を守る全国交流集会」が2月17日東京・日本教育会館一ツ橋ホールで開かれ700余人が参加しました。パネルディスカッションや、徳島・光洋シーリングなどのたたかいの報告がされ、偽装請負とサービス残業の無法をなくすことは、人間らしい労働と生活を取り戻し、大企業に社会的責任を果たさせることです。国民的な運動で働くルールの確立を政府にせまり、告発型ではなく、要求を大事にしながら労組を作り、職場・地域から運動を起こしていくことの重要性が述べられ、決意を固めあいました。
 NTTの職場においても、家電量販店との請負契約で偽装請負があったことが報道され、違法・脱法をかさねるNTTの姿勢が問われています。
(四国・野中)
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フクちゃん コウちゃん
  第111回 byけいこ

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読者からのお便り

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誰のための「免除」?
  大阪・橋本節男
 国や政府は何かことをおこす時はよく英語など外来語で誤魔化すことが多い、これに注意する必要があります。ホワイトカラー・イグゼンプションもそうです。普通のひとは何のことか良く分からない言葉です。辞書をひいてみました。イグゼンプションとは免除とありました。誰がなにを誰に対して免除なのでしょうか。経営者が労働者にたいして、残業代を支払うことを免除すること。現在でもサービス残業が横行し企業の犯罪といわれているのに、どれだけ儲けを奪うのでしょうか。怒り心頭です。春闘勝利で止めさせましょう。
 
許せない強制配転
  福岡・中野
 NTTの家族の生活を破壊する強制転勤命令は許せません。私自信、北九州から千葉県富津市に定年までの10年間、終身単身赴任生活を強いられる強制転勤命令を受け、経済的精神的負担を経験しました。皆様方も同じ思いをされていると大変心痛するところです。NTTにCSRを守らせて下さい。裁判所にも要請のハガキを出しました。
 
キーワードは…
  大阪・大倉正敏
 定年から1年、ヘルパー2級をとり、ボチボチヘルパーに行ったり、ボランティアに行ったり、男の料理教室に行って腕を磨いています。今は「無料」「格安」がキーワードです。
 
続く保養所の廃止
  滋賀・北村富雄
 NTT保養所の一部廃止を4月から実施すると言うけれど、財政面の発表があっても良いと思うが勝手に廃止はどんなものでしょうか?
 
今、楽しみな記事
  福岡・冨永邦江
 新組合員の記事を楽しみにしています。大きな組合になるようがんばりましょう。
 
願いを込めて…
  宮城・鈴木征江
 OGですが、朝ビラ入れには参加しています。今シーズンは暖冬で大助かりです。「おはようございます。お読みください」と大きい声で働く仲間が元気になれる様、願いを込めて手渡しています。
 
生活できる賃金を!
  千葉・山田淳子
 「『生活できる賃金』ってな〜に」が目にとまった。最低でも、誰もが人間らしく生きていける賃金を経営者側は労働者に支払うのは当然。在職中の夫が会社から持ち帰ったプリントを見て「やっぱり」と思ったものだ。32通りに及ぶ賃金ルートが有ると知ったから。経営者の横暴に怒りを覚える。「生活できる賃金」は絶対確保したいですね。
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