機関紙「通信労組」
「通信労組」第329号(2008年10月5日)

解散総選挙で信を問え
 政治の転換へ今がチャンス
  雇用と権利、情報通信、くらしと平和を守れ
   通信労組は要求します
50歳「退職・再雇用」制度
 8度目の選択の時期…
新組合員の声 モ〜だまっていられない!!
 NTT労組には希望はもてず
なくせ貧困・生活危機突破
 11・13統一ストライキで前進を
鳴動
徳島労働局違法を認めず 極めて不当な判断
 前田里枝さんの「雇い止め」 派遣法違反は明らか
提言
 「使い捨て」正し、後期高齢者医療制度廃止へ奮闘を
実質「50歳定年制」 リストラ・人権侵害を告発
  日本弁護士連合会シンポジウム
健保・基金 大幅値上げ10月から
  会社負担で保険料軽減を
NTT情報通信故障列島
 各地で上がる苦情の声

   NTTのずさんさがあかるみに
シリーズ 十人十色 O
 自然を愛する渋い男へ
最近のとりくみ・動き
  朝から夕方まで、NTTリストラ反対宣伝行動を展開(大阪)
  病気を悪化させて地元へ、こんなやり方許せません(大阪)
  金子さん飯野さんを地元へ戻せ!「人権侵害やめよ」の宣伝行動(東京)
NTTリストラ裁判等の日程
900人が歌声にのせた平和と仲間のきずな
 第53回電通うたごえ祭典IN金沢
フクちゃん コウちゃん
  第129回 byけいこ
読者からのお便り

 
解散総選挙で信を問え
 政治の転換へ今がチャンス
  雇用と権利、情報通信、くらしと平和を守れ
   通信労組は要求します

TOPに戻る
 
 私たちは、戦争も貧困もない平和で豊かな世界、国民と労働者が大切にされる日本の実現を心から願っています。今こそ政治を、大企業中心、アメリカいいなりから、国民のために切り替えることが必要です。
 
小泉・安倍・福田の構造改革が破綻
 
 昨年の安倍首相に続いて福田首相が突然政権を投げ出し、解散・総選挙必至の国会が始まりました。
 麻生政権が発足しましたが、「内政・外交について総理大臣としての所信を述べる」はずの所信表明演説では「諸問題について誰がここまで深刻にしたのか、どうすれば打開できるのか」について、何ら示されませんでした。小泉内閣が強引に進めてきた「構造改革」路線が作り出した「貧困と格差、雇用問題、後期高齢者医療制度をはじめとする社会保障問題、食の安全と農業、経済の危機」等々の社会問題になっている課題について、反省もせず、責任にも触れず、手だても全く見えてきません。これは大企業中心、アメリカいいなりの自公政治の行き詰まりを示しており、国民の生活を守り、国民の意思で動く政治に変える絶好のチャンスです。
 
通信労組の要求
 私たちは、@NTTのリストラを止めさせ、雇用と権利を守る、A国民のための情報通信を守り、発展させる、B国民のくらしと権利、平和と民主主義を守る、の3つの基本的要求を掲げてたたかいます。
 具体的には、@NTTグループで働くすべての労働者を視野に対話に務め、職場から政治の流れを一層推し進めます、A学習・宣伝活動を強化し、要求実現と結合した取り組みを発展させます、B会社や労働組合の特定政党支持やカンパの押しつけを止めさせ、「ぐるみ選挙」を告発します、C全ての労働者が選挙権を積極的に行使し、棄権しないよう呼びかけます。
 
「3つの原則」
 通信労組は、組合員の政党支持、政治活動の自由を保障し、要求で一致する民主団体、政党との協力・共同をすすめながら、国政の革新、革新自治体の拡大のためにたたかいます。
 その際、@労働組合として、特定政党の支持の押しつけや選挙カンパを強要しない、A労働組合として、特定政党への政治献金や選挙運動への動員をしない、B組合員の自由な選挙活動を保障する、という「3つの原則」を貫きます。
 
今こそみんなで立ち上がる時
 国民の怒りが広がり続ける「後期高齢者医療制度」で政府は、右往左往しています。「後期高齢者医療制度」は「NTT健保の掛け金値上げ」に直結しており必ず廃止に追い込まなければなりません。また増え続ける非正規雇用労働者を守る「解雇規制法」「労働者保護法」の制定が急がれます。
 政治が変われば、くらしも職場も変わります。農民・漁民・建設職人・業者など自公の政治に苦しめられ怒っている国民みんなと連帯し、政治の中身を変えるために立ち上がろうではありませんか。通信労組は、全労連の呼びかけに応えるとともにNTTグループで働くすべての労働者の要求実現に向けて、全力でたたかいます。
TOPに戻る
 
50歳「退職・再雇用」制度
 8度目の選択の時期…

TOPに戻る
 
 今年も10月頃から雇用選択の社員周知が行われようとしています。しかし、50歳を迎え意向確認を迫られる労働者は、執拗な退職強要と、賃金カットの生活不安のなかで、選べぬ選択に苦悩を深めています。
 各地で「選択」に悩む労働者と懇談会が開かれ、卑劣な退職強要も明らかになっています。「上長から、絶対阻止してやると言われ」「みんなの前で罵声をあびた」「部門長に呼び出され退職を強要された」「退職まで地元には戻さない」など、とんでもない話が続出しています。真面目に働いている労働者をいかに苦しめる制度であるかを鮮明にしています。
 十年先を見越した悩みを出して見ませんか。何でもご相談に応じます。遠慮なくご連絡ください。お待ちしています。
 
通信労組にご相談を
TOPに戻る
 
新組合員の声 モ〜だまっていられない!!
 NTT労組には希望はもてず

TOPに戻る
大阪支部
眞瀬雅裕さん
 今年の春先まで通信労組へ入るという意識はありませんでしたが、夏期一時金評価で悩んでいると、組合員の方から親切なアドバイスを受けました。
 退職再雇用や成果主義賃金などNTT労組には期待も希望も見えず今度ばかりは通信労組に加入することに決めました。
 理不尽な制度である退職再雇用、地元で仕事をしたいとも考えたが支出も多いので、NTTとの雇用継続を選択しました。それなのに賃金評価では、到底納得のいかない理由で3回連続『D評価』を受けました。
 会社の制度そのものに強い不満と怒りを覚えました。通信労組へ加入し、会社という『荒波』に対して、多少なりとも防波堤の役割を果たし、波の浸食を食い止めたいと考えています。
あなたも通信労組へ
TOPに戻る
 
なくせ貧困・生活危機突破
 11・13統一ストライキで前進を

TOPに戻る
非正規雇用の正社員化を
 労働者を物扱いする日雇い派遣や非正規雇用の異常さに、労働者と国民の怒りと要求は頂点に達しています。一方では原油高騰を引き金にした燃料値上げに漁民、農民が生きるために立ち上がっています。高齢者を差別し労働者に負担を押し付け、長生きさえ認めない後期高齢者医療制度は、廃止するしか道はありません。
 この激動の情勢のもと、通信労組は全労連の「なくせ貧困・生活危機突破」大運動に呼応して08秋闘をたたかいます。
 秋闘要求として、@9万人を超えるNTTグループ非正規雇用労働者の正社員化A後期高齢者医療制度の廃止と会社負担による保険料の軽減B年末一時金の増額C「50歳退職・再雇用」制度の廃止D地域会社労働条件のNTT準拠E「成果業績主義」賃金制度の廃止F原油高騰のもとでの寒地手当の復活などの諸要求を掲げ、11・13ストを構えてたたかいを強めます。
 目前に迫る政治決戦では、大企業本位とアメリカ追随の政治に決別して、労働者・国民本位の政治への転換を推し進めましょう。
 なくせ貧困・生活危機突破要求の前進は、働くもの全ての総意です。全国の職場、地域から闘いのうねりを作り出し、11・13統一ストライキで、必ず前進を勝ち取りましょう。
TOPに戻る
 
鳴動

TOPに戻る
 バスは定時に行ってしまった。仕方なく駅まで歩くことにした。営業の仕事ではよくあることだ。9月とはいえ日中はまだ暑い▼ベビーカーを押す若い母親らしき人に道を尋ねられた。やはりこの人もバスに乗り遅れたらしい。行く方向が同じだったので一緒に歩くことになった。話を聞くと、その若い母親は訳けあって、一人で一歳になる子を育てているという。子どもを保育園にあずけて働いているのだが、いくら働いても10万円しか貰えない。その上家賃は、7万円なので滞納してしまう。自分は食べなくても、子どもにはなんとか食べさせているのだと言う。年齢を聞いてみるとまだ20歳だった。別れ際、なんとも切なくなってしまった▼「格差は悪くない」「構造改革は痛みを伴う」として、この国に貧困と格差をもたらした張本人の小泉元首相が政界から引退するという。構造改革が始まると同時にNTTにも構造改革の嵐が起きた。11万人の大リストラである。正しくひどい痛みであった▼麻生新内閣でも小泉構造改革路線を継承するという。生活保護世帯が15年連続して増え続けている。これ以上の貧困と格差をなくし、暮らしをよくするために、総選挙で勝利し国政を変えて行こう。(幸)
TOPに戻る
 
徳島労働局違法を認めず 極めて不当な判断
 前田里枝さんの「雇い止め」 派遣法違反は明らか

TOPに戻る
今後のたたかいに生かせます(前田さん・左から2人目)
 東四国(徳島)116センタで働いていた前田里枝さんが派遣元のマーケティングアクト社から「雇い止め」(2007年8月)を受け、派遣法違反として徳島労働局へ訴えていた事件の結論が一年越しに出されました。
 徳島労働局は、派遣先の東四国116センタで「退職・再雇用」の社員が雇用されていた事実は認めましたが、それを「新たな雇い入れ」とは認めず、派遣法40条5に対する違反はなかったと判断したのです。派遣法は、派遣労働者による常用代替を禁止した上で、派遣期間に制限の無い業務(テレマーケティング業務など26業種)においても、派遣先が新たな雇用の受け入れを行う場合は、派遣期間が3年を超える労働者に直接雇用の申し出を行う義務を課しています。しかし東四国116センタは、派遣期間が6年にもなる前田さんに直接雇用の申し出をしないばかりか突然の「雇い止め」を行ったのです。「退職・再雇用」とはいえ、東四国116センタ(NTT西日本―四国)が新たな雇用を行ったのは事実であり、徳島労働局が「法違反はない」と判断したことは極めて不当です。
 
前田里枝さんからのお礼
 東四国116を突然雇用止めにされてから1年。今回、結論がでたと労働局から電話が入り、「違法行為は無かった」と2〜3分で終了!
 苦しい思いは1年も待たされ、2〜3分で違法行為はなかったと告げられてあっさりThe end。これが現実!
 日本という国に対して、私は何も期待しません。この国に希望も正義もありません。長いものに巻かれ、所詮、権力の元には私たちは無力なのだと落ち込みました。
 しかし、この経験でたくさんの組合員の皆様の励ましや協力を得て、前を向いて進んでこれたことを思い返し、組合員の皆様の温かさを知ることができたことや労働法を理解する機会に恵まれたことなど、自分にとって多くを学べる経験が出来たことに今は感謝しています。
 非正規雇用労働者の問題は根深く、この国のあらゆる問題の根底には非正規雇用に問題があると感じます。少子化の問題も、格差問題も、殺傷や強盗や振り込め詐欺や…犯罪の増加も、結局元を正せば、雇用の不安定さが生む歪みだと思うのです。
 これからは、自分たちの権利も何も知らない非正規雇用労働者に、法律や労働組合の活動のことを知ってもらう活動がもっともっと必要だと思います。
 組合員の皆様には感謝の気持ちでいっぱいですが、自分自身があまり活動できなかったことのお詫びとお礼を申し上げ、この1年のご報告とさせていただきます。ありがとうございました。
9月15日
前田 里枝
(編集して掲載)
TOPに戻る
 
提言
 「使い捨て」正し、後期高齢者医療制度廃止へ奮闘を

TOPに戻る
 小泉「構造改革」路線が、日本経済と国民の暮らしをのっぴきならぬ状態に追い込み、2代にわたる首相の政権投げ出しによって誕生した麻生政権。しかし、自公勢力はその深刻さもわからず、政権交代を唱える民主党も財源問題で米軍への思いやり予算を含む5兆円の軍事費と、7兆円にも及ぶ大企業減税には口をつぐんでいます。
 日本共産党の志位委員長が派遣労働者の過酷な雇用実態を国会で追及したことが国民的反響を呼び起こし、若者の間に「蟹工船」ブームがまきおこりました。いま派遣労働をはじめ、非人間的な「使い捨て」を正す労働者と国民の怒りと要求は頂点に達しています。
 高齢者を差別し、長生きさえ認めぬ後期高齢者医療制度は、現役労働者にまで負担を押し付け、NTT健保組合でもこの10月から保険料が毎年増額される計画です。
 後期高齢者医療制度は廃止するしかなく、リストラによる賃下げと非正規雇用労働者への雇用換えも健保財政悪化の原因。保険料軽減へNTTが責任を果たすべきです。
 国際的な食料不足と投機マネーによる原油高騰を引き金にした燃油と食料品の大幅値上げ、食の安全、漁民、農民が生きるために立ち上がっています。
 いまや「なくせ貧困・生活危機突破」要求は働くものの総意です。
 この激動の情勢のもと、通信労組は全労連の「なくせ貧困・生活危機突破」大運動に呼応して、@9万人を超える非正規雇用労働者の正社員化、A後期高齢者医療制度の廃止と会社負担による保険料の軽減、B年末一時金の増額、など主要8項目の要求を前面に、11・13ストを構えて08秋闘をたたかいます。
 全国の職場・地域からたたかいのうねりを作り出し、11・13統一ストライキで必ず前進を勝ち取ること。目前に迫る解散・総選挙で、大企業中心、アメリカ言いなりの政治から労働者・国民のための政治への転換をめざして奮闘しましょう。
TOPに戻る
 
実質「50歳定年制」 リストラ・人権侵害を告発
  日本弁護士連合会シンポジウム

TOPに戻る
シンポジウム会場内にて
 9月22日都内で日本弁護士連合会主催の「国連自由権規約委員長・副委員長を迎えて」のシンポジウムが開かれ通信労組から3人が参加しました。これは自由権規約委員会による第5回日本政府報告審査が10月中旬に予定されているため委員会の両氏を招き、日本における人権侵害状況など必要な情報を直接提供するとともに、委員会の役割や活動状況を直に話してもらうという意図で企画されたものです。その中では、委員会による見解は正式な法的拘束力はないが、各国が誠意を持って検討され、国家機関によって完全に「尊重」されるべきものと強調。また、委員会に通報する個人は、利用できるすべての国内的な救済手段を尽くしてからにしてほしいとも話されました。
 正・副委員長と国内NGOとの「意見交換会」がシンポに先だち行われ、限られた時間ではありましたが各団体・個人がそれぞれの人権侵害の実情を訴えました。通信労組はすでに「NTTリストラ配転事件」としてレポートを提出しています。志賀中執は、実質「50歳定年制」の不当性、特に金子さん飯野さんの遠距離通勤による、人権侵害を告発しました。
TOPに戻る
 
健保・基金 大幅値上げ10月から
  会社負担で保険料軽減を

TOPに戻る
 9月1日より投票が行われたNTT「健保組合会議員」「年金基金代議員」選挙は、健保保険料の大幅値上げを加入者に十分知らせず行われ、残念ながら、通信労組の推薦候補の当選には至りませんでした。みなさんのご支援に感謝を申し上げます。
 9月からの値上げ(10月徴収)は、健保保険料にとどまらず年金掛け金も値上げされ、標準報酬月額が40万円の場合で月額2788円(年額約4万4300円)の大幅値上げとなります。実質賃下げ、物価高のダブルパンチのなかで、「せめて会社負担で軽減を」が多くの声となっています。更に計画されている健保保険料の大幅値上げ止めさせ、会社の負担で保険料を軽減することか求められています。
 
選挙をたたかって
通信労組書記長・武田清春
 
  健保 基金
加入者数 259,459 254,799
投票数 197,550 193,339
武田氏得票 5,968 5,825
無効投票数 4,141 3,974
2008年選挙結果9/16〜17開票
武田書記長
 今回の選挙では、健保保険料の大幅値上げ強行に対し、「保険料負担を会社側7割に。健保財政の安定運営は『後期高齢者医療制度』の廃止と大幅賃上げ、正規社員化でこそ可能」と、具体的対案を示して保険料値上げの必要がないことを訴えてきました。この動きに危機感をもったNTTとNTT労組は「棄権防止について双方で対策する」(NTT労組厳秘文書)に見られるような労使ぐるみ選挙を行い、選挙の公正・公平が問われました。
 年金基金でも標準報酬月額の「不一致」が発覚するなど問題は山積みですが、引き続き労働者の立場に立って頑張ります。更なるご支援をお願い致します。
TOPに戻る
 
NTT情報通信故障列島
 各地で上がる苦情の声

   NTTのずさんさがあかるみに

TOPに戻る
 通信の信頼性と緊急・災害時の通信確保は、通信事業者の責務です。しかし、利益第一の経営を進めるNTTにおいては、それへの対応は十分と言えません。「構造改革」以降に進められている既存設備への投資抑制や保守拠点の集約は、装置の故障や不具合とともに、要員不足による操作ミスや人為的故障を多発させています。また、高度化されるIPネットワークやひかり電話等の新たなサービスにおいても、保守体制や故障問題の根底にある課題を抜本的に見直し、その解決に当たるべきです。
 
頻繁する光電話故障 電話対応VoIPアダプタ、電源投入後249日後に、発着信不能
原因:ソフトウェア不具合 東日本約120万台 西日本6万台
ブロードバンドサービスの故障 映像配信サービスの映像受信端末で、電源を入れると使用不能
原因:ソフトウェアのうるう年設定エラー 約6万台
公取委からの排除命令3月13日 104サービスに関し、接続料や通話料が割高になることを広告に表示しなかったことが原因での排除命令
(通信事業者として初)
公取委からの排除命令7月15日 光電話の広告に関し、利用料金等の表示がされていなかった。これをもとに、異例の1年に2度もの排除命令となる
落雷による故障の頻発 7月〜9月
地震による通信設備への被害 6月14日、7月24日(東)
引込み垂れ下り事故が多発 垂れ下ったケーブルに自転車やバイクが接触して負傷
電柱折損により器物破損 4月26日(西)
 
問われる危機管理能力
 7月28日、近畿地方全域に激しい雷が鳴り響き電話の故障が多発しました。その雷雨のなか、故障を直すホームテクノ関西の職場では、電柱上での作業が行なわれていました。警報発令による指示はなく、事故が起きれば大変なことになるところでした。この雷雨で故障受付113が対応できなくなり、利用者からの苦情が他の部門にまで殺到しました。光電話の大量故障に匹敵する事態に、適切な対応が出来ない会社の危機管理の能力が問われています。(京都)
 
落雷で故障が頻発(避雷対策ナシ)
 多発する落雷のため、集合装置、ひかり電話用ルータの故障が多発しました。8月21日には、Bフレッツの集合装置が世田谷だけで70台も故障し、修理担当者は対策済み装置への交換に連日夜中まで走り回りました。その後も雷で大量の故障が発生し、NTTの信用失墜です。(東京)
 
日常的な安全対策にも
 仕事で出向いたビルで、移動用電源車の停めるスペースが無いとか、地下タンクの上を駐車場にしている事態が恒常化しています。非常時に移動用電源車の駐車が確保できない問題も発生し、日ごろの安全対策が問われています。(兵庫)
 
公衆電話は災害時に必要
 NTTが「赤字」を理由に、県内に850台あった小中学校の公衆電話のうち、すでに140台を撤去しており、こうした動きに「災害時に必要」「存続を」という声が県内の各教育委員会から出されていることを読売新聞(07年12月5日)が報道しました。「公衆電話撤去」は、NTTの社会的責任が問われるものであり、「公衆電話撤去」に納得できない世論が大きいことをマスコミも注目しています。(兵庫)
 
災害復旧の対応は
 6月14日岩手・宮城内陸地震、7月24日岩手北部地震と立て続けに2度の大きな地震が東北を襲いました。この災害でNTTは、緊急時の通話規制(着信規制)を行ないましたが、長時間、携帯からも固定電話からも「電話が繋がらない」事態が発生しました。この長時間繋がらない通話規制のあり方が問われました。また、大変な努力で、災害の復旧に当たった労働者に対して会社は、大きな通信設備に被害が無かったとして、災害時復旧に対して支払う手当を拒みました。
 復旧の功労者にも、被災した市民にも冷たい仕打ちです。(宮城)
 
こりないNTT NTT東西に再び「排除命令」
 7月15日、「ひかり電話」の広告に対して公正取引委員会から「排除命令」が出されました。今年の3月には、「DIAL104」を利用した場合に接続手数料・通話料が割高になるにもかかわらず利用者に説明等を行っていなかったとして、公正取引委員会から通信業界ではじめての排除命令を受け謝罪したばかりでした。今回の排除命令について会社は『これまでもCSRの取り組みを重視し、コンプライアンスの徹底に努めて参りました』と言っています。しかし、今回の事態は、儲けのためならなにをしてもよいという経営姿勢によるものです。これまでの会社の経営方針を抜本的に見直すことが求められます。
 
TOPに戻る
 
シリーズ 十人十色 O
 自然を愛する渋い男へ

TOPに戻る
千葉早苗さん
NTT東日本
コンシューマ事業部
マーケティング部門埼玉センタ
 地元は、秋田県能代市。草花をこよなく愛し、休みの日は一人でも野山へ出かけています。冬は長瀞(埼玉県)へ蝋梅を見に行き、夏は尾瀬でニッコウキスゲを鑑賞。9月には仲間三人で御岳山(東京都)へ登り、レンゲショウマを見ながら森林浴と多忙です。
 職場で土休日営業が導入されようとした時、「志木(職場)九条の会」のメンバーが中心になり、労働組合の違いを超えて、職場の85%の反対署名を集めました。センター長へ署名を持って廃止の申し入れも行いました。普段は、物静かな千葉さんですが、このたたかいの中心になってみんなを引っ張ってきました。自身も「一生に一度あるかないか、まるで『蟹工船』のような素晴らしいたたかいを経験したことは私たちの誇りです」と言っています。最近では関東学習交流集会で見つけた、柿渋の入った「男の石鹸」にもはまっていて、渋い男が目標だそうです。
TOPに戻る
 
最近のとりくみ・動き

TOPに戻る
朝から夕方まで、
NTTリストラ反対宣伝行動を展開(大阪)
ヨドバシカメラ前にて
 9月16日、大阪でNTTリストラ反対一日宣伝行動が行われました。裁判所前、天満橋など4カ所と、夕方からは大阪労連、支援共闘会議など争議をたたかう労働者も駆けつけて、JR大阪駅のヨドバシカメラ前で約70人が参加して街頭宣伝を行いました。大阪支部朝田委員長は、財界言いなり政治の実態を歴史的に振り返り、来るべき総選挙の意義や重要性について触れながらNTT11万人リストラの経緯、50歳定年制とのたたかいの支援を訴えました。
 
病気を悪化させて地元へ
こんなやり方許せません(大阪)
蒔田泰明さん、病の克服を
 9月30日、大阪・平野で地元静岡に戻る蒔田さんの、お別れ会が開催されました。蒔田さんは、腎臓病を持っていましたが、2005年に単身赴任を強いられました。地元で定期的に通院し検査を受けていましたが、大阪に来てから足が遠のき、今年7月、腎臓病を悪化させ生涯透析が必要と診断されました。蒔田さんは「身体の不調があったらすぐ病院へ」とお別れの言葉を残しましたが、身体を壊してしか戻れないこんな前近代的なやり方許せません。(高倉)
 
金子さん飯野さん地元へ戻せ!
「人権侵害やめよ」の宣伝行動(東京)
目黒のとあるマンション前
 9月6日、東京の目黒駅周辺で「金子恵美子さんと飯野和子さんを一刻も早く地元へ戻せ」と宣伝行動を行いました。NTT東日本の「人権侵害」を告発しながら、首都圏支部の仲間21人や目黒労連の協力を得ながら宣伝カー(5カ所)とチラシ配布(6500枚)を行ないました。飯野さんからは、NTTの社員を大事にしない姿勢に対し街の人たちが、「自転車を止めてまで聞いていてくれた女性がいらっしゃて、とても嬉しかった」と紹介していました。
TOPに戻る
 
NTTリストラ裁判等の日程
各地裁判の日程
 
札幌裁判/札幌高裁
 第12回控訴審:10月7日
 第13回控訴審:11月25日【結審】
東京裁判/最高裁
静岡裁判/静岡高裁
 8月29日【控訴】
大阪裁判/大阪高裁
 2009年1月15日【判決】
松山裁判/高松高裁
 第3回控訴審:12月8日
奥村過労死裁判/札幌高裁
 過失相殺(損害賠償)についてのみ審理
 第2回差戻し審:11月7日
「雇用継続」裁判/大阪地裁
 第8回口頭弁論:12月1日【結審】
「雇用継続」裁判/東京地裁
 第1回弁論準備:10月14日
リストラ裁判へのご支援を!
口座名 郵便振込み
口座番号 10040-74784311
名  義 NTTリストラ裁判全国原告団
TOPに戻る
 
900人が歌声にのせた平和と仲間のきずな
 第53回電通うたごえ祭典IN金沢

TOPに戻る
 「ひとつの空を見上げて」をテーマに、第53回電通のうたごえ祭典が9月20〜21日古都金沢で開催され、延べ900余人の参加で大成功を収めました。
サンディニスタ賛歌を歌う、全国電通労働者合唱団
「ザ・ナッツ」 今年も日本うたごえ祭典へ参加
 
 NTT「構造改革」リストラの嵐に立ち向う労働者の姿を、実に明るくユーモアたっぷりに歌い上げた男性合唱の「ポスティングソング」は大喝采。しなやかに闘いの根っこを広げる女性たちの姿を讃え、荒木栄の「花を送ろう」を全国レディース合唱団が伸びやかに歌い上げました。ゲスト出演をされた太田真季さんに「今年もまた元気をもらった」と言わしめるほどの熱演です。その太田真季さんのステージでは、アフガニスタンの子どもたちを唄った「戦争しか知らないこどもたち」は会場の涙をさそい、歌声にのせた平和と仲間のきずなをともに響かせるすばらしい音楽会となりました。
 
びびるおじさんと燃えるおばさんのジョイントステージ
 
ホールを満員に、が合言葉
北陸のうたごえ合同
 この祭典を支えてくださったみなさん、ありがとうございました。北陸で初めて開催された祭典は、2年近くの話し合いと1年の準備期間を要しました。人権無視のNTTリストラを知らせ、北陸の地から20人近い遠隔地配転者を地元に返させる絶好の機会となることが開催するきっかけになりました。
 また、うたごえ運動を通して、平和と命を大切にする連帯の輪を広げたいとの思いからでした。3月に立ち上げた実行委員会(長:県労連副議長)は、石川や福井のうたごえの仲間の積極的な協力もあり毎月開催してきました。祭典のプログラムでは「北陸連帯」のステージを載せ、うたごえの練習もすすめました。
 石川では月2回の練習、北陸合同の練習は7月から9月と2回行なってきました。事務局は6月からは3人体制で週1〜2回の会議を開き作り上げてきました。参加者を増やそうと事務局を中心にNTTのOBにも支援をいただき民主団体廻りや要請、各種集会での訴え、チラシ配布、新聞折込等を実施しました。終盤に励まされたのは、「大勢の人の前で踊り歌う姿を観てもらおう」と練習している子どもたち「オープニング・つながりステージ」の取り組みの報告でした。なんとしてもホールを満員にが合言葉になりました。
(近松和雄)
 
ドキドキワクワク♪
 「ダニーボーイズ」今回初の参加です
合唱・創作発表で「準推薦」
 今もお呼びがかかる京都・長岡京リストラ合唱団『ダニーボーイズ』。1年前に急きょ創られた合唱団が、なんと今回で3度目のステージ。京都に遠隔地配転を受けた宮本哲志さんは、「富山で30年前に歌いましたが…初めてのようなものです。一年前から練習をはじめ、北陸の仲間と連帯できました」と誇らしげでした。
 
TOPに戻る
 
フクちゃん コウちゃん
  第129回 byけいこ

TOPに戻る
TOPに戻る
 
読者からのお便り

TOPに戻る
「蟹工船」を再読
 福岡・東 泰之
 若い人の間に「蟹工船」ブームと聞いて、書店にいってきました。「話題騒然」という宣伝ポスターと共に本が数十冊平積みされていました。字も大きく読みやすくなっていたので、一冊買いました。若い頃読んで、労働者のたたかいの厳しさ、たくましさに目を奪われたものです。働いている自分の息子や娘にたたかってこそ未来があると言いたい。また、若い人たちが「蟹工船」を読んで立ち上がってほしいと思います。
 
「50歳定年制」もうたくさん
 愛媛・H 美樹
 何時になったら3割カットがなくなるのでしょうか?苦しめられるのは50歳過ぎた職員だけです。早く元に戻して欲しい。
 
友の病に、我が身思う
 大阪・入江政則
 当平野分会では、最近腎炎になり、自宅療養しながら週3回の透析を余儀なくされた方がいます。今の職場への復帰は無理みたいだとの事です。速く回復されることを願いつつ、我が身も腰や膝に爆弾を抱えているので、ひどくならないことを願っています。
 
農作の合間にクイズを
 長野・朝比奈卯一
 NTT東日本は、定年延長をしなかったので、東京地裁への提訴に、加わりました。長野に帰ってきたのは良かったのですが、毎日田畑に出かけているのも大変なので、こうしたパズルやクイズに応募しています。
 
弱者切り捨てにNOを
 広島・清水司朗
 今月、私の職場の派遣社員のひとりが契約満了を理由として、解雇されました。彼は妻子を抱え、次の働き場所も決めることが出来ないまま放り出されました。仲間が生活困窮者になっていくのを黙って見ているしかありません。
 国や社会は、力のないものを見捨ててしまおうとしているように見えます。
 
無念の思い!
 大阪・中川芳美
 「定年退職でなく会社による不当解雇」「65歳まで雇用するという高齢者雇用安定法に違反する会社都合の解雇」とハローワークで仲間たちと「異議申立」をしていたが、却下されました。4ヶ月間のたたかいが終わりました。無念!
 
TOPに戻る