◆ | 通信の公共性と通信主権を守れ 危険なNTT法の廃止・見直し論議 国民利用者の利益損なうNTT法廃止 |
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自民党の「NTTのあり方に関するプロジェクトチーム」は1日、2025年を目途にNTT法の廃止を求める政府への提言をまとめました。 内外の反発をうけて「軍拡財源」や「株式の完全売却」の文言は入りませんでしたが、国民利用者の立場を離れた政治の駆け引きには引き続き注視が必要です。 |
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■完全民営化を 画策するNTT |
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NTTはこの法見直しで政府の株式保有義務が解かれ、株売却による完全民営化を画策しています。 一方、それに反対する勢力は、NTTの公的責務を明記するNTT法の存続を求めて運動を拡げています。 |
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■NTT法は 特別な法律 |
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この問題の核心は、「国民の共有財産」を継承するNTTをNTT法でしっかりと規制するのか、否かです。 周知のとおりNTT法は1985年の民営化時に制定され、99年の分割の際に一定の改定が行われましたが、焦点となっている核心部分は変わっていません。 一方、NTT法を補充する電気通信事業法は、利益拡大を求める競争事業者とNTTの利害調整のもとで、幾度も改定が行われてきました。 両法の決定的な違いは、NTT法がNTTの公共責務(あまねく日本全国における公平かつ安定的な役務提供)を明記したうえで、政府の株式保有義務や外国人・外国法人の株式保有制限(外資規制)を定めるNTTに関する基本法であることです。 |
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■本丸は株式保有義務 の解消 |
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この基本法からの「脱却」を狙うのがNTTのホンネで、その本丸は政府の株式保有義務の解消です。 政府自民党が軍拡財源確保のためにNTT株売却の検討を始めたのを千載一遇のチャンスととらえ、「NTT法不要論」を展開しています。 「外資規制は外為法で十分」、「研究開発普及責務はIOWNに障害」と訴え、機を逃さぬ対応に必死です。 固定電話のユニバーサル責務が解かれるなら、責務者が明示されていないブロードバンドの「ラストリゾート責務(提供義務)を担う覚悟がある」とまで主張しています。 |
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■特殊法人解消で 通信主権にも脅威 |
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政府株が完全売却されればNTTは特殊法人でなくなり、競争他社と同じ民間企業となります。 外資規制は外為法に委ねられ、現行NTT法より規制が緩くなって、通信主権確保に脅威が増すことは間違いありません。 |
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■切り捨てられる 公共サービス |
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NTTは公的責務を明記するNTT法の下でも株主優先・利益追求の経営を強め、利用者サービスの切り捨てを進めてきました。 113故障受付では録音受付に切り替え、対人即応を止めてしまいました。 故障修理も当日修理から翌日以降対応に切り替え、設備保守の協業化(通建会社への委託化)を進めて、技術継承や災害復旧態勢にも影響を及ぼす事態です。 このうえNTT法が廃止されフリーハンドの経営になれば、公共サービスの維持さえ危うくなるのは目に見えています。 |
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■国民の共有財産を 守れ |
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NTT法見直し問題の核心となっている「国民の共有財産」をどう継承していくのか、この課題はとりわけ重要です。 受け継がれてきた資産と技術を守り活かすためにも、NTT法の廃止は許されません。 |
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◆ | 24春闘に向け本音の要求と 生活改善へ大幅賃上げを |
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総務省発表の8月物価指数は前年同月比で3・1%上昇、上昇率は12カ月連続の3%以上となっており、生鮮食品を除く食料品は9・2%と大幅な上昇率を示している。 NTTの2/四半期決算は営業収益が対前年比784億円の増収、営業利益は456億円の減益、当期利益も258億円の減益だが、想定通りの進捗としている。 その一方で当期の剰余金は22年度末決算より46兆862億円増加させており、資産も同様に1兆5047億円増加させている。 しかし、相次ぐ物価高騰に、年末手当の増額等を求めた当方との団体交渉では、「すでに回答をしている。 前年度と同率回答を変えるつもりはない。物価高騰を考えながら回答をしている」「一過性の状況は理解するが、物価安定時も給与改善はしている」「継続的に雇用していくために賃金水準を考えている」と労働者の厳しい生活実態に目を向け、生活改善に寄与しようという姿勢は、NTTグループ会社には一切見られない。 また、NTTグループは、会社に出社せずにリモートで仕事が可能な、「リモートスタンダード組織」を増やしているが、家族帯同や単身赴任で他府県から配転されて来ている者がこの組織に指定された場合、会社は地元に持ち家が無い者には「生活拠点の自由を与えている」として、地元に戻る引っ越し費用を出さず個人負担を強いていることに対し、組合は改善を求めている。 24春闘ではこれらの要求と同時に、生活改善を求める本音のたたかいが必要である。 |
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非正規で働く方⇒ | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
社員はこちら⇒ | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
◆ | 鳴動 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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◆ | 団体交渉報告 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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■ビジネスソリューションズ | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
ビジネスソリューションズ交渉団 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
11月14日、大阪市内でビジネスソリューションズ(BS)と「特別手当」「113センタコラボ受付支援について」等で団体交渉を行いました。 手当見直しに対し (会)「上半期が対前年度比で減収減益となっている」 (組)「22年度の決算は黒字化を達成している、物価高騰が続く中、労働者に還元すべきだ」と手当の見直し増額を求めました。 (組)「台風時にBSのリモサポ労働者をFTのコラボ受付支援させる根拠」の求めに対し (会)「事業法や西日本災害等対策規程に基づく支援体制であり違法・違反はしていない」 (組)「対策規程は社員が基準であり、非正規社員を支援させるのは拡大解釈」であり、中止、見直しを求めました。 |
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■NTTデータ | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
NTTデータ交渉団 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
組合員に対する多年勤続表彰状が本人に手渡されないまま、8年以上倉庫に放置されていたことについて11月17日、NTTデータグループ社と団体交渉を行いました。 (会)懇親会で授与の予定が、本人病休取得で欠席のため感謝状を倉庫に保管し、その後担当者や管理者が失念し放置してしまった。 (組)短時間勤務中で翌日に手渡せたはず。担当者や管理者等全員が失念し、その後倉庫は何度か移動しており発見されなかったのは不自然でハラスメントを意図的に行っていたの ではないか。 (会)当時の配慮不足は認識しています。時宜をとらえてお渡しするべきところ大変申し訳ない。後日、職場で総務担当部長が謝罪を行ない本部長より感謝状を改めて手渡します。 |
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◆ | NTT労働者と仲間の学習交流集会 完全民営化反対国民的運動を |
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「2023年NTTではたらく仲間の電通学習交流集会」が4年ぶりに11月22日、23 日の両日、湯河原で開催されました。 北海道から四国まで31名が参加しました。 |
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■NTTの公共責務 ユニバーサルサービス責務 |
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呼びかけ人を代表して二宮治夫さんから開会のあいさつがあり、続いて通信労組宇佐美俊一委員長が「NTT法廃止による完全民営化に向けた動きと通信労組のたたかい」を報告。 岩ア俊氏が集会での申し合わせと「NTT完全民営化反対・政府株売却に反対する国民の会」(仮称)の結成、結成に至るまで「準備会」を発足させる提案があり、満場の賛同で確認されました。 また、NTT完全民営化反対の国民的規模の運動で跳ね返そうと「湯河原アピール」も採択されました。集会には、宮本岳志衆議院議員もかけつけ国会情勢報告が話されました。 討論では参加者からの積極的な発言を受け、ともにたたかう決意を固めあい散会しました。 |
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■「NTT政府株完全売却・NTT完全民営化」に反対する 湯河原アピール |
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ウクライナやパレスチナにおける破壊と殺戮の惨状は、軍事対軍事の対立では決して平和は守れないことを改めて示しました。 しかしながら、米国の戦争戦略に追従する岸田政権は、憲法違反の敵基地攻撃能力保有を含む大軍拡を邁進しようとしています。 それに呼応する自民党の「NTTのあり方に関するPT」は、こともあろうにNTT株売却による軍拡財源への充当やNTT法の廃止まで検討を行っています。 NTTはこうした動きに対し、この機を待っていたかのようにNTTの完全民営化を主張し、ユニバーサルサービス責務の撤廃をはじめ、事業計画や役員選解任の認可の解除や、社名変更の自由まで求めています。 一方、情報通信審議会「通信政策特別委員会」のヒアリングでは、NTTのユニバーサルサービス責務維持への期待が多く寄せられ、全国消費者団体連絡協議会からはNTT株売却による軍拡財源充当への明確な反対表明が行われています。 NTTの通信設備や資産は、電々公社以来、国民利用者が電信電話債権を負担するなどして構築されてきたもので、いわば「国民の共有財産」です。 1985年の民営化後も、NTT法で「国民生活に不可欠な電話サービスをあまねく公平に安定的に提供する」と定められ、それを担保するために政府の3分の1以上の株式保有が義務付けられています。 また、日本の通信主権を守るため、外資による3分の1以上の株式保有が禁止されています。NTTの歴史的経過や法が定める高い公共性は、まさに国民の「共有財産」としてNTTの存在を決定づけるもので、情報化社会のもとでも変わるものではありません。 こうしたNTTの存在を「破壊」するNTT政府株完全売却やNTT法の廃止に断固反対します。 NTTの「完全民営化」は、情報通信の低廉なサービスの提供、通信主権の確保、情報通信のプライバシーの保護、災害時の情報通信の安心・安全確保などに大きな影響を及ぼします。安心・安全な情報通信サービスは、今日の国民生活に不可欠なものとなっており、その保障として、国によるNTTの一元的管理・運営こそが求められています。 NTTの政府株完全売却・軍拡財源充当反対、通信主権を売り渡すNTT法廃止に断固反対し、平和と生活破壊の岸田政権の策動阻止、通信の利用者サービス向上のためのたたかいにともに立ち上がり、国民的運動を広げることを呼びかけるものです。 |
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2023年11月23日 NTT労働者と仲間の学習交流集会 |
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◆ | フクちゃん コウちゃん 第回 byけいこ |
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◆ | 読者からのお便り | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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