機関紙「通信労組」
「通信労組」第334号(2009年3月5日)

《1面》
国民要求実現 2.13中央集会
NTT総行動 各地で2/23〜2/27
 なくせ貧困、仕事よこせ 守ろう雇用と暮らし
09春闘要求書提出
 NTTは経営方針を改めよ!
新組合員の声 モ〜だまっていられない!!
 
退職再雇用制度とたたかう
鳴動
《2面》
中央委員会(1/31〜2/1 in京都)特集その2
 非正規労働者への働きかけを
東北ブロック 深刻な問題
 人が足りない 声・声・声…
提言
 09春闘は雇用も賃上げも
 大企業は内部留保取り崩せ
またも、残業代未払い2億1700万円
 NTT西子会社 北陸
《3面》
わずか取り崩すだけで雇用も賃上げもできます
 内部留保 株主配当
家庭の事情は無視、和歌山から名古屋へ
 永井さんを地元へ戻せ
独占的地位を利用した営業活動などを問題視
 総務省が行政指導
シリーズ 十人十色 S
 歌とお酒は大きな声で
最近のとりくみ・動き
  2・14シンポジウム 「非正規切り」とたたかう
  トヨタ総行動に1600人 たたかえば道は開かれる
  働く女性の集会・京都 「滑り台社会」への警告
緊急雇用支援ワンコインカンパ運動のお願い
NTTリストラ裁判等の日程
《4面》
核兵器のない世界を
 09年3.1ビキニデー
食の安全から地球温暖化を考える
 3.4職場九条の会(大阪/住吉・平野)
フクちゃん コウちゃん
  第134回 byけいこ
読者からのお便り

《1面》
 
国民要求実現 2.13中央集会
NTT総行動 各地で2/23〜2/27
 なくせ貧困、仕事よこせ 守ろう雇用と暮らし

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国民要求実現2・13中央集会=2・13
 
 09国民春闘は、時代の大きな歴史的転機のもとでたたかわれようとしています。世界的な金融危機は、外需頼みの日本経済に深刻な影響を及ぼし、経済の大混乱と景気後退をひきおこして国民生活を破壊しています。NTT職場においても、雇用が奪われるという深刻な実態が明らかになっています。それに対して、非正規雇用労働者の通信労組加入が進むとともに、偽装請負や雇用止めはやめてほしいと勇気をもって立ち上がる労働者も増えています。そのためにも大企業の巨額な内部留保の一部を活用し、雇用の維持と賃金底上げが重要となっています。
 通信労組は、「雇用も賃上げも」と要求を高く掲げて、労働者・国民を大切にする政治、人間を大切にする社会への転換をめざす09春闘へたたかいはじめています。
 
2・13中央集会
 なくせ貧困、仕事よこせ、守ろう雇用と暮らし、国民要求実現、を掲げて2月13日東京日比谷公園に1万人が集結して早朝宣伝、国会要請、厚労省交渉、内閣府交渉、各省庁前行動、銀座デモを行いました。集会の最後に経団連前で総行動終結集会を開催、怒りの声を経団連に届けました。
 各単産は要求実現へ思い思いのアピールや仮装でデモを盛り上げました。通信労組東京支部作成の「怒りのタコ」は道行く人々の注目を集め、写真撮影の絶好のマトになりました。連日の行動にもかかわらず、通信労組からは40人の参加で集会成功に協力しました。
 
デモに参加する東京支部組合員
 
NTTリストラ東京裁判原告が訴え=2・23渋谷
 
全国各地で要請や集会・宣伝行動で
  NTT総行動2/23〜27
2・26広島地域総行動
 
2・27福岡、飯野さんも合唱
 通信労組は09春闘に向けて、自治体訪問やNTT支店要請、NTTリストラ裁判支援の宣伝行動など全国各地で2月23日から27日の間、要請や集会・宣伝が繰り広げられました。
 首都圏駅頭では、NTTリストラ裁判支援、非正規雇用労働者を対象とした大宣伝行動を行いました。新宿、新橋、池袋、渋谷での駅頭宣伝に、「頼りにしてるよ」との声も。最終日は終結集会として、持株会社への要請行動を行いました。
 26日長野では、長野県労連と信濃町、飯綱町の自治体訪問を行い要請しました。
 応対した町の職員からは、「子どもには、携帯を持ってくるなと言いながら公衆電話の撤去は困る」「住民からは、お年寄りは、携帯は面倒で使えない・使い慣れた公衆電話は撤去されては困る」などの話を聞くことができました。
 26日広島では、広島市の「こども未来局」企画課と保育課へ要請。広島市も、公立保育園の民間委託が提起され、大きな反対運動が始まっています。NTT広島支店への要請行動の後、街頭署名にも参加しました。
 27日福岡では、NTT福岡支店などへ「遠隔地配転者を地元に戻せ」と要請。夜、生熊JMIU委員長と飯野和子(NTTリストラ裁判東京原告)さんを迎え、「支援する会」第7回総会を行い、総勢120人が参加しました。
 
NTTリストラ裁判支援を訴える=2・23新宿
 
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09春闘要求書提出
 NTTは経営方針を改めよ!

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NTT持株会社前で訴える組合員=2・27東京
 通信労組がNTTグループ労働者の生活実態を知るために取り組んだ、「働くみんなの要求アンケート」では、生活実感が「苦しい」との回答は社員で81・5%にのぼり、派遣・契約社員等では73・7%、「成果・業績主義」賃金制度については、「やめるべきだ」の意見が80%を超えて、賃金や評価制度に対する不満が極めて大きいことが示されました。
 通信労組はこうした情勢のもと、1月31日〜2月1日に、京都で第42回中央委員会を開催して09国民春闘要求を決定しました。NTTグループに働く労働者の生活実感と雇用実態のなかから出された要求は、いずれも切実でその実現が待たれるものばかりです。
 通信労組は、2月末NTT各社に対して、これまでの株主優先・役員優遇、労働者収奪の経営方針を改め、NTTグループ労働者の要求を最重点に解決するよう要求書を提出し、各社の誠意ある回答を求めています。
 
ストライキ批准一票投票 3・12スト批准が成功
 09年国民春闘の諸要求実現に向けたストライキ批准一票投票は、95・6%(97・1%昨年)の高率で批准されました。
 スト批准は、賃金の底上げで不況の打開を求める労働者の切実な要求であり、麻生内閣退陣へのうねりの表れです。
 NTTグループ労働者の切実な要求実現をめざし、歴史的転換のなかの09春闘として「3・12全労連・春闘共闘全国統一行動」と呼応して、要求実現へストライキを構えてたたかいます。
 
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新組合員の声 モ〜だまっていられない!!
 退職再雇用制度とたたかう

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兵庫支部
五十嵐淳仁さん
 49歳だった私はのんきと言うか、昨年の9月頃まで退職再雇用の制度について正直、他人事の感覚でした。
 職場の同僚や先輩から、「もう直ぐやなぁー、どうするんや」「NTTに残った方が賃金的に絶対に得やで、但し残る場合は上司や所長、部長、組合からの圧力があって大変やで」など、NTTに残ろうとされた方達の経験談やアドバイスを受けようと真剣に考える様になりました。先輩に相談し、通信労組の方から話を伺う場を作って頂き、私の家庭環境、経済的な事などとても親身になって話を聞いて頂きました。
 そして、勇気付けられ通信労組の仲間と一緒にこの退職再雇用の制度に反対し共にたたかって行こうと思い通信労組に加入させて頂きました。
あなたも通信労組へ
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鳴動

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麻生自公政権は、まもなく終焉を迎えようとしています。それは、本人の「資質」もさることながら、前身の小泉某の延長線上にあることがその時期を速めています。「奇人・変人」は「自民党をぶっ潰す」として登場し、悪政の限りを尽くし、「構造改革」と称して、働く労働者と国民を虐めに虐め抜き、1000万人を超えるワーキングプアを生み出しました▼「規制緩和」などと聞こえのよい表現で国民をだまして、「衆議院の3分2をとった」と豪語しました。「かんぽの宿」騒動はその一例で、極々一部の輩に「富」を集中させようとする以外のなにものでもなかったのです。「後期高齢者医療制度」を強行したのも、NTTの構造改革即ち「退職・賃下げ再雇用制度」導入の大本も小泉内閣です▼その結果、一昨年の参議院選で自民党は大敗。国民を馬鹿にしたことへの「しっぺ返し」であり当然のことです▼未来永劫国民を「騙し」続けられるものではありません。今年は私たち国民の力で、彼の公言どおり「自民党をぶっ潰す」年にしようではありませんか。それが社会の流れです。「△は、やがてその歴史的役割を終えて、○にとって替わる」。麻生自公政権しかり、自民党しかり、資本主義社会しかりです。(志)
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《2面》
 
中央委員会(1/31〜2/1 in京都)特集その2
 非正規労働者への働きかけを

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特別講演「非正規問題と解決策」 相談できる環境を
地域労組おおさか
平 佳子書記長
 大阪労連の相談センターの中で非正規労働者の組織化の中から地域労組の必要性を痛感し、その言いだしっぺがそのまま地域労組の役員となりました。
 非正規問題は昨年の「年越し派遣村」でご存知のようにマスコミも取り上げざるを得ないような深刻な状況です。私も1月4日に参加してその厳しい状況を目の当りにしました。大阪でも便利宿泊施設に千人の人が集まりました。
 今、全労連や大阪労働センターにはインターネットやメールで2000件もの相談があります。誰でも気軽に相談できる環境が必要です。
 労働相談の特徴には30人未満の中小企業の相談が多いのです。最近の世相なのか賃金遅配、連鎖倒産のあおりを受けて解雇の心構えがないまま放りだされています。
 トヨタ式解雇の例では、ある固まりを解雇し、その反応を見て、固まりを広げるという事例。いい加減な社長、解雇の理由も示さぬ場合は法的に訴えています。非正規の社員は働く権利も知らされないまま派遣切りにあっています。
 今後の展望として、非正規の組織化から産別組合へ変化。企業別組合から地域支部への個人加盟労組へ。労働協約の地域的一般拘束力の活用(労組法18条)などを課題としています。
 
来賓あいさつ 勝って兜の緒をしめよ
弁護士 河村武信さん
 1月15日の大阪高裁判決についてはうれしく思っています。原告のみなさんが、たたかいに立ち上がることがなかったら今日のNTT企業の悪を暴露し、労働者の権利が尊いことが明らかにされていく機会はなかったと思います。しかし裁判所はあの11万人リストラの必要性を真正面から肯定しています。だから第一次の配転については、業務上の必要性があったという判断をして、4人のみなさんについては、請求を棄却するとなっているのです。昨年10月31日に中央労働委員会が団体交渉拒否にあたるという判断をしたあの命令にNTT西日本は、行政委員会に取り消しの裁判を行いました。主体的に裁判に参加して、7条3項の支配介入についても争ってもらいたいと考えています。4人の一審原告の請求を認めなかったことにもこのまま引き下がることはできません。勝って兜の緒をしめるということを忘れたらとんでもない事態が起こると申し上げて挨拶とします。
 
特別発言 人として普通に扱え
淀川コンシューマ
平田賢治さん
 私の職場はコンシューマ部門で13人の非正規社員が働いています。
 非正規社員の光回線の販売目標は3ヵ月に40件です。目標を達成しなければ契約更新はありません。
 派遣社員として8年働いてきました。しかし何年かかっても賃金は上がりません。そこで「仲間とつるまにゃあかん」と痛感し、組合に加入させていただきました。そしてつるむ仲間を捜していました。組合に加入すると解雇の恐れがありますが、自分が先頭に立たねば何も始まらんと「いってまえ」と責任者になりました。
 私たちの要求はささやかで「人として普通に扱ってもらいたい。そしてNTTに聞いてもらいたい。人は動かすもんでなく、動くもんや。心で動いてもらうのが大事」という事です。
 
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東北ブロック 深刻な問題
 人が足りない 声・声・声…

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山形・若い人がいない職場
 今MEの職場は、若い人がまったく入社していません。平均年齢は50代半ば。60歳越えの契約社員は労働条件が社員と差があります。モチベーションもあがらず辞める人が多くなりました。人の補充が無いので、60歳の社員には「辞めずに契約社員で働いて」と、個人面談で会社が強調しています。
 
岩手・広域集約で退職へ
 県内3つあったサービスセンタが盛岡に集約され、多くの社員が通勤出来なくなり単身赴任がはじまりました。60歳越えの契約社員の賃金では別居生活は厳しいものがあります。おのずと退職を選択せざるをえない状況で、社員の反発が多いと、会社は退職者の数に合わせて仕事を残しておくやり方です。しかし、人も業務も盛岡にシフトが進んでいるなかで、これも過渡期で「仙台に集約されるかもしれない」と職場には不安もあります。
 
新潟・60歳越え契約社員の退職で要員補充が深刻
 団塊の世代の多い県域会社の労働条件が悪化しています。法人営業部では60歳越えの契約社員が年々増えて続け、しかも、勤続44年の「厚生年金の長期加入者特例」で満額支給となれば辞めることになり、職場には後補充が無く人手不足の状態です。会社は、「辞めないで頑張って欲しい」と引き止めるのですが、業務やノルマに対する要員補充が深刻です。
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提言
 09春闘は雇用も賃上げも
 大企業は内部留保取り崩せ

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 アメリカ発の金融危機で外需頼みの日本経済は大混乱と景気後退を引き起こし国民生活を破壊しています。しかし、日本の政府、財界・大企業は、それでも利益優先の経営に固執し、この危機を労働者と国民犠牲で乗り切ろうとしています。今、急速に広がっている非正規雇用労働者の大量解雇や新規採用の抑制、下請け整理などのリストラはかえって消費や地域経済を疲弊させ、さらに格差を拡大して新たな貧困をつくりだします。この間の非正規雇用労働者の労組結成によるたたかいや昨年末からの「派遣村」への支援の広がりは、「構造改革」路線のもとで苦しむ労働者・国民の反撃であり大企業の横暴に対するたたかいが時代を動かし始めたことを示しています。
 政府も大企業の内部留保取崩を促し、マスコミの論調も大企業の身勝手さを批判し始めています。内需拡大こそ日本経済にとって必要不可欠なのです。
 通信労組は、2月末までに一律3万5000円の賃金引上げ、非正規雇用労働者の時給250円引き上げ、地域子会社賃金水準および諸手当額のNTT準拠、60歳超え契約社員の時給1500円に引き上げを始め「50歳退職・賃下げ再雇用」制度の廃止等、141項目に渡る「09国民春闘要求書」を各NTTグループ各社に提出しました。
 NTTグループの内部留保は8兆8352億円と膨大。わずか1.3%を取り崩すだけで実現可能です。グループ各社は、「個社のものではない」「将来の経営のために崩せない」と言いますが、02年の11万人リストラ強行前後2年間で、海外投資失敗による特別損失2兆円とともに退職給付引当金の減で内部留保をグループ全体で1兆5000億円取り崩しました。「百年に一度の危機」ならば、今がその時。国民生活が豊かになってこそ企業も繁栄します。要求実現へ確信を持って09春闘をたたかい抜きましょう。
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またも、残業代未払い2億1700万円
 NTT西子会社 北陸

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北日本新聞で報道=2・23
 北陸の各職場の朝礼で、報道(2月23日)は事実であることを職員に周知しました。
 通信労組北陸支部は団体交渉でサービス残業根絶の対策を求めておりました。しかし、会社(NTT西―北陸)は事実を隠し「会社の責任で対応する」とする無責任な回答をしていました。
 昨年のNTT西―中国に続き、労働基準監督署からの是正勧告は、サービス残業に対するNTTの企業体質が問われることになりました。
 会社が、退職者を含む正社員約900人に対し、06年10月〜08年8月の残業代約2億1700万円を支払っていませんでした。
 富山労働基準監督署から是正勧告を受けて実施した社内調査で判明したもので、会社は2月20日、すでに未払い賃金全額を社員らに支給していました。しかし、派遣社員やパート従業員についても調査を進めており、未払い額はさらに増える見込です。
 会社は「法令違反は事実で、重大に受け止めている。意図的ではない」としていますが、会社のサービス残業に対する無責任な対応が問われています。
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《3面》
 
わずか取り崩すだけで雇用も賃上げもできます
 内部留保 株主配当

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 「いっしょうけんめい働いてきたのに、頑張ればずっと働けると言っていたのに『雇い止め』と言われた」、とくやしそうに涙をぬぐいます。2月末に、派遣社員の女性が通信労組に加入してきました。彼女は子どもを抱え事情があって働かないと生活ができません。職場でダントツに仕事をこなしてきたと言います。3月末の契約切れに、「内部留保を労働者に還元し雇用を守れ」の世論に背を向けるやり方です。
 NTTグループでは、労働者の賃金を低く抑え、そして非正規雇用労働者に置き換えてきました。人間を使い捨てにする非正規労働者の解雇や雇い止めで作り上げたNTTグループ連結決算は、これまで莫大な利益を上げてきました。このうち、巨大な内部留保として貯めこみ、07年度末で、8兆8352億円、さらに自社株買いと株主への「おもいやり配当」だけで、02年度から07年度の合計は、2兆1282億円に達しています。
 「ため込んだお金の一部」「株主への思いやりより労働者に」という声があたり前で、売却可能な有価証券や自己株式など、その一部を雇用に回すならば3月末でのグループ労働者の雇い止めもなく、賃上げも可能です。
 「思いやるのは労働者へ」を合言葉に要求実現へ共にたたかいましょう。
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家庭の事情は無視、和歌山から名古屋へ
 永井さんを地元へ戻せ

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トヨタ総行動で訴える永井さん
2・11愛知(写真中央)
 NTT西日本は、昨年10月、50歳で退職再雇用に応じなかった社員に対し、またもや見せしめ配転を強行しました。
 社員の意向はもとより、育児や介護の事情まで、無視して、家庭生活を破壊するやり方は、育児介護休業法の精神からしても決して許されるものではありません。
 とりわけ、和歌山県田辺市に自宅がある永井康弘さんの場合は深刻です。
 永井さんは、看護師で病院勤務の妻と小学5年生の娘さんと暮らしていましたが、一昨年4月に大阪へ配属され、単身赴任を余儀なくされました。妻の交代勤務を調整して娘さんが夜1人にならないように、永井さんが週末に和歌山に帰宅していました。NTT西日本は、そうした事情を無視して、さらに名古屋への配転を命じました。
 永井さんは新大阪に自前でアパートを借り、新幹線で名古屋に通勤し、週末に和歌山へ帰宅する厳しい生活をしていますが、家庭を守るための精神的、経済的負担は大きく、妻が仕事を辞めるか、永井さんが辞めるか、深刻な事態に追い込まれています。
 NTTリストラ反対闘争愛知支援共闘会は、永井さんを名古屋から、自宅から通勤可能な勤務地への再配置を求め、緊急署名を取り組んでいます。ご支援ご協力をお願いいたします。
 
愛知支部ホームページ(署名)
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独占的地位を利用した営業活動などを問題視
 総務省が行政指導

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 総務省は2月25日、「競争セーフガード制度の運用に関するガイドライン」に基づき、NTT東西に対して行政指導を行いました。
 総務省が改善を要請した事項として、(1)116番に移転を申し込んだユーザーに対し、要望もないのにフレッツ光の営業活動を実施しないように周知・徹底し、その状況を報告すること(2)映像配信サービス「フレッツ・テレビ」が、NTT東による放送サービスとユーザーに誤解を与えないように、周知・徹底し、その状況を報告すること(3)NTT東西の役員が県域子会社の役員を兼務している状況を報告すること、の3点です。
 07年度の検証結果に基づいた行政指導でも要請していたもので、「NTTグループの実質的な一体経営を防止する観点から、グループ会社間の役員の人事異動を禁止すべき」という要望などは競合事業者から出ていました。
 NTT東西はこれらの点について3月31日までに総務省に報告する必要があります。
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シリーズ 十人十色 S
 歌とお酒は大きな声で

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開発良雅さん
コンサートで歌う開発さん
(左側が開発さんです)
神奈川県支部
グローエコー合唱団創設
譴責処分撤回へ奮闘
 横浜の機械課採用で、新ノードまでの維持メンテをしてきました。「構造改革」でME東京本社のグロービルに強制配転。ここでグローエコー合唱団創設に参加し、昼休みの練習が近所から注目され、自ら作詞した歌の独唱もしてきました。05年4月に、コンシューマ神奈川センタに配転。東京、神奈川で支部機関紙編集長を、NTTリストラ東京裁判の支援共闘会議の担当者としても活躍。頼まれるといやとは言えない性格と、引き受けた以上は粘り強く任務をこなすタイプです。
 昨年10月、「市民の要請団を無断で入室させ業務妨害をした」として譴責処分をうけました。以来、毎月「利用者の声を聞け」「不当処分を撤回しろ」と門前宣伝。地域住民の支援の輪が広がっています。お酒が好きで、飲むと普段から大きな声がさらに大きくなりますが、銘酊はしません。定年退職を前に、足腰を鍛え、さらなる活動や仕事に備えています。
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最近のとりくみ・動き

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2・14シンポジウム 「非正規切り」とたたかう
パネラーの生熊全労連副議長(左) 2・14
 「非正規切り」とたたかうシンポジウム(2月14日、自由法曹団・学習協主催)。パネラーの生熊全労連副議長は、「あの派遣村の成果から今、労働組合に入ってたたかう労働者が増え出している」、山下よしき参議院議員は「偽装請負期間と派遣期間の通算3年で社員としての雇用が認定、国会で明らかになった」、鷲見弁護士は、「整理解雇も労働局に申告してたたかうべきだ」と力強く発言。参加者(117人)からも確信に満ち溢れた発言が相次ぎました。
 
トヨタ総行動に1600人 たたかえば道は開かれる
トヨタ総行動に参加した組合員 2・11
 2月11日、第30回「トヨタ総行動」に東海地域だけでなく、全国から1600人(愛知支部も10人)の労働者が参加し大きな集会になりました。集会では「企業が安易に労働者を切り捨ててきたが、労働組合を創ってたたかえば道は開かれる」と解雇撤回を勝ち取った報告もあり、トヨタ本社までデモ行進を行うなど、盛り上がった集会になりました。
 この日、「永井さんを大阪に戻せ」の宣伝と署名を取り組み、200筆を越す署名が集まりました。
 
働く女性の集会・京都 「滑り台社会」への警告
 
湯浅さんの記念講演 2・22京都
 働く女性の集会が22日に京都市内で開催されました。「年越派遣村」村長の湯浅誠さんが記念講演。95年から野宿問題に取り組んできた湯浅さんは、「次から次へ貧困に落ちてくる。貧困が積み上がる様に増えてきた。今の社会は、少しつまずくとスルット落ちてしまう『滑り台社会』」と述べ、貧困の拡大は、労働市場に影響を及ぼし、貧困に落ちれば@高齢の家族の元へA自殺B犯罪CホームレスDノーと言えない労働者へ、そんな選択だけになると警告しました。
 
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緊急雇用支援ワンコインカンパ運動のお願い

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 全労連は雇用破壊攻撃に対して、大企業の社会的責任の追及と雇用確保のたたかいを強化するために「緊急雇用闘争支援・ワンコインカンパ運動」を呼びかけています。通信労組は、この提起を積極的に受けとめ、全組合員の支援・連帯をこめたカンパを訴えます。
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NTTリストラ裁判等の日程

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各地裁判の日程
 
札幌裁判/札幌高裁
 3月26日13:10【判決】
東京裁判/最高裁
静岡裁判/東京高裁
 第2回控訴審:5月27日
大阪裁判/最高裁
松山裁判/高松高裁
 第5回控訴審:5月18日
奥村過労死裁判/最高裁
西「雇用継続」裁判/大阪地裁
 2009年3月25日13:10〜【判決】
東「雇用継続」裁判/東京地裁
 弁論準備:3月25日
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《4面》
 
核兵器のない世界を
 09年3.1ビキニデー

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久保山愛吉さんの遺影を先頭に行進=3・1静岡
 
デモに参加する労働者たち=3・1静岡
 2月27日に3・1ビキニデー日本原水協全国集会・国際交流フォーラムから28日の全体集会・分科会そして、今日、3月1日の墓前祭とビキニデー集会と続きました。静岡支部からは田中委員長が要員として参加し、OBさんも年金者組合、平和委員会などそれぞれの団体から参加してビキニデーの成功に奮闘しました。
 年々参加者が増えて来ていましたが、アメリカ発の金融危機に端を発した、派遣切り・期間工の打ち切り、リストラなどの雇用破壊と共に、日本への原船配備、ソマリヤ沖の海賊対策に自衛隊派遣、さらにアフガンと平和に対する脅威も増す中、今年はとりわけ多くの参加がありました。
 墓前祭へは、曇り空で少し肌寒い中を「原水爆の被害者は、わたしを最後にしてほしい…」と訴えて亡くなった第五福竜丸元無線長の久保山愛吉さんの遺影を先頭に、参加者は全国各地・団体の旗を高く掲げて、核兵器廃絶と平和への願いを沿道に訴えながら行進しました。
 午後からのビキニデー集会も会場に入れない人で溢れていました。(静岡発)
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食の安全から地球温暖化を考える
 3.4職場九条の会(大阪/住吉・平野)

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藤永のぶよさんが講演=3・4大阪
 3月4日大阪でNTT職場九条の会(住吉・平野)合同で、「食・環境と平和・憲法」と題した講演会を開催しました。食の安全、地球温暖化、平和との関連で藤永のぶよさんの講師で、両職場などから35人が参加しました。
 昨年、戦争をしない国の映画を協力して取り組むことで、今回の開催になりました。参加者からは写真と統計を使いながら、ユニークな視点でおもしろかったと感想が寄せられました。
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フクちゃん コウちゃん
  第134回 byけいこ

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読者からのお便り

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政治を変えなければ…
 大阪・八木雅春
 不況の波はますます大波になってあちこちで解雇、倒産、生活苦にと庶民は悲鳴をあげています。自民か民主かの政権争いで解決するわけがありません。マスコミの報道に腹立ちが募ります。底辺の生活の状態は、厳しすぎます。社会保障と最低生活の底上げのできる政治に変えなければと思うのです。
 
反省なく繰返す違法
 広島・清水司朗
 NTT西日本は一昨年、NTT西日本−中国に労働基準監督署が立ち入り調査に入って違法残業の指摘を受け反省していたはずなのに、NTT西日本−北陸の金沢市の本社、福井事業部の未払いが労働基準監督署に改めて指摘されたということが報道されました。最近コンプライアンスについての社員のアンケートがとられましたが、違法行為に手を染めるのは経営の立場にある人ばかりのようです。
 
昔の職場懐かしく
 北海道・松本健一
 46年勤めた職場も残り少なくなりました。昔は会社に愛着がありましたが、だんだん嫌いになるようになりました。昔のように皆仲良く楽しい職場に戻らないものでしょうか。
 
共に頑張りましょう
 三重・松本年子
 いつも楽しく読ませてもらっています。私は、近くの郵便局コールセンターに勤務しています。民営化後、1年が経ちましたが、これからが大変です。新規の職場で仲間づくり、職場改善など、NTT時代を思い出し楽しくやっています。どうか身体に気をつけながら、全国の労働者を励まし続けて下さい。
 
御支援に感謝!
 群馬・深沢尚伊
 私は、NTT職員ではないのですが、知り合いから購読を勧められて支援のつもりで長く愛読しています。新年号で初めて知りました。NTT労組というのが別にあるのですね。労働組合にもいろいろあるとは知っていますが、組合を選ぶにも真実を見抜く目を持たないといけないのですね。
 
若い正社員の雇用を
 愛媛・檜垣美樹
 NTTもいつまでも老人にばっかり頼らないで
早く若い新入社員を入れて活性化した方がいいと思います。
 
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