機関紙「通信労組」
「通信労組」第333号(2009年2月5日)

《1面》
大阪高裁 大勝利判決
 遠隔地配転は違法 NTTは判決を基に
 「50歳退職・再雇用制度」を廃止せよ
不当な「慰謝料大幅減額」の判決
 奥村過労死裁判差し戻し審
新組合員の声 モ〜だまっていられない!!
 
理不尽な会社を変えたい
鳴動
《2−3面》
第42回通信労組中央委員会
       (1月31日〜2月1日in京都)

 まもろう雇用と生活 なくそう貧困と格差
 いかそう憲法 きずこう平和
 とめようNTTリストラ、めざそう信頼・安心の情報通信
NTTリストラ裁判等の日程
《4面》
いろんな支部でホッとなとりくみ
 谷中七福神巡りツアー出発!(東京支部)
 豆腐作りレクレーション(長野支部)
106人の参加で大盛況
 金子・飯野さんを励ます学習激励集会 08.12.21
フクちゃん コウちゃん
  第133回 byけいこ
読者からのお便り

《1面》
 
大阪高裁 大勝利判決
 遠隔地配転は違法 NTTは判決を基に
「50歳退職・再雇用制度」を廃止せよ

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1・15大阪高裁の勝利に喜ぶ組合員たち
 
 2002年に行われたNTT「構造改革」リストラで、「退職・再雇用」に応じなかった労働者に対して行われた報復・見せしめの遠隔地配転の違法性を問う控訴審判決が1月15日、大阪高裁でありました。渡辺安一裁判長は、「配転命令には業務上の必要性は認められない」として、原告3人のみの賠償を命じた一審判決を変更し、17人の配転を違法と認めNTT西日本に総額900万円の支払いを命じました。
 
退職・再雇用制度は不当
 そもそも、51歳以上の労働者に賃金3割カットの「退職・再雇用」を「選択」させるという手法そのものが不法・不当ですが、そうしたリストラ施策に従わなかったことを理由に、業務の必要もないのに遠隔地配転して見せしめとするなどは到底許されません。
 原告らは未経験の営業職などに配置換えされ、親の介護や本人の健康問題、家庭の事情も配慮されず、単身赴任や新幹線通勤までさせられました。
 
配転に業務上の必要性なし
 判決は、近畿圏から名古屋への長時間の新幹線通勤や単身赴任をともなう配転について「そのような負担を負わせてまで従業員を配転しなければならないほどの業務上の必要性を認めることはできない」と断じ、長時間の通勤による「肉体的・精神的負担、自宅で過ごし余暇や地域活動にあてる自由時間の減少」と、単身赴任による「精神的ストレス、日常生活のための自由時間の減少、二重生活および帰省の必要による経済的負担」を「共通の不利益」と認め、原告が受けた肉体的・精神的ストレスは軽視できないものであるとしました。
 しかし、九州や中国、四国などから関西圏へ配転された原告4人について判決は、会社が当初から原告らに大口ソリューション営業を担当するスキルを身につけることまで期待していなかったことを認めながらも、控訴を棄却しました。
 
たたかってこそ労働者
報告集会で発言する原告たち
 今後のたたかいに更なるご支援をお願いいたします。この日の夜に開かれた報告集会は、160人の熱気に包まれました。
 大阪支援共闘会議の服部信一郎事務局長は「偉大なたたかい」だったと裁判闘争を評価し、「今日の判決は単に労働事件の判決ではなく、日本の社会と政治を変える重い意味を持つものだ」と指摘しました。
 原告団長の田井活夫さんは、足かけ8年にもなる思いを次のように語り「名古屋へ配転された組合員が1人も欠けることなく原告になったことがきょうの勝利の土台になった。大企業NTTがNTT労組を巻き込めば何でもやれるんだと、それが企業の倫理。この前の中央労働委員会の決定、そして本日判決となってくつがえった。まだ『退職・再雇用』制度は続いている。これをなくすことが運動の原点。最後まで皆さんと一緒にたたかって行く」決意とお礼を述べました。
 
「構造改革」の破綻を示す
弁護士 河村武信
 去る1月15日、大阪高裁は通信労組組合員らに対し、勝利判決を言渡し、NTTに対し、総額900万円の損害賠償(慰謝料)の支払いを命じた。この判決は、地裁判決を質的にも量的にも変更した画期的な勝利判決といえる。
 判決は、第一に、NTTの構造改革を進める過程で、大阪から名古屋へと組織的、且つ大量の配置転換を命じたことについて、配転させる業務上の必要性はないと判断した。一体、何を目的とした配転だったのか。これは、通信労組に対する害意、退職して劣悪な労働条件でOS会社に再雇用されるという労働力再配置に従順に従わない者に対する報復である。
 第二に「新幹線通勤」や、単身赴任を強いられた名古屋配転について、肉体的、精神的、経済的負担、自宅で過ごし、余暇や地域活動に充てる自由時間の減少、睡眠時間の減少、単身赴任に伴う精神的ストレス、二重生活、帰省の必要による経済的負担を、これらに共通する不利益としてとらえ、一人当り40万円の慰謝料を認め、個別的に両親の介護を要する者や、糖尿病の持病のある者等について、一定額を加算した。一応、再配転により、元職場に近い職場に戻された上に、損害賠償を命じたことは積極的に評価される。
 NTTは通信労組との間で、構造改革をめぐるまともな団体交渉を拒否して、非人間的な残酷な配転を命じた。中労委は団交拒否を断罪し、高等裁判所は非人間的な配転を断罪した。NTTが人間らしい働かせ方を実現するべく、社会的責任を改めて自覚して、紛争の抜本的解決をはかるべきである。
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不当な「慰謝料大幅減額」の判決
 奥村過労死裁判差し戻し審

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報告集会での弁護団発言
 1月30日、奥村過労死裁判・差し戻し(過失相殺)審で札幌高裁は、「奥村さんの死亡は、基礎疾患の存在が原因の大半を占め、長期間にわたる出張の連続により、疲労の回復が不十分となり、基礎疾患を自然的経過を超えて憎悪させた」もので、NTT東日本の責任について「死亡原因の30%が相当」とする不当な判決を下しました。これは、奥村さんの死亡原因が「雇用形態選択と異動に対するストレス」及び「長期の宿泊を伴う研修による精神的・身体的ストレス」にあると認定した二審の判断を大幅に変更し、利潤追求のためにNTT東日本が強行した労働者に一方的に不利益を強いたリストラを免罪するもので、二重三重に不当な判決です。
  
命の重み削られた
   これまでの6年間は長い道のりでした。今日は希望を持って法廷に入りましたが、判決を聞いて、命の重みをこんなにまで削られてしまったのかと悔しい思いでいっぱいです。
 これまで支援していただいた皆さん、有難うございました。
奥村節子
 
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新組合員の声 モ〜だまっていられない!!
 理不尽な会社を変えたい

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大阪支部
博多雅一さん
 「退職・再雇用」に到底納得できずにいた時、機関紙でアンダー50懇談会を知り参加して、「雇用継続」を選択する決定的なものとなりました。
 NTTに入社した理由は、あまねく公平で平等な事業を展開し、大勢の人々の役に立てると思ったからでした。またそれなりの年齢に達した時には賃金も約束されていたので、真剣に業務に取り組んで来ました。
 「構造改革」以降会社は、利潤追求と、賃下げを強行し、合理化と称しながら顧客に対してサービスの低下は著しく、日々苦情を耳にしない日はありません。
 これ以上、会社に不合理で理不尽な行動をさせないためにも、労働者は一致団結し、共にたたかっていかなければならないと思い加入しました。
あなたも通信労組へ
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鳴動

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 「赤字だと?黒字の金はどこ行った」新聞投稿の川柳が告発しています。儲けは大企業が独り占め、痛みは労働者に、という余りにも身勝手な企業経営への批判です▼黙ってはいられない理不尽な非正規雇用労働者への大量解雇に「おかしい」と声をあげ、たたかいに立ちあがる労働者が相次ぎ、その支援の輪が急速に広がっています。潮目も変わってきました。派遣村に集まった野党・労働団体などを代表して、全労連事務局長が団結ガンバローを行っています。人間らしく生き働く社会への転換期です、貧困・生活危機突破の国民大運動の出番です▼通信労組が取り組んだ09春闘「要求アンケート」に非正規雇用労働者からも多くの声。生活が「苦しい」は8割以上、「仕事がなくなる」不安や「賃金が安い」不満が示されています。底冷えのする古都・京都に、全国から職場要求を携えて集い、活発な討論で09春闘方針を決定しました。いよいよ出番です▼まもろう雇用と生活、なくそう貧困と格差。いかそう憲法きずこう平和。とめようNTTリストラ、めざそう信頼・安心の情報通信、を掲げて。梅の花もあちらこちらで咲き始めています。要求実現の大輪の花を咲かそうではありませんか。(錠)
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《2−3面》
 
第42回通信労組中央委員会(1月31日〜2月1日in京都)
 まもろう雇用と生活 なくそう貧困と格差
 いかそう憲法 きずこう平和
 とめようNTTリストラ、めざそう信頼・安心の情報通信

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正規社員は月給3.5万円 非正規は時給250円upを
 通信労組は1月31日から2月1日、京都で中央委員会を開催し、春闘方針を全員一致で決めました。この間、全国で取り組まれた春闘要求の基本となる春闘アンケートの結果、生活実感がますます苦しくなったという8割近い回答を受け、賃上げ3・5万円(非正規雇用労働者の時給250円)の要求を決定しました。
 
方針を説明する山田執行委員長
 
委員長あいさつ(要旨)
経済の仕組みをかえるチャンス
 中央委員会は、09春闘を迎えるに当たって、アメリカ発の金融危機が日本経済を直撃し、いっそうの危機が進行している中で、いすゞやキヤノン、トヨタなどの大企業で働く「非正規雇用労働者」が労働組合を結成し、「非正規・派遣切り」に対して、たたかいを開始したことです。また「年越し派遣村」がマスコミの注目も集めて、政府・厚労省、地方自治体を動かし、少なからずその役割を果たさせる方向に大きな力を発揮したことなど、激変する情勢と新たな発展の可能性を共有することと併せて、たたかいの意思統一をはかることが最大の任務です。
 さて、「奥村過労死裁判」差戻審の判決が下されました。結果として、本人の基礎的疾患、これが死亡に対する基本的な原因だ、それでいけば、7割減が相当である、として慰謝料を削減する判決を下しました。しかし、中労委命令では、少数といえども、企業に併存する労働組合が複数ある場合の「不当労働行為」について立場を明確にした画期的な判断でしたし、大阪高裁判決についても、原告が地元に帰っているもとで、慰謝料を払うというのは極めて稀で、新しい境地をまた開きました。このことに最大の確信を持つべきところです。
 09春闘は、これ以上の雇い止めをストップさせ、「大企業は社会的責任を果たせ、内部留保を使って雇用を守れ」という世論を大きくし、経済の仕組みの転換を図れという世論が生まれる絶好のチャンスにしたいと思っています。

来賓あいさつ(要旨)
切り開いてきた局面に確信を
全労連幹事 大西玲子氏
 09年春闘本番を迎えて日本経済の危機が一層が進行しています。私たちが切り開いてきた局面に確信を持ち、意気高くたたかいを発展させるため全労連もみなさんとともに奮闘したいと思います。
 年末に解雇され、住まいを奪われた労働者の実態が明るみになりました。こうした衆知に手をこまねいて見ていた政府・大企業の責任は重大です。政治災害と言われるこうした事態に同情した多くの都民・市民が派遣村に集まりました。多くの人が労働組合を頼り、全労連に結集しています。
 
人間らしく働き生きられる社会へ
京都総評議長 岩橋祐治氏
 「北陸からの遠隔地配転の仲間を元に戻す会」の議長として、大阪高裁判決を武器に京都でも一層がんばる決意をしております。府労委の委員に私どもの吉岡勝さんが任命されました。「50歳退職をなくすたたかい」もどんなに困難でも正義と道理あるたたかいは、勝つと確信しています。
 この間、励まされているのは非正規労働者のみなさんがたたかいに立ち上がっていることです。人間らしく働くことができる職場、人間らしく生きることができる社会をめざしてがんばっていきたいと思います。
 

労働条件の維持・向上をめざす(要求活動)
春闘要求アンケート
秋田 斉藤信勝さん
 内部留保について解りやすい訴えのできる具体的な、何%崩せばこれくらいのことができるなど解説をお願いしたい。
 
岩手 晴山俊孝さん
 組合員は職場だけではなく通建などグループ会社や清掃労働者からのアンケート集約もあり拡げています。特に清掃労働者の賃金実態の劣悪さが分かりました。
 
短特社員
宮城 小原勝さん
 元短特社員は、スタート時点(2002年)から資格賃金が低く抑えられており、毎月の賃金格差のみならず、退職金の累積額にも反映してきます。
 せめて「同年代の社員レベルまで引き上げる」は、切実な要求です。
 
契約社員はつらいよ
京都 文字勇雄さん
 契約社員の実体験からの取り組みを記事にして機関紙で連載を続け、賃金や退職金の税金はどうなるか等、シリーズ化し好評です。
 
孤立させる包囲網をひろげるたたかい
NTT総行動の取り組み
千葉 横山幹夫さん
 「なくせ貧困地域総行動」の取り組みの一環として、千葉労連・千葉県争議団の支援を受けながら、国民の情報通信の公共性をまもることやNTTとの全ての争議解決を図ること、等8項目にわたる要請を行いました。(四国、福岡)
 
地域からの包囲
岐阜 小林基幸さん
 「国民のための情報通信を守りNTTリストラに反対する岐阜県民の会」から、日本科学者会議学術研究集会に参加し「NTTリストラ」について、20分間の発表で「NTTは職場内のたたかいだけでは少しも恐れていません。地域から包囲されることをとても恐れています」と訴えました。
 
企業の社会的責任に向けて(リストラ反対闘争)
大阪 宮崎正光さん
 大阪支部は最高裁での勝利に向けて、引き続き全力を挙げて取り組むとともに、大阪地裁前宣伝を毎月、第一月曜には大阪争議団共闘とともに取り組みをおこない、さらに、昨年から新たに、NTTを社会的に包囲する「11の日」街頭宣伝を、各分会で工夫し取り組みを強めています。
 
東京 高杉辰雄さん
 東京地裁、東京高裁の不当判決を最高裁で覆させて勝利させるために、まずは、最高裁に弁論を開かせることが絶対の条件として捉え、そのための取り組みを強めています。毎月の最高裁要請、1の日宣伝(新宿駅西口)には支部として必ず参加し、要請署名なども積極的に行い制度反対のたたかいに大いに貢献しています。
 
遠隔地配転者を戻す
愛知 飯田栄さん
 愛知には、名古屋PT(天白ビル)があり、会社のいう満了型社員の見せしめ職場になっており、多くの遠隔地配転者が居ます。とくに大阪から強制配転された「永井さん」愛知支部は早急に地元に帰す運動を始めました。
 天白ビルの地元駅(原駅)での宣伝と一の日行動で(金山駅)で訴える活動を展開しています。(京都)
 
雇用不安の広がり 集約・拡大の職場でのたたかい
大分 石丸義巳さん
 NTTは、九州ブロックの収益改善策を労使で合意し、その経営施策の柱として、ハイフォン九州の「首都圏ビジネスセンタ」を設立。再雇用者も含め「首都圏エリアへの派遣」などと合わせて、設備・販売系のコスト削減を、業務委託拡大と人的リソースで乗り切ろうとしているとんでもない施策です。
 大きな運動ではね返しましょう。
 
青森 大塚良美さん
 ファシリティーズ東北では、comから委託作業を受けていますが、20年度後半の作業を最近「法律規定以外の作業はするな」との口実で手抜きが出ています。企業の社会的責任が問われている問題です。
 
113集約で
北海道 新健治さん
 113の受付体制が信越と群馬の呼を札幌に集約するとしています。契約社員の人数調整はしないとした情報をつかみ会社を追及、中労委判決を例に資料を出させました。社員説明が開始されているが契約社員がどうなるか不安があります。
 旭川では受け入れ態勢があるとしながら違う地域の例を出して契約切りが心配されています。安易な契約切りをさせないたたかいと対応が支部に求められています。
 
業務が廻らない
新潟 熊谷政樹さん
 60歳越えの退職などで、職場には後補充がないため労働の過密化が増えています。会社は組織整備や編成を考えざるを得ないところまで来ています。辞めたいと申請している人に会社が「職場に残ってください」と言っているような状況で、目標によるノルマと要員不足から過密加重労働に陥っています。契約社員の労働条件の向上が切実な問題となっています。(山形、岩手)
 
職場での労働基本権のたたかい
個人所有等パソコンの自己点検に関して
(宮城 小原勝さん
 「お客様情報が入ったパソコンの盗難事件」について、その後の経過と、会社の対処方法について明らかにすることなど、社員に要求する以前にまず会社自身が説明責任と委託の監督責任を果たすよう要求しました。
労災申請
(大分 石丸義巳さん
 竹中さんは半日勤務の状態で、労災申請の要請署名を拡げています。引き続きよろしくお願いします。
 
就業規則の掲示
兵庫 海妻秀福さん
 ホームテクノでは、就業規則の配備が実現されました。就業規則では、夏期休暇や特別休暇が付与されているにもかかわらず職場によっては取得させていない実態も報告されています。
 
パワハラについて
埼玉 山崎一夫さん
 志木の職場で、社員に対し課長が「給料泥棒」などの暴言に、組合の違いを越えて、宣伝・要請書の提出などの運動が広がりました。いかに普段から、職場労働者と結びついていくかが問われていると思います。
 
全社員販売
(千葉 横山幹夫さん
 全社員販売に対して団体交渉で、「目標であってノルマではない。また、評価の基準でもない」と回答し、事業計画の「必達」の文言を削除させました。
 
サービス労働
北陸 林進さん
 北陸3県で、派遣労働者の勇気ある告発でサービス労働・サービス超勤が告発され、労働局の指導により。2年にさかのぼり労働時間の実態を確認しています。
 
ホットな対話活動 組織拡大の教訓など
特別 西川春美さん
 大阪支部の組織拡大の特徴は、5年ぶりに女性組合員を拡大でき、女性分野での今後の組織拡大に大きな力になると言えます。
 職場の変化を作りだしたのは、毎月2回発行の支部機関紙7000枚を空白職場を含め、職場門前配布を取り組んできたことと確信しています。
 もうひとつの特徴として、非正規雇用労働者の職場の「雇い止め」をきっかけに、これまで非公然にしていた組合員8人が、公然化し、「雇い止め」の取り消しと職場要求の実現を求めて団体交渉を行い、新たに1人の組合員を拡大して奮闘しています。(東京)
 
(兵庫 海妻秀福さん
 今年50歳を迎える労働者を各職場にて総点検を行い、対話を実施したところ、そのほとんどの労働者が悩んでいる実態が明らかになりました。個別の懇談会を行い「NTTに残ることを考えているなら」と通信労組に加入を勧めるなかで3人が決意。
 50歳労働者の切実な要求を受け止め、積極的に通信労組加入を訴えることが拡大に繋がることを確信しました。
 
解雇・雇用止めとのたたかい
山口 小田恵子さん
 「派遣切り」はNTTも例外ではなく、3月末までの契約があるにも関わらず12月での「解雇」予告を受けての相談でした。さっそく会社と団交を重ね、「解雇」撤回にはなりませんでしたが、3月までの賃金と退職一時金の支払いには応じることになりました。NTTは、契約期間を待たずに解雇を繰り返しながらその都度、派遣社員募集を行っていることに怒りを感じています。
 
社宅騒音を解決したいと
広島 清水康幸さん
 「社宅の騒音を解決したいと」加入。支部では「騒音の調査と改善」の要求書を提出。会社からその日のうちに「騒音の調査をさせて欲しい」と連絡がありました。「NTT労組に言っても何も無かったのに、通信労組が要求書を出したら会社が動き出した」と感激をされていました。
 
確信を深める学習会
(宮城 小原勝さん
 宮城支部では、9月26日、「NTTの財務状況を切る」と題して学習会(講師に山下唯志氏)を開催。
 参加者からは、「地域会社の収入の9割以上が本体からの収入であり、トンネル会社だということが改めてわかった」との感想に集約されるように、NTTの財務の見方を学び、確信を深める上で大変、意義のある学習会になりました。この学習会には、派遣労働者やNTT労組の組合員も参加していました。
 
9条の会発足
(東京 高杉辰雄さん
 支部には各職場に2つの「9条の会」がありますが、支部として「映画・蟹工船を観て平和を考える」と題した集まりを計画し、鑑賞後、「通信労組東京支部9条の会」申し合わせ事項を出席者で確認しました。「9条を守り憲法を暮らしに生かす」取り組みを強めて行く考えです。

熱心な討論をおこなう代議員たち


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NTTリストラ裁判等の日程

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各地裁判の日程
 
札幌裁判/札幌高裁
 2009年3月26日13:30【判決】
東京裁判/最高裁
静岡裁判/東京高裁
 第1回控訴審:2月16日
中労委訴訟/東京地裁
第1回口頭弁論:2月19日
松山裁判/高松高裁
 第4回控訴審:2月23日
奥村過労死裁判/札幌高裁
 過失相殺(損害賠償)のみ審理差し戻し審
 2009年1月30日15:30【判決】
西「雇用継続」裁判/大阪地裁
 2009年3月25日13:10〜【判決】
東「雇用継続」裁判/東京地裁
 弁論準備:2009年3月25日
リストラ裁判へのご支援を!
 
口座名 郵便振込み
口座番号 10040-74784311
名  義 NTTリストラ裁判全国原告団
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《4面》
 
いろんな支部でホッとなとりくみ

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谷中七福神巡りツアー出発!(東京支部)
新年七福神巡りに大満足の参加者たち
 1月10日「谷中七福神巡り」が東京支部・地域グループ会社分会主催で行われました。楽しみながらご利益を得て、おまけにダイエットもできる。普段見えない東京下町の顔に出会う旅です。東覚寺(福禄寿)、境内の裏庭は見事な庭や池があり、池には錦鯉。(人面魚がいました!)次は、青雲寺(恵比寿)、修性院(布袋尊)、富士見坂では富士山が見えました。長安寺(寿老人)は小さなお寺。墓地の方へと進んで、天王院(毘沙門天)に、護国寺(大黒天)、最後は不忍池の中泉に置かれた弁天堂。全て筆の入った色紙の七福神の御朱印をもらい大いに満足の人も。仕上げはお酒と料理で、七福神巡りと新年会は完結。(記・T)
 
豆腐作りレクレーション(長野支部)
 12月10日、長野支部のレクレーション「とうふ作り」を行いました。参加者7人で、9時から開始、釜で豆を煮、絞って、布をひいた箱に入れ、水につけ、11時過ぎに出来上がりました。
 食べるときはおいしいが作るのは大変です。早速「豆乳なべ」で懇親会を開始。豆腐は自家製の大豆(おいしいはずだ)だが、日本はほとんど輸入に頼っているなど、政治談議やOBの状況にも触れながら近況報告です。時間はあっという間に過ぎてしまいました。
 「新入組合員を迎えてまたとうふ作りをしたい」との声に皆がうなづき散会しました。たくさん作ったので持ち帰り、参加できなかったOBにも届けました。(朝比奈)
 
豆腐作りの様子
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106人の参加で大盛況
金子・飯野さんを励ます学習激励集会 08.12.21

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集会は大盛況
 
 12月21日、高崎市で「金子さん・飯野さんを励ます学習激励集会」が開かれ、106人の参加で会場は一杯になりました。NTTリストラ裁判全国弁護団の今村幸次郎事務局長が、地裁・高裁の判決内容の矛盾点や最高裁への理由書について講演し、金子恵美子(現在病気療養中)原告と飯野和子原告からは「沢山の皆さんの力強いご支援を頂き、また怒りを新たに闘える」と決意を述べました。
 
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フクちゃん コウちゃん
  第133回 byけいこ

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読者からのお便り

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今年こそ…
 山口・小田恵子
 今年こそはとささやかな目標をたてるのですが、いつも目標倒れで、反省ばかり。今年の目標は「拡大をやり抜くぞ」と固い決意をしました。
 
まず、はじめの一歩を
 宮城・虹丘S男
 新組合員Yさんの記事を読んで「本当にそうだ」とつい口に出ました。私達派遣社員は人数は多くても本音で話したり、悩みを打ち明けたり出来ないのが現状です。一人ひとりがそれぞれ不安を抱え、悩んでいても誰にも言えずにじっと耐えているしかないのです。通信労組に入ることは、「仲間」ができることです。私は、派遣社員という立場で通信労組に参加して1年半になります。「組合活動なんて…」と思いがちですが、安心して下さい。匿名での参加も可能だし、束縛なんてないし、参加の仕方は自分のペースでできるので安心です。自分のために、まず第一歩を踏み出してみませんか?
 
どこかおかしい
 大阪・岸本満栄
 新年号、芸達者が多くいつも感心します。事業計画での大幅変更、修正、コスト減のためお客さまに渡していたノベルティーのボールペンが、今年度は追加なしとか。新幹線通勤のコストは?
 
ますますガンバって!
 北海道・細野悦子
 「十人十色」に載った大分の阿部峰子さん。大分支部委員長で県労連議長、すごいね。明るく元気で、笑わせて労働運動を盛り上げていってほしいと思います。岡竹さんの歌で踊った、ホっぺの紅いおてもやん。とても可愛かったですよ。女の中の女?峰子さん益々御活躍を。
 
モットーは毎日楽しく
 福岡・松尾 積
 昨年退職した契約社員です。ネオメイト九州の福岡で働いています。わたしの仕事は交換機の保全作業です。今年17人中6人退職します。契約社員で残る方もいますが、この先職場はどうなるのでしょうか?毎日を楽しくと思って過ごしています。厚生年金満額給付まで働くつもりです。
 
大阪→東京も勝利を!
 長野・朝比奈卯一
 本部の旗開きで、今村弁護士が、今年は良い判決が出ると言ってましたが、大阪高裁は本当にそのようになりましたね。東京の最高裁もがんばりましょう。
 
明るさに勇気をもらう
 大阪・青田敏広
 12月号で紹介された新組合員、愛知支部の永井康弘さんが我が大阪・住吉分会の忘年会に出席してくれました。彼は不当な配転に屈せず、元気に頑張っていると明るく挨拶をされ、大変勇気づけられました。
 
今、労組の役割が重要
 愛知・増田 誠
 「独占的地位利用し営業」総務省、NTT東西に行政指導へとインターネットニュースで早々と流れました。NTT法で禁じられている独占的な地位を利用した営業活動を行い、通信市場の公正な競争を阻害しているおそれがあると判断した、とありました。NTTのいろいろな施策に対して、きちんと意見を言い、修正させるなど、労働組合の役割がやっぱり重要だと思う。
 
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