サポーター呼びかけ
あなたもNTT50歳定年制反対裁判のサポーターに
  
 いまNTTは憲法をはじめとする法令、批准した国際条約に違反した「50歳定年制」リストラを労働契約上の義務に違反し、協調する労働組合を抱き込んだ懐柔と労働者への脅しと見せしめを重ねながら強行しています。

 人生の大事な時期の50歳、そのときNTTのすべての労働者に雇用形態の選択通知書が渡され、これによって30%に賃下げによる再雇用か全国配転の選択が強いられます。多くの労働者が30年余、誇りを持って働き続けてきた職場を簡単に奪われる仕組みです。  

 この50歳定年制を、政府が47%の株を所有し日本有数の企業であるNTTで実施されたら、多くの企業がやむなくこれに従っていきます。こんな暗黒な制度を許してはならないとNTT労働者が立ち上がり、裁判で争っています。

 この裁判には働く者にとってかけがえのない人生を生きる権利がかかっています。それだけではなく、働くルールの破壊を許すのかどうかが問われています。

 わが国には憲法をはじめ批准した国際条約を含む数多くの重要な働くルールがあります。それは様々に結びあって、雇用と労働についての複合的な公序を形成しています。それを大企業であっても、リストラ「合理化」であっても、憲法その他の諸法や公序が定めたルールを侵害することは許されないのです。

 「50歳定年制」リストラはNTTが最大の利益を追求するため、違法脱法や脅し見せしめをつみかさねてすすめるものです。この理不尽さをゆるしてはならないのです。

 NTTは平和で豊かな生活をのぞむ21世紀の花形産業の一翼にあります。そこでの働く者の権利の蹂躙は公共性を軽んじ、国民へのサービスの低下につながります。国民生活を豊かにすることこそNTTにのぞまれるものです。

 今回の裁判はこのように大きな意義を持ったものです。私達はこのNTT労働者の裁判を支援しようと呼びかけます。それも今までにない自発的で多様性があり、しかも多くの市民から共感されるものをと考えています。この裁判をたたかうNTT労働者のサポーターとなって、労働者の権利と充実した国民生活と社会を求めていくことをあなたとともに進めたいのです。

 こうした運動を国民的規模にまで発展させ、NTTの頑迷さ打ち破りましょう。

 明日からはあなたも呼びかけ人となり、多くの人に呼びかけるサポーターとなることを呼びかけます。
 
2004年12月
 
呼びかけ人
熊谷金道 (全労連議長)
坂内三夫 (全労連事務局長)
内田妙子 (航空連議長)
高田公子 (新婦人会長)
坂本 修 (弁護士)
紀藤正樹 (弁護士)
神山征二郎 (映画監督)
橘 裕典 (映画監督)
牧野富夫 (日本大学教授)