通信労組委員長の訴え
通信労組OBの皆さんへ
  
 春を前に寒さが一段と厳しい折りですが、皆さんお元気でお変わりなくお過ごしでしょうか。きな臭い動きがあり、福祉が削られ、暗いニュースが多い昨今ですが、真っ正直に生きてきた過去の蓄積が大きな力になって、胸を張って多くの分野で活躍されていることと思います。

 今日は私たち3人から、通信労組の現役みなさんのNTTリストラ反対の奮闘を支えるサポーター登録のお願いをしようと手紙を書きました。すでに、呼びかけに応え、大活躍のかたがたも大勢いるのですが、現役の皆さん達が取り組んでいるたたかいをまとまって支えることが大きな力になるだろうと考え、OBの皆さんに呼びかけを差し上げることにしました。

 ご存知のことと思いますが、今、組合員のみなさんは、NTTが強行している「大リストラ50歳定年制」を許さないために裁判でたたかって2年が経過しました。そして、その裁判闘争をささえるために熊谷全労連議長・高田公子新婦人会長をはじめ9人の方々が、全国の労働者と市民に広くNTTリストラ反対サポーター募集の呼びかけをされています。

 呼びかけが出されてから5ヶ月、今、全国で約5000人の方が呼びかけに応えてくれたとのことです。しかし、相手はNTTです。たたかいの勝利は生易しいことではありません。目標の5万人のサポーターが集まり、さらに大きな勢いが生まれた時、勝てる展望が開けると思います。

 「50歳定年制」と呼ぶのは50歳になれば、NTTに働くすべての労働者が雇用形態の選択を迫られ、NTTに残るとの選択をすれば見せしめの全国配転を強行、現地で働くことを求めれば退職し子会社に30%の賃金切り下げで再雇用するという実質上の50歳定年制となるものです。まさに「悪魔の制度」です。

 今日、社会ではいたるところでリストラがすすめられていますが、そのなかでもNTTのような政府が株を半分近くも所有している超優良な大企業で、このようなリストラを当たり前のことのようにすすめることを許すならば、労働者が生きていくうえでこの上ない厳しい労働環境となってしまいます。

 この攻撃に対し、後輩達は敢然とたたかいに立ち上がってくれました。だから全労連も全力をあげて支援していますし、全国の労働者もこれに応えてくれるに違いありません。その支援の大きな流れを作ることが今、最も大切になっていると思います。

 嬉しいことは、このたたかいの中で多くのNTT労働者が希望を求めて通信労組に加入(約200名)してきていることです。全労連傘下の組合で類をみない連続45ケ月間加入が絶えないと言う事実がこれを示しています。こうしたニュースを耳にするにつけ、たたかってこそ人生とがんばってきたことが伝統となって生きていると嬉しく思います。

 サポーター募集の呼びかけを同封しました。OBのみなさんのサポーター登録をはじめ、知人友人の方々に、広げてくださることを心からお願いします。

 OBの皆さん、ご家族の皆さんとともどもお元気に過ごされることを願っています。
 
2005年2月10日
 
岡竹  武   通信労組元委員長(現顧問)
大磯 敦三 通信労組元委員長(現顧問)
鈴木 幸恵 通信労組元委員長