「猫の手通信」第３号
NTTリストラ反対サポーターの会
『猫の手通信』（第３号）
年 月 日
　
岩崎俊著［ＮＴＴ５０歳定年リストラ１１万人］
　好評につき増刷、　売れてます
　「ＮＴＴ５０歳定年制」、たたかいの全容が良く判り、鋭い問題意識と労働者の熱い連帯が胸にひびくと好評です。職場からの注文もどんどん寄せられてきています。自分が読むと人にも読んでもらいたくなる、そんな魅力を持っているようです。寄せられた感想・推薦文を紹介していきます。
　
● 草川　八重子さん（作家　通信労組初代委員長夫人）
冷酷なやり方にＨｏｔな人間の魂で
　ＮＴＴという巨大企業で何が起こっているか、わたしにも一応の知識はある。妻をなくした旭川の鎌倉さんが、単身赴任を強いられたのを知っている。地域と結びついた仕事をし、家庭の中心に座るべき彼が、はるか離れた東京にいる。人間として不当なことだと、本人も通信労組も闘っている。
　この本は「モトの職場に戻せ」と闘う５０名の原告だけではなく、「人間らしく生き、働きたい」と願う人々の熱い魂が乗り移ったかのようだ。今後も毎年繰り返される労働者の苦悩が、委員長にこの本を書かせた。誠意と情熱で語られる「労働者魂ここにあり！」に、わたしは何度か涙した。
　
● 難波　岩夫さん（出版社に送られてきた感想文）
　「ＮＴＴ５０才定年、リストラ１１万人」拝読中です。勉強させていただきます。私は、人生５０年時代労働者。満５８才で退職しましたが、ＮＴＴの様な体験はありません。驚いています。ＮＴＴ労働者のみなさん、健康第一で頑張ってください。
　
● 今村幸次郎さん（ＮＴＴリストラ全国弁護団事務局長）
「ＮＴＴ５０歳定年　リストラ１１万人」を推薦します。
　この本を読めば、「ＮＴＴの５０歳定年・１１万人リストラ」がどんなに理不尽かがよく分かります。
　この本を読めば、このリストラとの闘いに労働者がどのように立ち上がったのかがよく分かります。
　この本を読めば、労働組合の団結やそれを支える支援の輪がどのように広がっていったのかがよく分かります。
　この本を読めば、岩崎さんが法廷で流した涙の裏に何があったのかがよく分かります。この本を読めば、勇気が湧いてきます。
　私はこの本を推薦します。　　
　
● 井上照幸さん（大東文化大学経営学部教授／経営学博士）
岩崎俊「ＮＴＴ５０歳定年　リストラ１１万人」推薦します。
　ＮＴＴ社員１１万人に対して５０歳退職が押しつけられた。これに逆らう者には見せしめとしての異業種・広域配転が強行された。この不当な行為に敢然と立ち向かうＮＴＴ労働者の連帯と闘いの日々を、本書は克明につづっている。著者の岩崎氏は、電電公社時代から４０年余にわたり通信労働者としての誇りをもって仕事に打ち込んできた。その一方で、ＮＴＴ労働者の友情と団結の輪を広げるために東奔西走の日々を送っている。本書を読むと、リストラ攻撃を跳ね返す勇気と確信がひしひしと熱く伝わってくる。ＮＴＴ労働者だけでなく、様々な立場の人々に読んでいただきたい。明日への活力が湧いてくる好著である。
　
● 国分武さん（全労連副議長　ＮＴＴリストラ闘争本部長）
　一気に読み終えました。ＮＴＴの非人間的なリストラと立ち向かう勇気のある仲間の闘いと、勝利の展望を、岩崎委員長はやさしく、しかし、怒りを込めてまとめた書です。
　世界一の財務内容を誇る超優良企業が「構造改革」と称して、さらなる利潤追求だけを目的に、違法･脱法の限りを尽くしたリストラ。労働者を人間扱いせず､個人の人生も、会社への貢献もすべて無視して強行したリストラ企業の社会的責任（ＣＲＳ）を放棄したリストラに改めて心のそこから怒りを覚えます。
　一方で、現場の闘いが、労働者個々人と家族の闘いが､支援する人達との連帯も含めて生き生きと綴られ、「こんな闘いもやっているの」「ここまで会社を追い込んでいるの」と思わず感嘆させられます。手弁当で支援する弁護士さん、全国津々浦々に広がる無数のサポートに、もっと頑張らなくてはと励まされます。
　岩崎委員長は｢いまこの闘いこそ、希望も展望もあると思えるのです。その手ごたえを一言でいえば『ぬくもりのある労働組合』でしょうか｣と語ります。未来に向かって勝利を確信できるレポートです。ＮＴＴに働く全ての仲間と全労連の仲間に広く読んで欲しいと思います。
編集後記
　一ヶ月一回と予定していたニュースの発行を、情報があればすぐ出すことに切り替えました。配布ルートも十分出来ているわけではありませんが、動きながら広げていこうとしています。
　毎回、サポーターの紹介をしていくことを予定しています。この人を是非という紹介をお願いします。裁判傍聴記もそうです。全国の裁判を傍聴できないので通信を送ってください。「猫の手通信」」で、異論がなさそうなのでこれで進めます．命名した人はニュース１号で裁判傍聴の感想を寄せてくれました明大商学部教授の野中郁江さんです。
（かも記）