交流フォーラム

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No.19 2008.1.13 15:37
名前 財田 真桜
メールアドレス tcwu@yahoo.co.jp
タイトル 新日鉄名古屋で 引き継ぎミーティングに超過勤務手当出させる 
本文 2008年1月13日(日)「しんぶん赤旗」

新日鉄名古屋
労働者と党 30年の運動実る
引き継ぎ会議に超過勤務手当

「おれは2年分30万円」

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 「おっ、早々と“大幅賃上げ”
か」―。新日鉄名古屋製鉄所(愛
知県東海市)の職場では、労働者
の喜びの声があふれています。労
働者の交代時の「引き継ぎミーテ
ィング」に時間外手当が支払われ
るようになったからです。職場の
労働者と日本共産党新日鉄名古屋
製鉄委員会が力を合わせた、三十
年間におよぶたたかいが実を結び
ました。(愛知県・田上光徳)


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 五十歳のある労働者は一カ月で
一万二千円の手当に。労働者から
「ありがとう」「賃金請求の時効
は二年だから、おれの場合は約三
十万円だ」「春闘もがんばってく
れ」などの声が、党委員会に寄せ
られています。

分単位で記録
 ミーティングは交代労働者の出
勤時と退勤時の二回行われます。
職場やその日の事情で、数分から
数十分かかります。時間を分単位
で記録し、交代手当とは別に超過
勤務手当が支払われることになり
ました。

 たたかいの始まりは一九七七年、
共産党の近藤忠孝参院議員、安藤
巌衆院議員(いずれも当時)の国
会質問。
「ミーティングは労働時間」との
政府答弁を引きだしました。会社は
しかし、「ミーティングは交代手当
に含まれており、自主的で強制して
いない」と長年にわたって放置しま
した。

 製鉄党委員会は問題点を労働者に
知らせながら、職場の安全問題とあ
わせ半田労働基準監督署との交渉を
ねばり強くすすめました。交渉には
佐々木憲昭衆院議員、八田ひろ子元
参院議員、せこゆき子元衆院議員も
加わりました。

 労基署は会社にたいし「ミーティ
ングの実態があれば一分でも労働時
間」「交代手当と超過勤務手当は性
格が違う」と指導。昨年十月から、今
回の改善が実現しました。

 たたかいを推進してきたのが、党
委員会が発行する職場新聞「二百万
坪」です。年に四、五回、労働者の
カンパで発行され、会社のバスター
ミナルや社宅、企業団地で全労働者
の六割近くに渡されています。

 「ガスが漏れているのに作業させ
死亡災害に」「黙っていたら災害と
労働条件はいつまでも変わらない」
―。「二百万坪」に取り上げられた
労働者の告発が会社に改善を迫りま
す。党が行った要求アンケートの結
果も特集されています。

改善さまざま
 この間、人減らしで廃止されてい
た安全専任者の再配置、コンベア災
害対策で多額の費用をかけて防護柵
(さく)設置などを実現してきまし
た。「自主管理活動」を労働時間と
して認めさせるたたかいでは、手当
を増額させ、一定部分に超過勤務手
当を支払わせてきました。粉じん公
害問題では、東海市の共産党市議と
連携して市議会で取り上げ、会社に
防風ネットや集じん器を設置させま
した。

 二〇〇六年八月から昨年十月まで
六人の死亡災害が発生しました。労
働組合が会社の無理な人減らし提案
を容忍しつづけるなか、共産党と労
働者の共同が、職場の安全を守る上
で大きな役割を果たしてきました。

 同製鉄の製鋼工場で働く大久保敏
治さん(56)は「労働時間のごま
かしはほかにもある。交代勤務のな
い職場と、関連企業にも不払い問題
が残っており、早く改善させたい。
災害や健康問題を重視し、生産量に
見合う要員を確保するなど、職場の
声を力に実現したい」と話していま
す。

2008年1月13日(日)「しんぶん赤旗」
から転載
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 NTTグループの中にも似たよう
なケースがあると思います。
点検と運動を強め、働くものの権利
を守り発展させて行きましょう。

  2008年1月13日(日)財田 真桜
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